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ポップな生き霊の話

生き霊という言葉はなんともオドロオドロしくて。もっとポップでキュートな言い方はないものだろうか?といつも思う。
 

私の仕事、ソウルリーディングというセッションでは、最初にその方の魂に挨拶をするための文言を唱えるのだが、昔 セッションをした方は、文言を唱えている時に、部屋中を女性が飛び回るのが視えた。
ちなみに私は目を瞑っているわけだから、霊視というやつだ。
ケケケヶヶと笑いながら女性がスパイダーマンのように壁をピョンピョン飛び回っている。
かなり不気味で、私が知っている霊たちとどうも様子が違う。 


思い切って、その方に聴いてみた。
「あの〜、女性が見えるんですが、心当たりはありますか?」
「あ、それ、姉です。」
その方は迷う事なく答えた。
「今日はその姉の相談で来たんです。」


お姉さんは長い間精神病を患い、妹であるその方が面倒を看ているという話だった。
ケケケと笑う奇行もそのせいだった。
おぉ〜、これが生き霊か!
ちょっと感動感心したのを覚えている。


が、この生き霊というのは、なにも特別なことではない。
自分が誰かにすごく執着していたとする。
パートナーでもいいし、会社の上司でもいいし、その人のことを好きでも嫌いでもそれはどちらでもいいんだが、誰かにすごく固執して執着してしまっている時、自分のエネルギーがその人に飛んでいっている可能性がある。
それは苦しい状態だ。
決して幸せな状態ではない。
自分のエネルギーの一部が、自分から離れてしまっているわけだから、心を患っている状態だ。
疲れやすかったり、集中できなかったり、自分の力を発揮できない状態になる。


沖縄では「マブイ(魂)を落とした。」という会話が日常的にされている。
その場合、ユタ(沖縄のシャーマン)にお願いしてマブイグミ(魂を戻す儀)をしてもらったりするのだ。
マブイ(魂)って落ちるの?本当?
いや、本当だ!
私も何度も魂が抜けちゃった人を視たことがある。
マブイグミのようなセッションを何度もしたことがある。


数ヶ月も(もしかしたら何年も)自分がなかなか自分でいられてないと思う人は、あちらこちらに自分のエネルギーを落としてきてしまっているかもしれない。
そんな時は「私のエネルギー戻っておいで。」と言うことだ。
特に寝る前が良いと思う。
「寝ている間に、あちこちに落としてきてしまった私のエネルギーたちが、全て私の身体に戻ってきます。」と意図して寝るといい。
何日も何日もそれを続けるといい。


やはり、いつも100%の自分でいたいもんだ。


私自身の生き霊話がある。
昔、昔、その昔の話。
当時、お付き合いしていた彼の家がどうも落ち着かないので、これは彼のことを想っている女性たちのエネルギーが渦巻いているに違いないと、彼が居ない時を見計らい、エネルギーの大掃除に取り掛かった。
(おモテになる方でした。)


結構広いその部屋の中を、目を瞑り霊視しながらチェックしていった。
やはり霊というの水場に溜まるらしい。
洗面所、風呂場、トイレ…、水場から四人の女性たちのエネルギーが溜まっているのが視えた。


彼の長年お付き合いしていた女性が一人。
最近お付き合いしていた女性が一人。
ここまでは想定内だ。
「やっぱり居たか〜。」とエネルギーを浄化させてもらう。


想定外だったのは、そのマンションの前の住人であったおばあさんが居たことだった。
その方が亡くなっているのか生きているのかは、私には分からないがお帰りいただいた。


そしてさらに、彼の亡くなったお母さんもその部屋に居た。
すでに何年も前に亡くなっているお母さんはその部屋に来たことはなかったわけだが、そんなことは関係無く、時空を超えていらっしゃった。


最後にキッチンにもう一人女性が後ろ向きで立っていた。
あれ?誰だろう。
近くに寄って視ると、ギャッ!
ギヤァ〜〜〜!!!✖️100


それは私だった。


生き霊の自分が目の前に立っている状況を想像してみて欲しい!
そのショックが、わ 分かりますか?


「京子、そこでなにやってるの??」
と、声をかけたりはしなかったが。
それでも、どうやって生き霊の自分を浄化したのかはもう覚えていない。
ただ、寂しそうにキッチンに立つ自分の姿を視て〝 私は今 幸せではないんだ 〟という事実を突き付けられた。
自分が今まで信じていたものが音を立てて崩れていった瞬間だった。
「生き霊め〜成敗してやる!」とさも自分が正義かのように奮起していたわけだから。
本当に、いろいろな概念が崩れていった瞬間だった。



だからね、生き霊が悪いとか、魂を落とすことが悪いとか言うつもりはないよ。
人間だもん、いろいろあら〜ね!
しょうがないよ、人間だもん。


だけどね、この話を読んで自分が生き霊になっちゃってる可能性があるぞと感じたなら、魂をあちこちに落としちゃっているかもしれないとあなたが思ったなら、まずは自分に謝ってみて欲しい。


「ごめんね、ごめん。
幸せになろうね、一緒に幸せになろうね。
あなたのこと構ってあげなくてごめんね、
あなたを幸せにできるのは私だよ。
私しかいない。
無視してごめんね、理解してあげなくてごめんね、話聴いてあげなくてごめんね。ごめんなさい。 」
ってね。


世界中に散らばった自分よ!
ここに戻っておいで!
一緒に幸せになろう!
共に生きていこう!


今日は、そんなお話。





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