見出し画像

『境内ではお静かに』取材メモ第2回 元町嚴島神社

横浜・元町にある神社です。商店街から少し離れたところにあります。家々の間にぽっかりと空間が広がっていて、ちょっとした憩いの場になっていそう。取材のため二度訪れたのですが、二度ともすぐ傍で子どもが遊んでいたと記憶しています。

鳥居も社殿もまだ新しくて立派。調べたところ、近年、再建されたものだそうです。

授与所(お守りや御朱印のやり取りをするところ)らしき建物もありましたが、無人でした。お祭りのときには開くのかな? 軽く検索したところ御朱印をいただいた人もいるようなので、私が行ったときはたまたま誰もいなかっただけかもしれませんが。

前回、「どこか上ったところにある神社にしたかった」と書きましたが、最初に取材で訪れたときは、ここに主人公たちが奉務(勤務)する源神社がある設定にしようかと思いました。イメージとしては、元町嚴島神社の代わりに「源神社」がある感じ。現実に神社がある場所にした方が、リアリティーのある描写ができると思ったのです。

でも首都高を走る車の音が結構聞こえてきて、「これをいちいち描写するのは面倒だ」と断念。ここから逆転の発想で、「周囲に生えた欅や桜などの大木と地形の影響で、外の音がほとんど聞こえない。参拝者が少ないときは、異世界に足を踏み入れたような、厳かな静寂に満ちている」という源神社の設定を思いつきました。

執筆にあたっては、こちらの神社のご迷惑にならないよう、敢えてかけ離れた描写をすることも心がけています。そういうことには意外と気を遣っていたりする(笑)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?