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争いの根底にあるもの(Twitter)


1.はじまり

先日、義弟くんにやってもらった分析によれば私には収集癖があるらしく、確かに私は気に入ったニュースをとっておくのが大好きだ。
(一定期間を経過すると消されてしまうものが大半なので、大抵はOnenoteにテキストごと貼り付けて保存している)

先日、これは取っておきたい!と思う一つのニュースを見た。

その時TwitterでRTした時にはこう書いた。

「貧困と経済活動の停滞、漠然とした不安と危機感が一体感を求めてかたまり敵を作る。余裕がなければ寛大にはなれない」

興味深いリプライをいただいて、話が弾んだ。
リプライをもらうのが大好きであることに気づいた昨今。
(というか、スレッドで貼り付けられない!キィー!←こういう所に無駄に時間を費やす。)

うーん、その通り!
やはり、腹が減っては戦はできぬが、そもそものその腹が満たされぬ時には、怒りをため、不安を抱え、フラストレーションがじわじわ溜まっていくはず。

自分だけではなく皆もそうであることに気づきはじめたとき、腹を満たすめに戦が起きるというよりは、そこは結果論にすぎないのかもしれない。最初はこの「不安・怒り・ストレス」が思わぬ形で大きくなっていった結果、ナショナリズムに走ったりするのではなかろうか。


2.Twitterでのやりとり

結局、スレッドを直接リンクして表示する方法はまったくわからなかったので、スクショを取った。(太極さんありがとうございます)

何か最後のやりとりのスクショが大きくなって当惑するワタシ。
(画像を適度に縮めたいがよくわからない…)

ここでやりとり終了となったが(ありがとうございました)、いろいろと考えた。

情報は内容だけでなく前後関係も大事。

その通りだと思う。

その国の文化と宗教に根付いた「前後関係を持つ」情報がその国の教育を成熟させる方向に働けば良いのだが。

私は、やはりこの問題、自分たちの問題とリンクすると思いながら読んだ。

不況...最低賃金...ブラック企業...生きづらさ。女性改革とは言いながらも、旧弊な家父長制度も捨て切れない。(良さももちろんある)

漠然とした不安や、怒り、ストレスが向かう先を探している。(日本だけの話ではなくて、隣国の人々もそうだと思う)

そのままであれば政府に向かうから、支配者層は巧妙に矛先を外部へそらす。少数派や、移民や、隣国...。
歴史で何度も教えられてきたことだ。

まあ、隣国関係ネタを持ち出すと絶対に荒れるしそこはこの記事の主題ではないのでスルーして頂きたい。


3.もう一つのニュース


このニュースを読む時に、頭にあったもう一つのニュース(現代ビジネス)がある。そこまでTwitterには書ききれなかったのでnoteを作った。

軍隊を派遣するというならば、その国の歴史なり紐解かねばなるまいと思っていた頃に見たニュースだった。

正直、真偽はわからない。大げさな部分や、事実誤認があるのかもしれない。

 第2次内戦が終結した2005年の時点で、南部スーダンは、内戦で疲弊した状態から立ち上がり、国家建設を進めるうえで有利な立場にあった。
 包括和平合意(CPA)に基づいて、南部スーダン政府が樹立され、解放戦争を戦ったスーダン解放運動(SPLM)が実権を握り、スーダン人民解放軍(SPLA)はそのまま政府軍となった。国連と国際社会による大規模な支援が約束されていた。
 さらに、南部スーダン政府には、自前の財源があった。スーダン全体の石油収入の半分が、南部スーダン政府の歳入となったからである。これは、年間1千数百億円から二千億円に達した。
   ~ゼロからわかる南スーダン「国づくり大失敗」の真相~栗本 英世

最初にYahoo!ニュースで見た時には、副題がついていた。

「たった75人で4000億円の汚職」!

この汚職の詳細はもとニュースを見て頂ければと思うが、唖然とするばかりの大盤振る舞いだ。

 南スーダンという新国家は、国の指導者たちが私腹を肥やすための手段になった。指導者たちは、寄ってたかって、文字通り国家を食い潰してしまったのである。
   ~ゼロからわかる南スーダン「国づくり大失敗」の真相~栗本 英世

日本がどうすべきかは、記者のかたが端的にまとめられている。

 今からでも遅くない。この議論はもっと深められるべきだ。自衛隊は、なんのために、だれのために派遣されるのか。5年半にわたった派遣をどう総括するのか。
 南スーダンの事例に即して、原点に戻った議論が行われない限り、新たな国や地域に、国連PKOの一翼を担って自衛隊が派遣されることはあってはならないと考える。
  ~南スーダンで私たちが思い知らされた国連PKOの「限界」~栗本 英世

しかし、本当にこの議論は為されただろうか。
時間の流れとともに、消えさってしまっており、議論するべき人も時間もないまま置き去りになっているのではないだろうか。

(ほんとうにすごいのでこのニュース、ぜひ通しで読んで頂きたい)


4.自分たちのこととして未来へ向けて


スーダンの国を破滅させた75名は、何が足りなかったのだろう?道徳が足りなかったから?そういう文化がないから?それもまたばかにした話で、彼らには彼らなりの文化も道徳もあったはず。

ただ、それはいきなり目の前に現れた莫大な「石油収入」「国際社会の支援」という「現ナマ」の前では機能しなかった。

彼らにとっては、何がいけないのかまったくわからない自然なことだったはず。

彼らのような人間を自分たちの国のトップに据えないために、いずれトップを選び選ばれる現在の子供たちをいかに育てたらいいのだろう?

厳しく独立した司法制度ももちろん必要だし、やはり心(道徳)を育てるのは人文学であるはずだ。

漫画、アニメ、ラノベ、いいのだそれは。

いくらでも楽しめばいいし私も大大大好きだ。
だが、教育と娯楽はまた別なところにある。

簡単な所に流れず「文字を追う訓練」「思考する訓練」「議論する訓練」「哲学する訓練」を行うこと、人文学をきちんと教育すること。

歴史についての第三者的な視点を持ちつつ、裏側にあるもの(貧困や不安など)を見て解決をさぐる思考力を育てることが、議論をすることができる人材、トップを選び選ばれる人材を育てることにつながる...はず!だ!

また、おそらくだが、漫画アニメラノベを創造する世代の人々も、みずからの価値観や思うこと、議論についてのみずからの哲学、学んだことを存分に盛り込めば良いと思う。

もしかすると、この75名のニュースを読むよりも、この75名の物語を描いた媒体の方がはるかに深く心に残るのではないだろうか。


※Twitterでからんでくれた太極さん(@GClhzrSwY8Y5Qfp)、ありがとうございました!
小説になろう」で「手を伸ばして握り返してくれたのは……」を公開されています。皆さんどうぞ、ご覧になってください🤗



おわり。


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