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鶴亀杯短歌🐢【勝手に圭果賞】10首

鶴亀杯にたくさんの方のご参加ありがとうございました💐
俳句に引き続き短歌部門でも勝手に圭果賞を選ばせていただきました✨


dekoさん

哀しみはラムネのびんのビー玉よ
泡の想ひをからから鳴らす

悲しみを繭玉にして育てなば透ける涙の糸となりぬる

語彙が豊富で言葉選びのステキなdekoさん。哀しみと悲しみの連歌のようなしっとりとした恋歌ですね🥰
恋も泡のようかもしれない…からからのオノマトペが耳元で聞こえるようで切ない心の中まで見えるようです。
大切に育てた繭玉の糸を透ける涙の糸と表現されるdekoさんの繊細な心がうかがえてうっとりしました。



めろさん


書く描く歌う撮る弾く編む建てる
得意なことは我でいること

語調も良くて声に出して読みたくなる歌だと思いました。まさにめろさんそのものを感じました。
どんなことをしても我でいることは大切ですね。まずめろさん自身が楽しんでこれをやられているからこそ回りの皆さんにもその楽しさが伝わるのだといつも感じます。


これでも母さん

ちいさな手零れ落ちゆく時の砂
全て消えゆくいのちも時も

横山小寿々さんの心を打つ写真とのコラボで作られたステキな歌ですが、写真を見なくてもこれでも母さんの心からの優しさを感じます。「いのちのきらめき」を感じたこれでも母さんが静かに紡いでいく「いのち」の大切さを教えてくれる歌ですね✨


てまりさん

父の待つ田んぼへペダル漕ぎし夏
三つ違ひの妹連れて

炎天下、姉が妹を自転車に乗せて父のいる田んぼに向かって一心にペダルを漕いでいる姿が思い浮かび汗まで滲んでくるようです。三つ違ひの…と入れたことで姉の責任感や使命のようなものも感じます。
それでもたったの三つ違ひ、姉の不安もあるはずなのに夏の風が吹き飛ばしてくれているようで爽快感も感じました✨🚲


うたさん

向日葵の海から覗く君の顔
はしゃぐ姿はあの頃のまま

向日葵の海って良いですね〜🌻
背の高い向日葵の中で時々見える君の姿と笑い声まで聞こえてきそうです。
そしてそれは昔と変わらないと優しい目で見つめているうたさんの笑顔まで見えますね😊✨


柿葉さん

荒れ狂う雨風畑を通り抜く
眺める父の満足な顔

台風なのか荒れ狂う天気の中でも畑を眺めるお父さまの満足気なお顔をそっと側で見ている柿葉さん。畑は荒れてしまうかもしれないけれど無事帰って来たというお父さまの表情を見て安心されたのでしょうね。そんなお父さま誇らしいですね✨


chiyoさん

まだ来ぬとバス待ち侘びて仰ぎ見る
ジリリ照らされ右手右頬

炎天下にバスがなかなか来ないのは辛いですね。空を仰ぎ見て深呼吸している情景が思い浮かびます。
ジリリという照りつける太陽のオノマトペと最後に右手右頬の締めくくりで、あ〜と共感します😊✨



十六夜さん

たゆたいて明日をも知れぬ水海月
照らす海路は我が月の道

まるで物語のようなステキな歌です✨
たゆたいて…揺蕩いては水海月がゆらゆら彷徨っている様子と心が躊躇っている様子もあるのでしょうか。
それでも月に照らされた海路で自分の進む道が見えてきているような希望も感じる素晴らしい歌ですね😊✨


春〜と共にさん

長谷観音あなたとゆけば降る雨の
雨音さえも遠く消えゆく

長谷観音…思い入れのある場所なので尚更心に響きました。
雨のそぼ降る紫陽花の景色まで目に浮かびます。雨がなぜか似合っているような気がします。恋人たちには雨音も気にならないのかもしれませんね✨


誤字などございましたらご指摘ください。
短歌の皆さんにも花籠をどーぞ💐

ヘッダーを作ってくれたはやしっぷちゃん
❣️ありがとう🌟

はやしっぷちゃんのつるかめソフトも皆さんに🍦



#鶴亀杯


#鶴亀短歌

#勝手に圭果賞

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