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言うなればコンテンツマーケティングでなすべきことはただひとつ。たったひとつ。

最近、なんだかんだと自分の中で整理できてきたことのひとつが、「結局コンテンツマーケティングって何すればいいんだっけ?」という点。

極論、サッカーでいえばポゼッションだカウンターだと、どんな戦術を取ろうがスターがいようがいなかろうが、デュエルがどーのこーの言う監督を代えようが代えなかろうが「相手より1点でも多く取れば勝ち」なわけです(専門家の方からすると異論はあるかもしれませんが)。

じゃあ、コンテンツマーケティングを極論すれば、どうなるのか。なにをなせばいいのか。そこにたどり着いておけば、その手前のKPIや施策の設定で悩む必要は(本来)ないはず、なんですよね。

まあ、現実はいろいろ残酷なので理想通り行かないのは知っていますが、あくまで今回は理想を語りたいと思います。だって、理想のないコンテンツマーケティングに、未来なんていらないでしょう?

目的も方法も、選択肢はいくつだってある。コンテンツマーケティング

極論すればどうなるかの前に、なんでコンテンツマーケティングこんなに面倒やねんという前説を。

たとえば、コンテンツマーケティングを行う目的で設定されやすいものとしては…

・見込み客を獲得する(リードジェネレーション)
・見込み客を育成する(リードナーチャリング)
・新規顧客獲得・売上拡大
・認知度向上
・ブランド強化
・エンゲージメント強化
・世界観の啓蒙

よくあるところでいうとこんな感じでしょうか。

…とはいえ結局のところ、突き詰めていくと「マーケティング」とつく以上、営利企業においては売上や利益を上げることが最終的な目的となり、そこから逃げられるものではないのが現実。

一方、コンテンツマーケティングの手法にもさまざまな選択肢があります。

・ブログ、オウンドメディア
・SNS
・ケーススタディ
・ホワイトペーパー、ebook
・プレゼンテーションスライド
・動画、ウェビナー
・音声(ポッドキャスト等)
・メールマガジン、ニュースレター
・プレスリリース

まあ、これもよくあるところでいうとこんな感じ、の域を出ないのですが。

ゆーて目的設定にせよ手法にせよ選択肢が幅広いことが伝わればそれでいいんです。

だからこそ、目的をどう設定し、それに対するKGIやKPIをどう設計し、その目的達成のためにどの手法を使うのか…とか考え始めると、まあ大変なのにはまちがいありません。

しかも、大変(そう)な割に即効性はないのがコンテンツマーケティング。よって、扱いづらいうえに、周りに理解されづらい。エライ人が理解できなかったらもう終わりです。結果のけの字も出ないうちに消されてなかったことになってしまいます。

極論、コンテンツマーケティングでなすべきことは、これだ。

…見出しの後にワン・ツー・スリーって聞こえた気がしたので何書くか忘れましたスミマセン(そういえばザ・ベストハウス123懐かしい…)。

ええっと、そうそう、何のためにコンテンツマーケティングをするのか、どのように進めるのか。

そこは千差万別、いろんな答えがあって良いところだと思います。

サッカーだってチームによって目標も戦術も異なるでしょうし、たとえばもうすぐMGCがあるマラソンとかで考えても、勝つためのトレーニング、走り方、レースの準備は選手それぞれで異なって当たり前でしょう。

そこに唯一の答えはないし、むしろだからこそおもしろいわけですし。

ただ、サッカーが相手より1点でも多く取るスポーツであること。マラソンが1秒でも速く、誰よりも先にゴールに辿り着く競走であること。

これは、まちがいなく、唯一の答えであり、その競技の本質です。

コンテンツマーケティングは何をなすべきものなのか。この問いに際して考えるべきなのは、その本質にあるはずの唯一の答えなのです。

そして私が行き着いた答えは「信頼を積み上げること」です。

信頼を獲得し、信頼残高を積み上げる。コンテンツマーケティングによってなすべきなのは、それだけ。

みなさんは、人間関係において、何が大事だと思いますか?

「信頼」って大事だと、思いませんか?

私自身、信頼ってとても大事なんだなー、と思わされた経験があります。

それは他でもない、奄美大島に移住する時。

「会社を辞めます」と言った私を引き止め、「離島でフルリモートで働く」という選択肢を会社が用意してくれることになったのは、代表曰く『君に信頼残高があったから、離島に行っても必ず会社に貢献してくれると思った』ということでした。

信頼を積み上げられていたからこそ、人生の一大決心を受け止めてもらえ、自分の新たな旅立ちを応援してもらうことができた。

私にとっては「信頼の力の大きさ」を思い知った経験となりました。

さて、企業というのは”法人”であることはみなさんもご承知のことかと思います。

いまさらではありますが、法人とはなんぞや?というと…

法人(ほうじん、独: juristische Person、仏: personne morale、英: juridical person)とは、自然人以外で、法律によって「人」とされているものをいう。ここでいう「人」とは、権利義務の主体となることができる資格(権利能力)を認められたものをいう。(出典:Wikipedia)

つまるところ、企業(それ自体またその中に含まれるブランド)もまた、いわば「人」なのである。と捉えれば。

自社やブランドに対する信頼を積み上げ、築いていくことの重要性が、あらためて浮き彫りになるのではないでしょうか?

では、みなさんは自分の人間関係を円滑にするために、「信頼される自分でありたい」と願うならば、何を大切にするでしょうか。

それは、うそをつかないことかもしれません。誰かの役に立つアドバイスをすることかもしれません。自分の話すことと行動を一致させることかもしれません。

信頼を得るための、そして積み上げるための方法はさまざまでしょう。しかしなかでも「自分がふだん何を話しているか」は1つの大きな要素であると、思いませんか?

法人が”人”であるならば、その語る言葉もまた、信頼されるに値するかどうか、信頼を積み上げられる存在となれるかを左右します。

そして、その言葉を発し、届けていくのが「コンテンツ」であると解釈するならば。

コンテンツマーケティングによってなすべきなのは、法人が発する言葉(コンテンツ)によって信頼を積み上げていくこと、極論すればただそれだけだと思うのです。

そう考えると、コンテンツマーケティングが即効性があまり期待できず、中長期的に効果が最大化していくという特性も理解しやすくなります。

人間同士の関係性において、ほとんどの場合、信頼は、一朝一夕に築けるものではなく、(少なくとも一定の)時間をかけてゆっくりと育まれて積み上げられていくものである、ということが納得できるのであれば。

法人の”人”としての信頼を積み上げるためのコンテンツマーケティングであるからこそ、辛抱強く、時間も手間も惜しまず、素晴らしいコンテンツを、信頼される情報を、発信していくことが必要なのです。

そして、その先に、コンテンツマーケティングの「成功」が待っています。

信頼を積み上げた誰かが、「南の島に行きたい」というワガママを応援してもらえたように。

信頼を積み上げた法人は、きっと自らの価値を高め、多くの人に応援され、結果として収益性を高め、大きな成長を遂げることができるでしょう。

コンテンツマーケティングがめざすべき本来の姿はそこにあるはずであり、そこにあるべきだと、私は考えます。

この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!