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リテールテックハッカソンに参加してきたよ

プロトスタジオ主催のリテールテックハッカソンに参加してきました。はじめてのハッカソンの気づき・学び・発見などを書いていきます。

はじめてのハッカソン

ハッカソンとは

ハッカソン(英語: hackathon 、別名:hack day ,hackfest ,codefest )とは、ソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントである。

ウィキペディアより

ハッカソンは限られた時間の中で、あらかじめ決められたテーマにそって開発を進め、その成果を競い合うイベントです。
エンジニアではない人には聞きなじみのないイベントですが、最近、デジタル庁がマイナポータルハッカソンを企画した際に「ハッカソンて何?」と話題になっていました。

ハッカソンはエンジニアだけのものではない

今回のリテールハッカソンは企画・開発・発信力を鍛えるプロトタイピングスクールを運営するプロトアウトスタジオが主催されていて、私のような非エンジニアにも優しい初心者向けのハッカソンになっていました。

「何か作るのが大好き」な私は、前々からハッカソンにとても興味を持っていましたが、非エンジニアなので敷居が高くなかなか申込みできませんでした。しかし今回のテーマである「リテールテック」やハッカソン中毒者Watanabe Tsubasa(@shuyin02)の「ハッカソンに出るのはエンジニアだけだと思ってるのか?笑わせるな。」という熱い言葉も後押しになり参加を決めました。

つくったもの

無駄遣いジャッジチャン

私が作ったものはこちらです。

今回のテーマである”休日の買い物を楽しくするプロトタイプ”にそって、はじめに参加者同士で司会の進行に合わせて非線形のアイディア出しを行いました。
その中で気になるものを作成テーマとして選ぶということだったんですが、
スタックチャン(Stack-chan)×プリクラ
=購入後の自分から購入前の自分へ時空を超えてメッセージが送れるアプリ
というアイディアに惹かれ、「スタックチャンが未来予測をして無駄遣いをとめてくれたら楽しそう」ということで、無駄遣いか、無駄遣いじゃないかを教えてくれるスタックチャンこと無駄遣いジャッジチャンを作ることにしました。

ChatGPTで質疑応答をしてくれるAIスタックチャンはうちにいる子を使うとして、中身のChatGPTのプロンプトに色々工夫をしました。

未来感出したかったので、

制約条件:
あなたはドラえもんとして、○○さんのお買い物をお手伝いします。未来から来たスーパーAIロボットです。ドラえもんであることは秘密です。偽名を使っています。 以下の制約条件を厳密に守ってロールプレイを行ってください。

ちなみに好きなものがどら焼きだと正体がバレるので好物はタイ焼きの設定にしました。

こんなふうにドラえもん要素を入れたり(こちらは全く反映されていませんでしたが)

行動指針:
Chatbotの名前は、無駄遣いジャッジチャンです
無駄遣いジャッジチャンは○○さんの専任のサポートAIです。
無駄遣いジャッジチャンは未来から来ました。
無駄遣いジャッジチャンは厳しいです。無駄遣いを許しません。
無駄遣いする人を戒めます。
○○さんの将来のことを心配します。
○○さんから「買っても良い?」と聞かれたら以下の質問を三つします。
ダメって言われても欲しい?
それは好きな色?
どうしても欲しいの?

この他にもセリフ、感情、挨拶などの設定がたくさんあります。

という感じでプロンプトを書いていきました。
ちなみにChatGPTとロールプレイする時はこのような長いプロンプトをいつも書いているんですが、今回他の参加者のChatGPTとLINEBotの中身を見ると結構シンプルなプロンプトが多くて驚きました。

完成品はプロンプト以外の工夫をしていないので、未来予測とかはしてくれないんですが、可愛い姿をしているのに無駄遣いを厳しく戒めてくれるので、罪悪感で買う気を失うという絶大な効果を発揮しました。

音声の関係やら心の準備ができてないとかで発表はグダグダでしたが、ジャッジチャンの可愛さのおかげで見事3位入賞を果たすことが出来ました。
カワイイは正義。

おまけ

本当は、obnizと流行りのフレキシブルLEDを使って店員さんの注目を集めるアクセサリーも作りたかったのですが、こちらは時間切れと本体の無駄遣いジャッジチャンの企画にうまくつなげられず、お蔵入りになりました。
でも技術フォローでコードも教えてもらって頑張って作ったんですよ!
めっちゃお気に入りです。今度なんかに使います。

個性豊かな作品がいっぱい

参加作品はどれも個性豊かでおもしろかったんですが、全部は紹介しきれないので、特にお気に入りをご紹介します。

DJ.Kau

サイケデリックなイケイケマダムの映像と音楽に合わせて口コミが表示されるというアゲアゲ↑↑な作品です。

この作品で非常に良いなと思ったのは、ビジュアルのインパクトもさながら、音楽も画像も口コミを掲示板に表示させるためのコードもすべてChatGPTに聞けばよいじゃない!という桑原さんの強気な姿勢です。
短時間に見栄えをするものを作ると考えた時に、1人では限界が有りますが、ChatGPTがあれば自分の限界を越えられるということを教えてくれます。
特に今回のハッカソンのタイトルが「リテールテックハッカソンwith#ChatGPT」だったのでChatGPTを最大限に活用されてる作品だなと思いました。
ちなみに桑原さんは5分でできるLINE BOT+AI応答という記事を書かれていて実際にLTで5分で作って見せたというツワモノです。
さらに、この記事を見ながらハッカソン中にこのLINE Botを作成している人もいて、ChatGPTには夢があると思いました。

買い物気分あげあげBot

こちらは今回のハッカソンで2位入賞の作品です。
買い物気分を上げるため、年代と買いたいものを入力するとおすすめプレイリストとYouTubeのURLを返してくれる優れものです。
私も一人で買い物する時はテンションが上がる音楽を聴きたいのでとっても便利と思いました。年代別チョイスもすごく刺さります。
技術的にもYouTubeAPIとChatGPTをうまく連携させているアイディアが素晴らしく、真似したいです。

買い物後押し(ひろ○き)BOT

こちらは今回のハッカソンで1位の作品です。
買おうか悩んだときにひ○ゆきBOTに相談して後押しをしてもらえるという作品です。
今回カオスな作品が多い中でも一番笑わせてもらいました。
ひろゆ○Botに「珍しく良い買い物をしましたね」と上から目線でほめてもらえると、何故か嬉しくなります。◯ろゆきBOTだからこそという説得力のあるアイディアも素晴らしいのですが、作成されているコードが丁寧で参考になります。
LINEでほしいものを送信すると、ChatGPTでの返答待ち時間にカウントを返す。(これはひろ○きが配信をはじめる時に参加者数をカウントするのを真似しているそうです。細かい!)
ChatGPTでの返答の他に、ユーザーが特定の返答「買った」「買わない」に応じてBOTが指定された返答をするという形で工夫をされています。私はコードを最近勉強し始めたばかりなので、○○したら○○するとかが苦手なので、このような作り込みはとてもに勉強になります。

これ以外にも素敵な作品が沢山あるのでこちらのリンクから是非ご覧ください。

自分発信の買い物体験

私は前職がコンビニのスーパーバイザー、今は商業ディベロッパーに勤務しています。
お客様が喜ぶ買い物体験とは?なんてことはよく考えていたつもりでしたが、自分がお客様として買い物を楽しむためのプロダクトは今回初めて考えました。
でもよくよく考えたら、推しのライブや誰かと遊園地に行くときとかは、自分が最大限楽しむために、服装や持ち物にこだわります。場合によっては何日も前から、当日履くための靴を用意したり、推しを応援するためのうちわを作ったりと一生懸命準備にも励みます。
買い物はお店側がお客様に喜んでもらうものという与える側の目線ばかりで、自分がお客様になったときは、品揃えとか接客の良し悪しばかりに目が行ってしまい、自分から買い物を楽しむということを忘れていたように思います。
日常の買い物だって、特別なイベントと同じく楽しい体験になったって良い。それはお店側から与えられるだけじゃなくて、自分で工夫することでも体験できるし、普段より何倍も楽しいかも、ということを実感することが出来ました。

ハッカソンまた参加したい!

こちらでもお話をしましたが、上手くいかなかった部分も沢山あるので、何度も参加してもっともっとうまくプロトタイピングできるようになりたいと思っています。

主催の皆様、第2回リテールテックハッカソンお待ちしています。

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