「目的以外に使用しないでください」って何?

「本来の目的以外に使用しないでください」的な注意書きをよく見るようになったが、まったく意味のない注意書きのように思えて仕方がない。

まず、常識的に「これやっちゃダメだろうな」とわかっている人は、こんな注意書きがなくてもしないと思う。

変なことしてしまう人は、「意図的に変なことをしようとしている人」か、「よくわからなくて、変なことをしているしまう人」のどちらかだと思うのだが。
「意図的に変なことをしようとしている人」は、何を言われてもするだろうし、「よくわからなくて、変なことをしてしまう人」には、「本来の目的」とか曖昧な言い方じゃなくて、やっていいこととやっちゃダメなことをはっきり書かないと伝わらないと思うんだが。「本来の目的」を間違って理解していたら、何にもならないんだから。

それでも「本来の」がついていれば、まだいい。今日は、これを上回る無意味な表示を見かけた。

トイレの注意書きに「目的以外に使用しないでください」というのがあったが、はなはだ意味不明でバカバカしいと思う。

「私は喫煙するためにトイレに入りました」と言えば、その人にとっては、喫煙がトイレを使用する目的なのである。「便所飯するためにトイレに入りました」という人とっては、便所飯がトイレに入る目的なのである。「万引きしたものを隠すためにトイレに入りました」だったら、その人にとっては、万引きしたものを隠すのがトイレに入る目的なのである。

みんな目的のためにトイレを使っているのだから、何も間違っていないはずなのだが、たぶん、怒られるよね?

上品ぶっているのか知らんが、言いたいことあるんだったら、はっきり書けよ、と思う。すでに目的のためにトイレに入っている人に、上品ぶる必要あるか?なんか思い浮かべて嫌な思いするとかいうのは、”してほしくない目的”の人だけでしょ。

ちなみに、この注意書きがあったのは図書館です。
図書館は、もっと知性を感じるところであってほしいと私は思う。こんな頭の悪そうな注意書きは見たくない。

ところで、トイレの使用はともかくとして、「本来の目的以外」の使用は、私はよくやる。当たり前でしょ?教材開発しますからね。
今日も100円グッズをこねくり回して、実験の小道具に使えないかと考えてるよ。

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