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<ISOアルファ通信> vol.82 ISOをぶっ壊せ !

おはようございます。
アルファエスアイ角本です。
すっかり秋にはなりきれない2023年。
日中は半袖で過ごすこともできる今年は、暖冬のようです。
 
さて、当社はご存知の通り
ISOに関わるコンサルティングやセミナーを行っています。
その中で、いつもISOのご担当者がおっしゃる悩みがあります。
 
『ISO活動に、協力をしてもらえない』
『ISOというだけで、面倒がられる』
 
というような内容です。
 
これに対して課題は3つあると言えます。
 

  1. わかりにくい品質マニュアルであること。

  2. わかりにくい活動であること。

  3. わかりにくい結果であること。

 
つまり計画(品質マニュアル)と、実行(活動)、結果(評価)である
ことが主な課題です。
 
その中で、一番問題なのは
『1.        わかりにくい品質マニュアル(計画)』であることは
どの会社にも共通していることです。
 
つまり自社のルール(計画)がわかりにくいことは、
ISOの活動や結果に影響するといえます。
 
わかりにくいものにTRYすることは面倒だ、ということは
社員の皆さんでなくても、きっと思うことです。
『わかりにくいもの』(規格要求事項)を
『わかりにくいまま』(品質マニュアル)にしておくことが
ISO部門(担当)のセクショナリズムと
それ以外の方の『わからない』を生んでいます。
 
会社のルールなのだから、
みんなが理解できる内容に文言を変換する工夫ができれば、
ISOはもっと受け入れられるものになるだと考えます。
 
このメルマガが届いているということは
『ISOホルダー』であることの証
是非本日自社のマニュアルを確認し、御社の万人が理解できる
内容になっているのかどうかを、
『ちょっとだけ』確認してみてくださいね。
 
本日も『アルファ通信』をチラ見しながら、張り切って一日をお過ごしください♪
 
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【INDEX】
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【1】ISOをぶっ壊せ_①
【2】~アルファの玉手箱~ 
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【1】ISOをぶっ壊せ_①
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『NHKをぶっ壊せ』と言っていた政治家がいます。
NHKの古い体質を維持していることを変えていこうという主旨なのだ
と受け止めが出来ます。
そして、ジャニーズ問題。
ジャニーズファンは、少なからず噂として聞いていたし、マスコミも
きっと知っていたであろう『性加害』
 
わかっちゃいるけど
いや、そんなものだよ
 
という固定概念や、古い認識が、次々と噴出しているのが
コロナ以降の傾向としてありますよね。
 
その中で、コロナ禍で、さして活動していないのに
審査を受けなければならず、審査料を支払うことの抵抗から
 
『このまま続けるべきかISO問題』が噴出した企業もあります。
 
ISOを辞めるべきか、続けるべきか、と聞かれれば
辞める前に一回ISOをぶっ壊しませんか。
と提案しています。
 
何のためにぶっ壊すのかという点については
『現在にあったISOにするため』とお答えしています。
どこが使えていて、どこが使えない(役に立っていない)のか。
 
そもそも『マニュアル』は、
万人に理解できて使えることができるものなのか。(ここが重要)
一旦社内アンケートを取ることをお勧めします。
 
そして半数以上の方が、『わからない』と答えたのならば
絶対的に一旦壊して、作り変えるべきです。
(続く)
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【2】 アルファの玉手箱 ~「マニュアル」をナメるな~
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「マニュアル」をなめるな!
職場のミスの本当の原因  光文社新書  中田亨
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本の冒頭
「マニュアルの本来の目的は、
『作業に関わる読み手が、自分の要望に応じて、正しく状況を判断
して、間違えずに操作ができるようにするため、情報を与えること』
と言えます。
けれど実際には、理想と異なる、時には『邪悪』ですらある目的で
マニュアルが作られていることがたびたびある。」
という書き出しで始まる、この本。
 
では、麗しくないマニュアルとは何か
<仕方なく作ったマニュアル>
<責任回避手段として作ったマニュアル>
<あるだけのマニュアル>
というように、本質をズバッと書いた上で、
 
実際にどのような作り方が麗しいのか、が書かれた本です。
「角本、最近の一押し本」是非一読くださいませ。
 
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《編集後記》
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ISOが必要でないならば、
捨てた方がよいと私は思っています。
 
まるで愛されない人のように、ただ「そこ」にあるISOを見かけると
「よしよし」と頭をなでたい気持ちになるのです。
けれど「改訂履歴」を見て「内部監査」ごとの「改訂履歴」が
多く記載されているマニュアルを見れば
『よく頑張っているね』と、笑いかけたくもなるのです。
 
ISOさんは、理解をするには
とても面倒で、
気難しく、ややこしい。
 
でも理解ができれば、これほど貴方をしっかり見つめて
ささやきかける仕組みはないように思います。
ぶっ壊すとは、『捨てる』ということではありません。
もし使いにくいのであれば、一度解体して
御社の皆様が理解して使いやすく、
効果がでるものに変えたいですよね。
 
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●アルファ通信
発行日 : 毎月1日・15日頃発行
ご意見・ご感想はこちらまで weloveiso@asti-g.com
 
【発行元】
株式会社アルファエスアイ
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編集者:角本 実香