第二種電気工事士(2021年上期)

筆記試験

・この1冊で合格!広川ともきの第2種電気工事士筆記試験(KADOKAWA、 1,800円)
・第二種電気工事士筆記試験計算問題超入門(オーム社、1,500円)
・2021年版第二種電気工事士筆記試験過去問題集(技術評論社、1,880円)

今回は、長く法学を学んできたことが、直接には、まったく役に立たない試験に挑戦しました。もともと興味はあったのですが、ほら、テキストを開くといきなり、オームの法則とか、サイン・コサインとか…ね。高校のときは生物と化学を選択したので、物理の知識はなく、受験勉強をするまでの気力はなかったわけです。もう、昔にかったテキストは捨ててしまおうと思いながらパラパラめくると、計算問題は6問くらいしかなく、他の問題は基本的に暗記で良さそうだし、配線図の問題で問われるあたりは水道設備工事のアルバイトの経験でなんとかなりそうな感じがしたので、思い直して勉強をしてみることに。

ネットで情報収集をすると「計算問題は全部捨てても大丈夫!」みたいな記述もあったけど、計算問題に特化した問題集があったので、どうせなら7問中3問くらいは正解できるくらいの勉強をしようと。やってみると、中学理科の知識と、ごくごく基本的なサイン・コサインの知識で大丈夫。熱量とか単位すら忘れていたけど、繰り返しているうちになんか思いだしてきた。

計算問題以外は、ひたすら暗記です。水道屋は電気屋さんと一緒に仕事することもあり、電気関係の材料とか道具とかは見慣れたものも多く、覚えるのもそれほど負担ではなかったかな。ただ、測定器は…。

配線図は、設備配管図みたいなものだし、見慣れているという点では負担がなく。テキストでも「現場をイメージしながら」みたいな記述があるけど、まさにそんな感じ。これも水道工事のおかげ。

配線図で問われる複線図化の技術は、技能試験の候補問題よりも高度なので、基本を押さえるために候補問題を利用して勉強。計算問題と複線図を全部すてても10問くらいなので合格はできるけど、どうせ必要なのだから同時に。

結果は、自己採点で3問の間違い。配線図のほうは満点。

技能試験

・2021年版第2種電気工事士技能試験すぃ~っと合格(ツールボックス、1,900円)
・Youtube「ホーザン株式会社」
・Youtube「日本エネルギー管理センター事務局」

筆記試験と違って自己採点をしようがないので、結果発表まで不安な1ヶ月。試験中、何度も確認したけど、終わると、白と黒、逆にしてないかとか不安になる。問題用紙に、「ランプの白黒確認した」「引っ掛けシーリングの白黒確認した」とかメモをしたほうがいいかも。何度も確認したことすら疑いはじめてしまう。

私は「候補問題8」でした。リモコン配線3灯3点滅器回路。この問題は複線図は描かなくてもいいけど、手数がいるので時間との勝負。しかも、試験で指先が震えるし、VVRはホームセンターになく練習しておらず。試験で配布されたランプレセプタクルのネジは、私が買ったものより大きいものでした。Youtubeでは、「ホーザンのペンチの先の真ん中くらいでくるっと」なんて言っているけど、私のでは、それをやるとネジからはみでるくらい。メーカーによって違うとは聞いていたけれども試験のサイズが違ったら面倒だなと思ってたら、違うやつ。いろいろ練習とは違うことが重なって、完成は時間ギリギリ。練習で30分以内で完成できないと試験の40分は厳しいかも。実際、未完成の受験者いたなぁ。

技能試験は…練習しかないですねぇ。材料セットを買うのがいいのだろうけど、ホームセンターで揃うのだけでもなんとかなります。「4路スイッチ」「3路スイッチ」は高いので、「コンセント」で代用しました。裏の穴の数が同じなら安いコンセントで十分。ケーブルはトータルで15メートルくらい使いました。

まとめ

「技能試験」というのが初めてなので緊張。こんなに指が動かなくなるものなのね。メンタル重要。あと、終わってみれば、文系でも「2021年版第二種電気工事士筆記試験過去問題集」だけで筆記試験は大丈夫かと。中学理科が得意(好き)だった人なら最初の70頁くらいの「要点まとめ」だけでいけそう。技能試験はホーザン株式会社の動画が私には合ってました。電車の中で動画を見ているだけでもイメージトレーニングはできます。

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補足

公表問題13問の複線図はボールペン1本使い切るほど描きました。試験では色ペンで色分けをすることもできますが、持ち替えたりするのがかえって手間がかかると思い、黒一色で済ませました。練習は、黒一色でパッと見分けがつくくらいキレイな複線図になるように考えながら行いました。最終的に、15分もあれば、全問描けるようになりました。「もうわかったよ」という問題も、しっかり描いています。どうせ15分しかかからないし、と。結果、今回の試験は、複線図なしでもできる「8番」でした。というか、それだけ複線図を描いたから「8番なら複線図はいらない」と判断できたといえます。

複線図を描かずに作成する動画もありましたが、複線図を描かない代わりに、接続の法則を新たに覚える必要があったので、複線図を描く方法にしました。

ランプレセプタクルは、常に同じ向きで持つようにしました。私の場合、左手で持ち、常に、接地側が左としました。逆に持つと違和感があるくらいまで徹底しました。これによって、少しは「うっかり逆にした」という欠陥を避けられるかもしれません。輪作り(のの字曲げ)は真円をめざしてキレイにできるまで練習しました。技能試験対策の動画をみていると、案外、歪んでいてもいいようですし、多少、ネジからはみ出していてもいいようですが、キレイにおさまるまで練習しました。雑に練習していると、試験ではもっと雑になりかねないので。

ケーブルの切断は、テキストによっては、手で長さを測ったりするものもありましたが、私は30cmの定規(私は15cmに折り畳めるヤツを持っていきました)を使ったほうが早くて、安心でした。図面に切断寸法を記入し、その都度、切断する方法を取りました。最初に全部切断する方法もあるようですが、ケーブルを探すのに手間がかかったからです。

VVRは近所のホームセンターになかったので、VVRがある問題だと面倒だなと思っていたところ、出ました。VVRでは練習していませんが、VVFを電工ナイフで剥く練習はしていたので、対応できました。VVRは中に介在物があるぶん、VVFよりも中の電線の絶縁被覆を傷つける可能性は低いかもしれません。

あとは、同じ候補問題について、動画を見比べて、自分の方法を確立しておくとよいかと思います。

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