先延ばし癖を改善できるはずがないと思えてしまう理由を尋ねると、「小さい頃から続いている癖だから」と答える方は多いです。
「小さい頃から続いている癖だから」今さら改善できるはずがないと信じてしまっているのだと思います。

先延ばし癖を改善させるのは簡単ではないが不可能ではない

先延ばし癖を改善させるのはたしかに簡単なことではないです。
でも不可能なことではないです。
「あとでやる」という慣れ親しんだ習慣を、「今やる」という新しい習慣に置き換えるための練習を今から始めることは、やろうと思えばできてしまうことですからね。
例えば「その練習を先延ばし癖がなくなるまで続けられたら10億円あげます」なんて提示されたらどうでしょうね？
実際のところ、先延ばし癖改善の取り組みは「その練習を続けるだけで先延ばし癖は解消できますよ」みたいなシンプルなものなんです。

先延ばし行動について難しいことを抜きにして考えてみる

先延ばし行動について、難しいことを抜きにして考えてみましょう。
先延ばしというものは「今やる」と「あとでやる」の二つの選択肢から、「あとでやる」を選択することによって起こります。
つまり「今やる」と「あとでやる」のたった二つの選択肢から、「今やる」を選択するだけで先延ばしは起こらなくなるということです。
先延ばし癖を解消させるには、この経験を重ねていくだけでオッケーです。
当たり前のことではありますが、このことは忘れないでおきましょう。

未来のあなたは今のあなたの決断が創るもの

「小さい頃から続いている癖だから」についてですが、それがあるから先延ばし癖を改善できないと信じる必要はありません。
「過去のあなたの決断が今のあなたにつながっていて、今のあなたの決断が未来のあなたにつながる」という言葉に納得できますでしょうか？
過去にあなたが「あとでやる」の決断を繰り返してきたことによって、先延ばし癖をお持ちの今のあなたがあるのです。
今までと同じことを続けていけば、今と同じ未来のあなたにつながることでしょう。
でも、もし今までよりも少し「あとでやる」の決断をする頻度を減らすようにしたら、今のあなたとは少し違う未来のあなたにつながるでしょう。
もし今までより７割くらい「あとでやる」の決断を減らすようにしたら、先延ばし癖をいうものからはかなり距離を置くことができている未来のあなたにつながるでしょう。

今のあなたが過去によって規定されているのだとしたら、未来のあなたは現在によって規定されると言えるわけです。
今から「今までと違うこと」を始めてみるだけで、今までとは違う流れを生み出すことができます。
過去を変えることはできませんが、未来を変えることはできるのです。
未来は今あなたがする決断によって創られるものです。
今までずっとしてきた決断と同じ決断をし続けていかなくてはならないなんてことはありません。
今あなたの目の前にある「今やる」と「あとでやる」の二つの選択肢からどちらを選ぶかの決断が、どんな未来につながるのかをよく吟味してみてください。

まずは「今やる」の決断をする機会を増やしていくこと

いつも「今やる」を選択し続けなければならないと考えなくても良いです。
先延ばし癖のない人だって、たまには「あとでやる」の決断をしたりするものです。
「今やる」の決断をどんなことがあっても続けていこうだなんて考えずに、まずは「今やる」の決断をする機会を増やして、その経験を重ねていこうと考えていければ良いです。
それだけでも今までとは違う未来のあなたにつながるでしょうから。
「先延ばし癖を改善できる」って信じても良いんですよ。