草彅剛よ、ずっとそこで立っていてくれ
台風家族見ましたー!ふぅ~いえーい!
ポスタービジュアル見たときから分かっていましたけどね、くそかっこよかったですよ、草彅剛。
これはネタバレにもならないと思うんで言いますけど、このたびの草彅剛はやくざではありません。
やくざほどの悪ではない。
単なるゲスい40代の親父。
それがね、やっぱりね出来るのと出来ないのでは大きく違うのではないかなって。なにが違うって、まああれですよ、お前が言うなって話ですけど、役者人生?ってやつですかね。
ふがいない親父。
ただふがいない親父ならそのへんのおじさんで良かったかもだけど、草彅剛のふがいなさには渋みと深みがある。
これは草彅剛の人間性なんだろうと思う。
20数年間トップアイドルとしてテレビのなかで生きるというのは、並大抵じゃない。
隠しきれない、にじみでる人格を視聴者は感じるし求める。
ずっと厳しい世界で前を向いてきた努力と気概、気迫がある。
共演した役者たちと比べると草彅剛は小柄で細身なわけだけど、放つ存在感の大きさは断トツなのだ。
ちやほやされてきただけではない、様々な苦労やふがいなさを抱えてのみこんで、それでもまっすぐ立つ40代の男。
かっこよくないわけがない。
無責任に言っちゃいますけど、今後の草彅剛の役者人生は安泰じゃないかな。
もちろん出会う作品の質はあるだろうけど、かれの円熟した人格は役者の糧となり続けるだろうと。
人気があってちやほやされてきたに違いない。
でもそれこそほんとうの悪意により傷つけられたであろう姿は、なんとテレビで映し出されてしまった・・・(あの5人での謝罪放送です)
ファンにとっても辛いものだったろうと思う。
しかし、裏を返せばもう怖いものはないのかもしれない。
草彅剛は役者として生き続けることができる。
そしておそらく多くの観客は彼の姿をスクリーンでまたはテレビの中で見たいと思っている。待っている。
それはきっと、数人の大きな悪意を打ち負かすことができる力になるはずです。
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