2020.06.07_モリゼミオープンレクチャー

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今日は朝からモリゼミのオープンレクチャーvol.1「デンマークはどのように教育により市民社会・民主主義を実現したのか?」に参加。

日曜の朝早く起きるのは久しぶりだったので、寝坊しないか不安でしたが、なんとか早起きでき、健康的な学びの時間になりました。

今日のレクチャーでは、デンマークの地理的条件や主要産業に始まり、歴史的背景から、
・なぜ民主主義実現のために教育に力を入れたのか
・歴史的にデンマークの教育はどのように発展していったのか
・デンマークの教育では何を大切にされているのか
について、レクチャーを受けました。

デンマークは、ナポレオン戦争などでの敗北を機に国家破綻。国土、人、資産など全てを失いますが、そこで当時の国王フレゼリク6世の言葉
私達は、戦争で全てを失った。しかし、この上さらに馬鹿になることはない。
と、教育によって国を復興させていく国づくりを始めます。

そして比較的早い段階で義務教育を制度化しますが、デンマークの近代教育の父グルントヴィは「デンマークの義務教育は死の学校だ」と言い、生きた言葉(母語)によって生徒の覚醒を助ける場所である「生のための学校」が必要だと訴えます。

そのグルントヴィの想いを受け継いだのが、近代教育の母クリステン・コル。デンマークの特徴的な教育機関であるフォルケ・ホイ・スコーレが設置されることに!
★フォルケ・ホイ・スコーレの5つの特徴
 ・学習科目の多様性
 ・テストの廃止
 ・学生の自律的学習の促進
 ・国家や外部に支配されない独立した教育内容
 ・数ヶ月から1年のコース
★フォルケ・ホイ・スコーレの4つの基本概念
 ・死んだ文字より生きた言葉(書物より人と人の対話を重視
 ・学内平等(指導者も学生から学ぶ
 ・地域とのつながりを重視(地域住民も学校運営に関わる
 ・万人が指導者になれる(資格より経験を重視

そんなデンマークの特徴的な教育として、森先生が挙げた5つの特徴は、
 ・ギャップイヤー「10年生」
 ・個性を大切にした教育
 ・学び直し自由
 ・競争がない
 ・柔軟なカリキュラム
と、日本の対極にあるような特徴で、もしこれが日本とデンマークの幸福度の差として表れているのだとしたら、日本の教育を見直す必要があるのかもしれないと感じました。

そして、森先生が最後に紹介されていた
資源が乏しい国として人を育てることが国の未来
という言葉にすごく共感しました。

日本もデンマークと同様に資源が乏しい国でありながら、果たして「人を育てる」ということにどこまで力を入れられているか。

モリゼミ デンマークチームの一員として、デンマークと日本の共通点や異なる点を探っていければと思います。

今日は本当に心地よい学びの時間でした!


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