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がんばることが怖くなった話

元々当たり前のように頑張れていた私が、精神的に働けなくなってから頑張ることが怖くなった話。

(働けなくなるまでの話はこちら↓)

部活とか就職活動とか、「全力で取り組む」のが自分にとっては自然なことで、頑張ろうとして頑張っているわけでもなく、勝手に身体が動いているような感覚でした。

親や周囲の人にはたくさん心配をかけたけれど、がむしゃらに取り組むことで得られたものはたくさんありました。

でも、力加減のわからなさが仇となり、就職後はあっという間に力尽きました。会社でやっていくには、上手な手の抜き方が必須のスキルだったようで。知らなかった~!


会社に行けなくなってから2年ほど、病院に通い薬をもらっていました。
そこで言われていたのが、

「ストレスを極力なくして、苦しくない状態を継続させましょう」

というもの。

はじめこそ頑張らない状態に耐えられず、アルバイトを始めようとしましたが、少しでも負荷がかかると状態が悪化するため、途中からは

頑張らないことを頑張る

ようになっていきました。

頑張りたい衝動に駆られても、頑張らない。
ちょっと動いたら、無理せず休む。
難しいことはやらない。

その結果、確かに穏やかに過ごせる日々は増えました。
ちょっとずつ、内側からエネルギーが湧いてくる感覚もあって。

「頑張る」という選択肢しかなかった自分にとっては、「あえて頑張らない」という選択肢を身につけられたことはとても良かったと思います。

でも一方で、頑張るための筋肉みたいなものが著しく衰えたようにも思います。


がんばるって、どうやるんだっけ?


今の私には就職して働くのは難しいから、自分で仕事をつくって生きていこうと決め、対話の活動をしています。

生きていくため、お金を稼ぐために、やるべきことはたくさんあります。

なにをやるかはすべて自分次第だから、やらなくてもいい。
でもやるに越したことはない

そんなことがたくさんある。

SNSを見ると、起業している人、副業でも稼いでいる人、本業もやりつつ趣味で輝いている人…そんな「めっちゃ頑張っている人」がいやでも目に入ります。

自分もやらなきゃ…頑張らなきゃ…


でも、身体が動かない

ブレーキがかかる。

やもくもに頑張った結果心が壊れた感覚が、トラウマのように残っている。


頑張ることが、怖いみたいです。


どうしたもんかな~

頑張れていた頃を思い出して、「あの頃みたいに頑張ってよ」と思ってしまう自分もいます。

でも、今の自分にできる範囲で、自分のペースで、やれることをやっていこうと思います。

外側の基準に、自分を乗っ取られないように。

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