New NewとSECIモデルからスクラムを再解釈する ①

こんにちは。天野です。

スクラムの着想のもとになったと言われている野中・竹内先生の論文「The New New Product Development Game」と、その後発刊された知識創造企業やワイズカンパニーで紹介されている「SECIモデル」では、学習の伝達や組織的な知識創造理論についてまとめられています。

これらの理論を学ぶことで、スクラムのイベントや作成物の意味を改めて考えることができます。今日は、New NewやSECIモデルからスクラムを再解釈して気づいたことを紹介したいと思います。

自己組織化チームの3条件

New Newでは、自己組織化について詳しく書かれています。スクラムガイドを読んで、自己組織化(2020年版では自己管理に変わりました)のことを「チームに自由にやらせれば良いんだな」と解釈すると、好き勝手に振る舞うこととの違いがうまく説明できず、無秩序な振る舞いを許容してしまうことがあります。

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