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母親世代、蛇を異常に恐がる

超絶限界集落に住んでた頃「ヤマタノオロチ」っていう話を聞いたことがあって、言葉通り頭が8つある大蛇にお酒を飲ませて倒した、みたいな話だったような気がする。
「ごまたのおろち」と聞いたとき、5なんだと思った。
でも浮かんだのは楳図かずおの『おろち』。

「ごまたのおろち」の感想です。

好きだなあと思ったのは「内見」と「心に残る言葉」。
内見は最後の結び方が好きだし、しっぽが出ちゃった時に驚きながらも優しめに教えてあげるところが好き。
大方「いやしっぽー!しっぽ出てるー!きつねー!!」みたいなことを大声でいいがちで、そういうのが似合う人もいるけど、そういうふうにしないところが好きなところであり、私が男性ブランコのコントを観る時に無意識に求めているところかもしれない。
しかしあんな最後だなんて全く予想できなかった。すっごく大らかで、森の楽団とかあったらバスドラじゃなくてトライアングル担当してそうな、大きくて優しい熊なんだろうな。

心に残る言葉の、流れ星にお願いするところが好き。
「誰かのために行動できる人が、ちゃんと幸せになりますように」なんて、時間をかけて考えても私の身からは出てこない願い事で、きっとこれは作ってる人の胸にあるひとつの真実というか実際に願っていることなんだなって思った。素敵すぎやしないか?

一番最後にやってたパラレルワールドからの交換留学生も好きだなー。
「パラレルワールドから来てな~い??ね~~??」の、”ね~??”のところが好きだし、こちらの世界と違うところが完全に異世界っぽくて好き。よく見たら学生服もちょっと違う感じで、そういうところも好き。
ずっと好きしか言ってないな。
盲目的に好きって言いたくないけど、「好き」がたくさんあるから言ってしまう。

2月から始まった月イチ単独を毎回配信で観ていて、原案を作っている平井さんの芯にあるものがすこーしだけ垣間見れるような瞬間があった。
でもそれは本当に指を掠めるような一瞬で、温度や形を感じられるような確かなものではなくて、まだまだどんなことを面白いと思って作ってるのかわからない。こちら側がわからなくてもいいことだけど。
これだけたくさん放出していくと、その人の本心とか根っこにあるところがだんだん見えてくると思ったのに、意外と私は掴めなかった。隠してるのかな?そんな感じはしないけど、でも見せないようにしてるのかも、と思ったらそうとも思えてくる。

毎回心が満たされて、好きだと思えるコントがあって、たくさんの物語が生まれて、一度も休演することなく上演してくれて、作る側・演じる側は毎回血眼になって考えたり覚えたりしていたことを思うと、本当にありがとうという気持ち。それ以外ない。
見ていくうちに私は「もうずっとこの人たちのライブをずっと観ていくんだ、何があっても観続けていくんだ」というフェーズに入ってしまい、この月イチライブを始めた本来の目的を理解しながらも無視するようなところに着地してしまった。
この人たちの面白いと思うものの根っこにあるものをしっかり感じてみたい。

あと、月イチ単独の最後を飾るキマイラさんは観れないけど、上演したコントリストだけは教えてほしい。


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