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人間想念の話

岩手から大阪までは飛行機で1時間半。
あっという間に着いてしまう。


伊丹空港上空にくると、海に面して家やビルがびっしりと、本当にびっしりと人工の建物が大地に張り巡らされ、ちょっと圧倒される。
定期的に通う 花巻ー伊丹間のいつも見る景色だ。


山並みの上空を飛んでいる時は、至って穏やかな気持ちなのだが、街の上空を飛んでいる時は、飛行機に乗っている私まで人間界の想念と音が聴こえてくるかのようで、急に心が忙しなくなる。
(実際聴こえているんだろうが。)
 

「この人間界の想念(エネルギー)は、一体どうやって浄化されるのだろうか?
大阪と兵庫の北側に広がる山々で少しは浄化されるのか?
南側に広がる海で少しは浄められるのだろうか?
コンクリートで埋め尽くされ呼吸のできなくなっている大地でも、少しは浄化力があるのだろうか??」
 

急に興味が湧いてきて、伊丹上空を飛んでいる飛行機の中で霊視してみた。
 

驚いた!
人間の想念は一切浄化なんかされない。
人間の想念は毎日毎日大量に生み出され、それらが練られ、厚い厚い層となり街中を覆っていた。
 
言っている意味が伝わるだろうか?
  

私たちは生まれてから死ぬまで、人間界の想念の厚い厚い層の中で生きて過ごしているということなのだ。
 

人間のいない、よっぽどの山奥に何日間も一人で籠らない限りは、この人間想念の厚い厚い層の中から1秒たりとも出ることなく一生を過ごすのだ。
よく考えれば当たり前のことだが、驚いた。
 
 

私たちが感じていると思っている自分の感情や、自分の考えだと信じて疑わない考えや、身体の不調、もしかしたらこれら大半が自分の内側からやってくるものではなくて、外側の想念からやってきているものかもしれないということだ。
(たぶんほとんどがそうだと思うが。)
  


私はかつて、アリゾナのセドナに縁が繋がり、3年間で6回通った。
毎回たっぷりと1ヵ月間の滞在をした。
その3年間の中で、セドナリトリートを6回開催し、スェットロッジに9回入り、ビジョンクエストという数日間をブッシュの中で一人野宿する儀式を1回した。
要するに、聖地セドナの地で多くの時を過ごしたのだ。  
 

3億5千万年前の太古の大地が広がるセドナの地で1ヵ月滞在する毎に、私の意識も身体感覚も、大地(地球)との関わり方も大きく変容した。
 

おかげで日本に帰国する毎に軽くパニックを起こした。
人間の気配がうるさ過ぎて、土地や家が狭すぎて‥。
「もうこんな狭い土地や家に住んでいられない!」と半分パニックのように関東で2回の引っ越しをし、そのつど広い家に越したのだが、それでもまだ無理だった。
  

「人の匂いのしないところへ行きたい!
人の匂いのしないところに住みたい!」
私の魂と野生がそうずっと叫んでいた。
魂と野生の声に従うということは、かなり勇気がいる。
人間界の感覚からしたら、リスクが伴うからだ。
でもいざ勇者となり、魂と野生の声に従い一歩を踏み出すと、そこには人間想念を超えた別世界が広がり出す。
私の場合、最終的に岩手の山奥に導かれ移住した。
 
  

その岩手の地は、4億5千万年前の太古の地層が広がる地だった。
セドナよりもさらに1億年も古い地層が広がる地だった。
大地の力が強く強く、揺るぎなく人間想念を浄化してくれる地、人間の匂いよりも自然界の気配のほうがはるかに濃い地に暮らしている。

    

人口密度が高ければ高いほど、人間想念の厚い厚い層の中で暮らす私たちの世界。
「そりゃあ、大変よね。」と飛行機の小さな窓から下界を見て思った。

 
生きるのが辛い人は、自分の生活半径100㎞圏外に出て、3日以上を過ごすことをおススメする。
もちろんそれが自然の中だったら尚良い。
100㎞圏外に出ることで、知らず知らずに巻き込まれていた自分の人間想念の層から少し外の空気を吸える。 
 

それだけでかなり楽になる。
本来の自分を少し取り戻すことができる。
旅を終えて帰ってもまだ辛いならば、いよいよ本気で生活環境を変える必要があるかもしれない。

 
ま、今日はそんなお話。

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