心を開いて、伝えるということ

昨日は神戸で企業セミナーでした。

(どんなに短い時間でも、太陽と海が見れたら、とにかく幸せいっぱいに)

先週は、市民公開講座で、その前日は産婦人科の母親学級、6月は両親学級、7月は小児科医のためのセミナーと続きます。

子どもが病気のときの職場間での協力の話、
夫婦間の協力の話は、
いつもの
患者と医療者の話とおんなじだなーと思っています。

そして、これこそがまさにこれまで私が伝えてきたことであり、伝えたいことだなぁと思いました。

それは、  

心を開いて、正直に伝える

ということ

これまでの講座でも、毎回伝えてきたこと
親にできることは、観察・記録・伝達の3つ。
その中で
私が一番大切だと思っていることは

見る、そして、伝えるということ


とてもわかりにくいでしょうか。でも、これしかないと思うんです。
 
正直であること。
遠慮も、我慢も、せずに。

正直に伝える。

こうしてほしいも、こうしたいも、大変なんだよ、も
互いに率直に伝えるのが一番大切なんじゃないかと
むしろそれしかないのではないかと
私は思ってます。

そもそも一人一人考えは違うから、すれ違う。
立場が違うから、尚、すれ違う。
こうかな?ああかな?と思っても、やっぱりすれ違う。
だけど、率直に伝え合うことで、それは越えられる壁だと思っています。

私も、医師による率直な『このままじゃ(小児科医を続けるなんて)無理』という言葉を聞いて、そうか!それは大変だ!と行動を起こしました。

自分からこうしてほしい、こうしたい、の働きかけがなかったら、想像するのは難しい。
自分にとって良いことが相手にとって良いとは限らないから。

それが言えたら苦労しない、辛いときこそ言えないんだ、そうですよね。

だけど、夫婦においても、職場においても、患者医療者間においても、  

やっぱり言わないでわかってもらおうというのは、無理だから言葉を尽くすことが必要だと思う。

(言葉でコミュニケーションとれない相手や場合が
あることもあるでしょう。
重大な、悲しい出来事、相手、そのようなときに
無理して伝えることではない。
それは、またそっと。別の大切なお話。)

日常の、いつもの、正直に伝え合うことのお話。
その小さな挑戦を諦めたくないと。

私が活動していて残念に感じるのは、明らかに
互いに間違ったことをしてないから。
親も先生達も、互いに間違ったことをしていなくて
それでもすれ違ってしまうとき。

どうせわかってくれないしと諦めないで、伝えてみる。
特に医療は命にかかわる場合もあるから、互いに率直に伝えることが必要だと思うんです。

難しいことを言っていることは、承知しています。
私もトライアンドエラー過ぎて、偉そうになんてとても言えない。失敗例なら、いくらでも語れる。
そして、同じくらい気持ちの良いコミュニケーションがとれた例も。そして、それらが紙一重だなぁと思う経験もたくさん。

だけど、だからこそ、職場でも夫婦間でも患者医療者間でも保育園でも学校でもコミュニケーションはやっぱり同じで、こころを開いて正直に伝えること、そのことを諦めないということが、第一歩なのではないかと思います。

威張るでも遠慮するでもなく、思ってることをできるだけ正直に、そのまま。

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