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日記とつぶやき

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2020年1月の記事一覧

丘陵に混じりあいたる藍の海

あわただしくスーパーに走り込んで二階の窓から外を眺めたとき、雲と山の境目が消えて曖昧模糊とした不思議な景色になっているのを見た。 青から藍に深く影を落とす雲が山並にかかって、丘陵の線を消していた。 カメラの腕があればこんな一瞬を切り取ることもできるだろう。 (しかし場所の特定にもつながるし、スーパーの窓は若干よごれている…) 絵描きの人なら目に焼き付けてカンバスに再現したりも出来るのだろうが、こちらは文章書きなので文章で現すことにした。 こんな時にこそ俳句だ、と考えて下の

忘れた頃にやってくる

災害が起きた時、避難しない人々をいぶかしむのは当然だ。 私だってそう思う。 紙一重で1メートル、いや数センチ違いで天と地ほど被害に差が出る。 どうして避難しないのだろうと言われるが、できない、しなかった人の気持ちが痛いほどわかる。 あなたのところは無事だったのだからわからないでしょうと思われるかもしれないが違う。 わかる。  * * * * * 避難所近くのマンションがろうそくのように燃えていた。 燃え上がる炎を映したように空がうっすら赤かった。 体育館は足の踏み

月を射る(夢)

その日窓から赤く燃える月を見ていた。 2002年とあるから、今から20年も前のことです。 この日に書き留めたのも、5年ほど前の記憶を辿って思い出したもの。 窓から外を見ると、月が太陽よりも明るく大きく、真っ赤に燃えていて何か異常なことが起きたんだとさとった。 その家は割と高台にあって、左右には山脈が見え、後ろも山に囲まれている。眼前には街が広がっていた。 月から炎が落ちてくる。 人々の驚きの声が聞こえる。街は騒然としている。 からすが騒いで、周囲を群れが飛び回り何かに

シカに遭遇!

義理実家を出発する前に、みんなでおばあちゃんの家の裏山に登ってみた。 静けさが痛いほど。 道はほとんどなくて、細いけものみちしか残っていない。 ふうふう言いながら歩いていると、足元がぱっと明るくなるように花びらがたくさん落ちている。 見上げてみると、椿だ! 手入れされてない、野生のままの椿だった。 鳥の声が断続的に響いている。 壊れかけた石垣が小さなお堀のようなものを作っていた。 「ここは昔、わさび畑だったんだって」 下の子がさっそく、俳句を一つ詠む。 「かれはて

月ヶ瀬道の駅

旅の通りすがりに月ヶ瀬道の駅に寄りました。 もう、日々はどんどん過ぎてしまうので、完成度が~とか、オチが~と言わずにガンガン投稿することにした! 「本型の何か」があると、すぐに撮ってしまう。 「本型デザインの何か」大好きです。 おもしろフレーバーティー。 壁一面に配置してあって、台詞もとても面白かったのだが写真を失ってしまった。 写真で残ってるのはこれだけ。しかも買ってない。ひどい。 静岡はお茶の産地なので商品開発してるのでしょう。 店内は三が日とあってたいへんな人込み

新年なんちゃって俳句

皆さま、あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 常日頃から、note俳人、Twitter俳人のかたがたが日々詠まれる俳句を見るのが大好きだった。 素敵だなあ、風流だなあと思いながら拝見していた。 疲れた日にも俳句を拝見すると少し心がなごむ。 わたし「自分ではとても作れないからなあ」 下の子「え?わたし俳句作るの大好きなんだけど!」 ほんまかいな。 ならひとつ詠んでみてもらおうか。 というわけで出てきたのが先日のつぶやきでご披露した下