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RSGTよりもスクラムフェスに参加すべき理由

割引あり

こんにちは。天野です。

昨日までスクラムフェスニセコに参加していました。今年は札幌ではなくニセコでのリトリート形式のイベントになり、非常に良い時間を過ごせました。

スクラムに関するカンファレンスは Regional Scrum Gathering Tokyo (RSGT) が代表的な存在です。自分もRSGTは大好きで毎年参加していますが、最近は各地のスクラムフェスも盛り上がっています。

一参加者として見ると、RSGTもスクラムフェスも似たようなことをしています。RSGTの方が規模は大きく、海外からの著名なゲストによるキーノートなど、セッションも豪華です。一見するとあえて小規模なスクラムフェスに行く理由は見つからないかも知れません。

そこで、今日はRSGTが素晴らしいカンファレンスであることは認めながらも、スクラムフェスに参加すべき理由を挙げたいと思います。


参加者同士の距離が近い

各地のスクラムフェスに現地参加すると、現地にいるのはせいぜい100人くらいです。このくらいの人数だと、全員とまではいかなくても大体の人を把握することができます。必然的に参加者同士の距離が近く、会話しやすいです。

自分は初めてスクラムフェスに現地参加した時に、RSGTでやっているのと同じ廊下話が繰り広げられている光景に感動したことを覚えています。RSGTは参加者同士の交流(ギャザリング)に価値を置いていることは、ほとんどのセッションは録画が後日無料で公開されるという運営方針にも表れています。

コンテンツや規模感を見ると確かにRSGTの方が大きいのですが、廊下話の質はスクラムフェスも遜色ありません。これまでは年に一度だけだった上質な廊下話が、今は全国で何度もできるようになったのは素晴らしいですね。

話したい人とじっくり話せることが多い

カンファレンスやコミュニティに関わっていると、セッションスピーカーやアジャイルコーチなど、一人くらいは「この人とじっくり話してみたいなぁ」と思う人がいるはずです。

RSGTではいつも人に囲まれていて話しかけづらい彼・彼女たちですが、スクラムフェスでは割とゆったりと構えていることが多いです。RSGTは運営やスポンサー・スピーカー等で何かと忙しくなりがちですが、スクラムフェスは全体の人数も少なく、それほど慌ただしくなりません。

RSGTではコーチズクリニックがあっという間に埋まるコーチも、スクラムフェスにはよく出没します。話しかけてみたらそのまま1時間くらい話し込んでしまい、それが最高だったといった話はよく聞きます。話すことができると知り合いも増えて、また次のスクラムフェスやRSGTでの廊下話が楽しくなる循環が生まれます。スクラムフェスでたくさん話しましょう。

スピーカーになりやすい

ここ数年の人気の高まりもあり、RSGTでスピーカーになるには相当な激戦を乗り越える必要があります。先日RSGT2024のセッション採択がありましたが、採択数は43/181件となり、競争率は約4倍でした。

スクラムフェスも倍率は高くなることもありますが、RSGTに比較してスピーカーになれる確率は高い傾向にあります。スピーカーとして参加すると、他の参加者と話しやすくなりますし、準備をして登壇するまでの一連の活動からはとても多くの学びを得ることができます。

スクラムフェスの運営の視点では、魅力的なセッションプロポーザルが増えるとカンファレンス全体の魅力が高まるので、積極的にプロポーザルを出してもらえることは本当にありがたいと思います。自分自身も、ここ2,3年は話したいネタがある時はできる限りスクラムフェスにプロポーザルを出すようにしていました。

自分と向き合う機会になる

カンファレンスでは、大量のインプットと会話からの気づきが生まれます。2,3日かけて日常とはまったく環境に身を置き、刺激を受けることは自分自身に向き合う最高の機会ではないかと思います。

忙しい日常を送っていると、どうしても視野が狭くなったり、特定の考え方に偏ってしまいます。スクラムフェスで多くの人と話すことで、多様なものの見方を知り、自分の幅を広げるきっかけになります。

これはもちろんRSGTだけでも得られる体験ですが、スクラムフェスがあることでその機会が激増します。1月のRSGTでたくさん刺激を受けて「明日から今年1年頑張るぞ」という気持ちになっても、忙しい日常に戻るとまた元の慌ただしさに飲み込まれてしまうことも珍しくありません。そんなときは、スクラムフェスに参加して、またスイッチをONにしましょう。

人に会うために旅をしよう

「人の創造性は移動距離に比例する」という言葉をどこかで見て、本当にそうだなと思います。出典は不明ですが下記のような記載は見つけました。

ゴーゴーカレーの創業社長の宮森宏和さんは「創造性は移動距離に比例する」とおっしゃっています。

https://newspicks.com/news/5963740/body/

スクラムフェスは全国各地で開催されますから、参加することはまさに旅をすることになります。旅をして感性を刺激することは、スクラムマスターに限らずすべての人にとって本当に大切なことだと考えています。

個人的に、全国でスクラムフェスが開催される一番のメリットは「経費で日本全国を旅できるようになること」ではないかと思います。スクラムフェス仙台を始めた理由もこれです。仙台に旅をする機会を提供することが、広い意味でみなさんの創造性に貢献すると考えます。

ぜひ全国のスクラムフェスに足を伸ばしてみてください。良い旅を!

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