大失敗の市民講座

全然緊張しませーん、なんて書いていると、さぞ成功してばかりかと思われた方もいるかと思います。

そんなことはなく、あそこはこの言い方が相応しかったな、あんな言い方じゃこんなふうにとられちゃうな、の連続で、反省&修正しながら、いまに至ります。

大きく失敗することはなくなりましたが、と、言いたいところですが、今月の市民公開講座ではすごく自分では久しぶりに残念な感じに終わり、

穴があったら、入りたい!
もう、ほんと思い出したくない!
けど、向き合って改善しなくては!

としんどい時間でありました。
何がそんなに上手くいかなかったか、なんでそんなに自分にバッテンを出しているのかというと。

私のそもそもの思いに、医療者の負担を軽くし、親の不安を減らしたい、というものがあります。

最初から、真ん中、バランス、が大事だと自分で思ってる。

だから、患者さん達には、医療者の努力を
医療者には、日頃の親御さんの頑張りを
伝える話を盛り込みます。 

親御さんからは、安心できた!医療をもっと知りたいと思った!自分達にもできることがあるとわかった!と言っていただいたり

先生方からは、自分達も頑張ってるけど親だって頑張ってる人がほとんど。
批判的な目で見るのをやめよう。
勇気をもらったよ。と言っていただいたり。


最後は手を取り合うことが大切だよね、歩み寄ることが大切だよね、とそこが大事な話、なんです。

だけど、そこが上手く伝えきれなかった。

どうして、それができなかったか、とそりゃあもう寝る暇惜しんで考えましたし、夢の中でも、逃げ出してしまうほどには、自分のやり方に納得がいかなかった。

結局、小さな理由はいくつかあったけれど、これといって、明確なものはありませんでした。

市民講座に来てくださった方から終了後に医療者に心を開いて話してみます、と言われたり、親による大切な活動、応援してます!と言っていただいたりもしましたが、なにせ、自分が納得行かないと全然そうは思えず。

今回の企画は、私たちの会をずっと応援してくださっている小児科の部長先生が声かけてくださいました。

当会が取材を受けたおはよう日本を見てくださってからのお付き合いなので、かれこれ10年以上会へ協力してくださっている先生です。

その先生が、前々から私を自分の病院へ呼びたいとおっしゃっていた。
新病院ができて市民講座が小児科の番になって、やっと、回ってきたというのに!

なに、失敗してんのさ!

いつもより緊張していたわけでも、プレッシャーがかかっていたわけでも全然ない。
いつもどおりにやればよかったし、いつも通りにスタートしたのに。
どうしたっていうのさ!

悔しいし、情けない。自分を責めて、本当に苦しくなりました。

しかも、こうなった原因と言えるものが見つけられず。

それがますます自分を苦しめて。

本当に申し訳なかったなーって思います。

講座を準備してくださった病院の方々にも、
参加者の皆さんにも。
ごめんなさい!!

どうしたらよかったか。

結構、飛ばしたんですね。
自分が想定して臨んだ時間より(私の聞き間違えだったかもしれませんが)当日伺ったら、持ち時間が短かったので。

それでいくつか飛ばさなくちゃな、と思って入ったわけですが

肝心なところを飛ばしちゃいました。

対策としては、時間の確認は繰り返し聴くこと
そして飛ばすなら、別なところを

これくらいしか思いつかない自分が情けなくもありますが、散々沈みまくったので、もう大丈夫です。
もしチャンスをいただけるなら、もう一度もう一度、心を込めて、改めて話したいです。

でも、そのチャンスはそう回ってこないこともわかってます。
同じ方々を集めてもう一度やるなんて、もうできない。

だからこそ、気を取り直して、次の講演に臨むしかない。

そして、臨んだ今日、という日でした。

失敗は成功のもと。
息子たちにも、失敗を恐れず失敗した(と感じたら)謝罪してそして取り返す、それだけは伝えられるなと思います。

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