全部出し切ったから、やめます!

さぁて!次男坊です。

次男といえば、ひとつ、とても特徴的な話があります。

毎日毎日ボールを蹴っていて、小2くらいからは自主練メニューを作り、書いて、3年生くらいからはCDでスペイン語を聴いていました。
si!とか言ってね。メッシが来日したときには、挨拶の言葉を何度も練習し、横浜で背中越しに大きな声で叫んでたっけ。

寝る前に両手を組んで、世界一のサッカー選手になれますように。とつぶやいたかと思うと、薄目でいるので、寝ないの?と聞くと、イメトレしてる。と。そんな子でした。これも2年生くらいだったかな。

そこから何年か経ってチームを移ったりもあって、それでも毎日ボールを蹴ったりしていたある日、忘れもしない5年生の6月、第3週の日曜日でした。つまり、5年間は無我夢中でやってきたある日のこと。
 
その日も試合で、私は仕事だったので行けなくて、ママさん達からいつものように写真や動画が送られてきて(ありがたい)、今日も活躍してたよー!なんてメッセージをもらったあと、待ち合わせして車に乗り込んだあとの出来事でした。

「今日で、全部出し切ったよ。だから、今日でサッカーはやめるね!」と。

お、おう。

それはもう完全に全部出し切った表情。

「わかったよ。それはいいけど、6月いっぱいは行かない?」(あと1週間くらいだし!)

「それは、無理。だって、もうサッカーへの気持ちが残ってないから。」

「そっか。わかった。そしたら、次の練習には行って、終わったあとコーチに話したら?」と聞くと、

「それも、無理。でも、コーチには話しに行くよ」と。

次の練習日に、それまで毎日触っていたボールも持たず、練習場所へ。16時にコーチの元へ向かい二人で公園へ、コーチと戻ってきたのが20時過ぎ。

4時間、話してきたんですね。
コーチが「お母さん、無理でした。意志が固い」

いや、知ってますとも!

コーチが次男のサッカーの良さを話せば話すほど、 
「そう言ってもらえて、いつかまたサッカーがやりたくなったときはいつでもやれるんだという自信になりました」
と締めくくったそうな。(笑)

説得を試みること自体、無駄だと私はわかってましたが、そうか、本人、次への自信に繋げたかと。

それから、1年以上はボールに一切触らず、
その後は弟とたまにはサッカーしたり、学校でしたり、
といった感じになっていったようです。

おうちの中では、冬休みの大掃除計画表を作ったり。
母さんが確実にこなしてないと、次男からのツッコミが入ります。(苦笑)

小さなことは気にしない、なんでも基本オッケーオッケーの4人に対し、ひとり、そうではない性質。
他のみんなの意見が一致してしまうことが多いのですが、次男だけ居場所がないと感じるようなことだけは避けたいと思っています。
みんなの意見と違っても、それでいい、君の意見も素敵だよ!最高だよ!と言い続けたいと思っています。

そんなふうに思っていた私なので、タイに出張の日、
ママだけが味方なのに、大丈夫かな?といったことを
言ってくれたのは、ギフトだなー、と思ったのでした。

気圧の変化に弱い私達二人。台風の接近は、ニュースを見なくてもわかります。その分、バトルもあるけれど、葛藤があったりその分飛躍があったりする点では、すごくわかるなーと私は思うんです。本人がどう思ってるかはわからないけれど。

小2で思春期だ!と言ったり、突如終わりを告げたり、
小学校では参観に来ないでと言われてたけど、中学からは行ってオッケーになったり、成長の速度がみんなとだいぶ違っていて、良い悪いじゃなく、それもまた彼の特徴かなーと思います。

自立したい気持ちが強くて、一番最初に家を出るのは彼だな、というのはなんとなく感じているところです。

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