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マーケティングアジェンダ2019について、勝手に振り返る。

日本トップレベルのマーケターが集まる大規模合宿イベント「マーケティングアジェンダ」。

個人的には2年連続2回目の参加、そして会社としても個人としても初のプレゼンも行いました。奄美大島-沖縄の直行便で往復するのも2年連続(このタイミングしか使ってない)。

今回のマーケティングアジェンダの目玉はやはり、伝説のCMO、ジム・ステンゲル氏の登壇!

…ですが、それだけではありません。楽天CMOの河野さん、ポケモンCOOの宇都宮さんといった錚々たるメンバーがぶっちゃけ話を繰り広げた今回のマーケティングアジェンダ。

できるだけ「斜め上視点から」を目標に(なぜ?)、個人的におもしろかったトピックを振り返ろうと思います。

※以下、記事内の写真はマーケティングアジェンダを主催するナノベーション様より提供されたデータを利用させていただいています。

マーケティングとは、結婚のようなものだ。

なんと!ジム・ステンゲルさんのお子さんが結婚の準備中だという…!

いやー、これよりビッグニュースは今回なかったんじゃないですかね。

え?そんなことより?ちゃんとセッション内容を教えろ??

だから、そういう話は僕からじゃなくて、こういうちゃんとしたところからどうぞ…

で、マーケティングとは結婚のようなものだ。というのは、この話の冒頭で出てきた話です。こんな共通点があるよねと。いわれて納得。マーケティングの訓練を日々の生活でしてただなんて…。

【マーケティングと結婚の共通点】
・体験が重要
・心に訴えかけるものである
・注意深い計画が必要
・大きな投資が必要
・長い期間をかけて評価する

…それにしても同時通訳している人って、すごいですよね。

話題がないと売れないが、話題になっても売れないこともある。

話題があっても売れなかったら、あと何をすれば売れるというのでしょう…!!!

と考え始めると思考の袋小路に突入し迷子の私が帰ってこれなくなるので一旦置いておいて。

少なくともマーケティングにおいて「話題づくり」や「空気づくり」が必要なことは、そしてその必要性が増していることは、事実ではないでしょうか。

toCだけでなくtoBにおいても、「今ビジネスマンに話題の…」というポジションや「なんか今イケてる会社が使ってるサービスっぽい」という空気感は相当大事。

まあ、むしろ空気感で使ってみたら期待外れ…なんていうあのサービスやこのサービスもあるけど敵が増えそうなのでここでは言わないでおきます。

さて、「話題がないと売れない。まあ、話題になっても売れないこともあるけど…」とおっしゃったのは、Twitterさんのセッションに「Twitterの人です」と言いながら登場した足立さん(元マクドナルドCMO・現ナイアンティック)。

なので、そもそも世の中の話題になることを前提にしたキャンペーン設計を行っておくことが重要、ということになります。たとえばビッグマックにベーコン1枚足したものがあります。さて、「これはビッグマックである?」「これはビッグマックでない?」みたいな対立構造は鉄板ネタなのだとか。(ベーコン1枚足しているだけだから厨房のオペレーションは楽そう。)

ちなみに同じセッションの中では、
 世の中のできごとの話題化→拡散→マス露出…
というフローを実現できるメディアは現状ではTwitterだけだよね、なんてことも話されていたりしました。

リーダーはポジティブであれ!大変な時は○○○しろ!

「リーダーはどうあるべきなのか」みたいな話って、だいたい面倒な話しかないし、そもそも自分はリーダーとか向いていない気しかしてないのでそういう話は嫌いなんです。

が、そんな私も興味深くメモを取りながら聞いてしまったのが、あのバルセロナのスポンサーとなったことや、イニエスタをJリーグ(神戸)に招聘したことで有名な楽天の常務執行役員CMO、河野さんのお話。

信じられないこと、苦しいこと、大変なことがやってきた時ほど「うちの会社ってすごくない?ふつうないよねー!?」と元気にネタにするようにしてきたのだとか。

たしかにあの経営者にしてあの会社あり、そういうの良く起こりそ…いえ、なんでもありません。楽天カード利用でお世話になっているのでこれ以上は言うまい。。

ハローキティが喋るって知ってた!?夜は本人(?)登場スペシャルパーティー!

そうなんです、喋るんですって。今のハローキティは。(もともと喋っていたのかもしれないけど)

ここで注目したいのは、キティが喋るかどうかということではありません。いやそれに注目するのはそれでいいんですが、それよりVtuberとしてYoutubeデビューしているってのが。ねえ。もう。知らなかった。

サンリオのCMO、木村さんによると、「普遍的なキャラクターの価値と時代に合わせたアップデートを掛け合わせる」ということを重視しているのだとか。

これって言うのは簡単ですが、実際にやるのは難しい(一歩間違うと普遍的な価値の方を毀損しちゃうリスクがあるため)、すごいなーとただただ感心してしまいました。

個人的にはマーケティングにおいて「人間の普遍的な欲求や性質と時代に合わせたテクノロジーの活用を掛け合わせる」ことが重要だと考えているため、ある意味マーケティングの基本・本質でもあるなー、なんて考えさせられました。

それにしても、あと2年くらい後だったら、帰って娘に自慢できたんですけどね。パーティー。7ヶ月じゃあサンリオのすごさはまだ理解できないよなあ…。

ポケモンは、○○○をやらない。その背景とは…?

最終日のキーノートは大変盛り上がる裏話満載!

…だったのですが、裏話満載すぎて、内容の公開NG出ちゃいました…。

感想だけ述べるとすると「明確なカルチャーがあれば、やること、やらないこともその理由付けとともに明確になるんだなあ」ということをあらためて考えさせられました。

企業カルチャー(そしてその上位に存在するであろうブランドパーパス)は本当に重要ですね。

ちなみにこのお二方、左の足立さん(先程も登場)が面接官、右の宇都宮さん(ポケモンCOO)が新卒という形で採用面接し、10数年の時を経てこのステージで共演したのだとか。

絶妙の掛け合い(というか足立さんの鋭いツッコミに宇都宮さんが苦笑しつつ答えていたともいう)でした!

マーケティングアジェンダ2019を終えて

マーケティングアジェンダの最大の特徴は、ハードスケジュールにあります(ハードスケジュールが嫌なら自分が夜の飲み会をパスすればいいだけという説もある)。

ほんとしんどい。脳にも体にも負荷かかりまくる。ただ、そこで得られる体験、そしてなにより人とのつながりは、貴重な財産となります。

こうした機会を提供いただいている主催のナノベーションさん、カウンシルの方々、そして各種スタッフ、現地にて協力いただいている方々などなど、開催のために動いていただいたすべてのみなさま。本当にありがとうございました。

最後になりますが、今回のナンバーワンコンテンツは、「とんちんかんちん一休さん」の英語バージョンであったことをご報告して、私からのごあいさつとさせていただきます。

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