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【旅行記】プラハで幸せを感じた瞬間(10年以上前のこと)

ずいぶん前に仕事でプラハに滞在していたときの写真を整理していたらいろいろと思い出がよみがえり、当時の日記を発掘してみた。
プラハの中心を流れているヴルタヴァ川。
ドイツ名だとモルダウ川で、合唱曲で有名な「ボヘミアの川よ〜モルダウよ〜過ぎし日のごと〜今もなお〜♪」とはここのことかと思いながら眺めるのは感慨深かった。
歴史地区の東西をつなぐ、1402年に完成したというプラハ最古の石橋が、カレル橋だ。
(以下転載)

カレル橋で出会った音楽家たち

プラハでの最終日、けっこう疲れてた。
毎日たくさん行かなくてはならないところがあるし、荷物は重いし、石畳を歩き回るので膝や足首に負担がかかるし…。

小高い丘の上にあるプラハ城のほうへトラムで行き、用事を終えてから城前通りを下り、カレル橋へ…と常に観光客でごった返しているルートを、心落ち着かないまま歩いていた。
頭の中で、明るいうちに回らねばならない場所を数えながら。
秋の観光シーズンで、カレル橋の上はすごい人混み。
おみやげ売りや似顔絵描き、大道芸人もたくさんいる。

橋を半ばくらいまで歩いたところで、にぎやかな音楽が聞こえ、ひときわ大きな人だかりができていた。
のぞいてみたら、おじさんたちが演奏している! 

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これがすごい楽しくて、さっきまで焦っていたのに魔法にかけられたように足が止まって身じろぎもできなくなり、ついつい3曲も聴いてしまったよ。
特に左から3番目の打楽器のおじさんが超ノリノリですごい。
右端のおじさんは、最初あらぬ方向を見て座っているので、一緒にいるだけの仲間なのかな?と思っていたら、おもむろに拡声器のようなものを取り上げて、がなり声で歌い出した。 

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ブカブカドンブカドンドン。
ああ~路上演奏って最高!
背景ではプラハ城が夕方の光に輝いている。
なんだか生き返ったような気持ちになれた。
これもプラハの魔法だ。



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