既製品3Dプリンターで作る場合とでどのように違うのかを伝えたいと思います。

前書き

　既製品と3Dプリンターとではどのように違うのか、いくつか特徴を上げて伝えたいと思います。
　また、技術が進歩して3Dプリンター側の品質が良くなる場合も有りますので、時がたつと、この内容が古くなる可能性があります。

既製品の場合

　既製品は寸法通りの状態で販売されています。その関係上、パーツを連動させる場合の問題はほぼないと思われます。
　また、既製品はネジピッチは初めから作られていますが、形状はJIS規格で決められたピッチのみですので、自由度は少ないです。
　製品にもよりますが、3Dプリンターで製作するよりも安い価格で販売されていると思われます。
　後で3Dプリンターに言及しますが、既製品があるなら既製品の方がまだ良いと感じます。

3Dプリンターの場合

　3Dプリンターの場合は、おおよそ寸法通りとはいえ、サポート材除去の影響で素材が若干削れたり、温度差の影響で縮小したり等、外的影響で縮小したり変形したりする場合があります。その関係上、パーツを連動させる場合、データによっては、自分でヤスリで削る等の後処理が必要かどうかを検討する必要があります。
　また、形状だけを見て出力している可能性が高いので、3Dプリンターでねじを製造する場合は、ピッチの形状をいちいち作成する必要があると思われます。その代わり、既製品にはないピッチの形状を自由に作成できるという利点があります。
　また、3Dプリンターサービスにもよりますが、既製品より値段は高いかと思われます。
　上記の内容から、既製品にない形状を製作する場合は有効と思われます。１部品でない場合は、後処理は覚悟した方が良いです。

まとめ

・既製品
寸法精度：範囲内。
パーツの連動：連動に問題はない。
ネジピッチ：初めから作られている。形状はJIS規格で決められた形状のみ。
値段：3Dプリンターより安め。
用途：既製品があるなら既製品が良い。
・3Dプリンター
寸法精度：外的影響で縮小したり変形したりする場合がある。
パーツの連動：データによっては後処理も必要な場合がある。
ネジピッチ：自分で形状を作成する必要がある。ピッチの形状は自由。
値段：既製品より高め。
用途：既製品がない場合の最終手段。