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何度同じ歴史を繰り返せば・・~日韓関係に思うこと~

☆今年は静かなお盆・・・?
 一昨年は祖父の他界、昨年はその新盆。今年は久しぶりに静かなお盆を過ごすことができました。
 しかしテレビ報道を見ていると一切そんな様子ではなく、連日国民の反韓感情をあおるような報道ばっかりで正直うんざりさせられました。

☆輸出規制は事実上の徴用工問題の報復措置
 今回の韓国に対しての輸出規制措置は、主導する経済産業省としては『徴用工問題の報復措置ではない』と表明しています。
 しかし、安倍首相自身は8月7日のフジテレビの党首討論で「徴用工の問題で、国と国との条約(日韓請求権協定)を守らない国であれば(安全保障上の)貿易管理をしているかどうかわからないと考えるのは当然だ」と述べており、このことからも今回の措置が事実上の徴用工問題の報復措置にあたることは明らかです。

☆透けて見える政権の”支持率対策”としての報復措置
 そしてこの報復措置自体が、なぜこの時期に唐突に実施されることになったのかという理由についてですが、明らかに政権側の自分勝手な意図があるに違いありません。

 7月には参議院選挙、そして10月には消費税増税という大事業を控えるにあたり、今回の報復措置は明らかに政権の支持率UPの広報戦略としての目的が存在するであろうことは明らかです。

 そして問題なのは、この報復措置に対して日本国民の大半が”支持”または”容認”の立場を示していることについては非常に危機感を持って私自身見ています。

☆歴史は繰り返す『ヘルマン・ゲーリング』の言葉から
 このようにして、政権側もメディアの側も日本国内のことからは目を逸らし、いたずらに国民の反韓感情をあおる現在の状況をみていると、私はいつもある一人の故人の言葉を思い出します。

 かつてヒトラー政権下のドイツで空軍総司令などを務めた人物でヘルマン・ゲーリングという人がいます。ゲーリングは第二次世界大戦後、刑務所に収監されているあいだ、アメリカの心理分析官に以下のような言葉を語りました。

『意見を言えようが言えまいが、国民は常に指導者たちの意のままになるものだ。簡単さ。自国が外国から攻撃されていると言うだけでいい。平和主義者については、彼らは愛国心がなく国家を危険にさらす者達だと非難すればいいだけのことだ。この方法はどの国でも同じように通用する。』

 いたずらに反韓感情をあおる今の日本の状況は、まさしくこのゲーリングが指摘していることそのものではないでしょうか。

 第二次世界大戦を引き起こしたドイツや日本は、このゲーリングの指摘通りに、”仮想敵国”を作り上げ、国民を誘導し、戦争を起こし、結果として世界中に甚大な被害をもたらしました。

 確かに、第二次世界大戦前の状況と現代では多くの相違が存在するし、現在の日韓関係が外交上の危機的な関係に陥っているにせよ、両国間で武力衝突や戦争が起こる可能性は極めて低いでしょう。
 
 しかし、軍事的な衝突が起きないからと言って、両国民にとってなんらかの甚大な被害が生じないと誰が断言できるでしょうか。

☆繰り返される歴史、二度と惨禍を起さないために・・
 奇しくも一昨日で戦後74年の月日を迎えたわけですが、70年以上も前に指摘されたゲーリングの言葉は、いまなお日本国民にとって教訓とは成りえていないようです。
 
 いったい何度歴史は繰り返されるのか・・。惨禍が起こってからではなく、起こることを予測し、その結末を防ぐことができる、こうした力こそが人間を人間たらしめているはずではなかったのでしょうか。

 74年前、そしてそれよりずっと前から指摘されてきたこの教訓が、いまなおこの日本において活かされていないのであれば、それは日本国民にとっての”恥”以外のなにものでもありません。

 いま一度多くの方々が冷静に現在の事態を見つめて欲しいと心から願うばかりです。

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