アマテライザーの世界1

前書き

天照騎アマテライザーの世界観を漫画より深く掘っていこうというコーナー。

ここでは作者が補足すべきと判断した事項や読者からの質問(アマテライザーの世界観設定がメインです)を答えていきます。

アマテライザーについてわからないことがある場合はぜひぜひ聞いてみましょう。

さて、今回第一回目はアマテライザーの変身システムなどについて語っていこうかなあと思います。

疑問1:アマテライザーの変身システム

作中本編ではそれとなくしか描かれていない変身システム。

では根本的にアマツヨロイとは何かというところから復習しよう。

まずもってアマツヨロイの定義としては

八百万の神々の力そのものが鎧という形で結晶したもの。

である。そしてアマツヨロイという名の通り日本神話における天津神での例のみが確認されている。

国津神においては個々に特徴が異なり、身体を変化させるものから技術力を元手に巨大な機甲巨人兵器を作り山に秘匿させているなどの玉成混淆の言い伝えがある。

また、現代社会において官民にわたる一大企業となりその財力を元手にアマツヨロイの保全や研究、マガツモノとの戦闘のナビゲートを行うサルタヒコの例もある。

アマツヨロイが誕生した経緯や歴史は現状解明されていない点も多く謎も多い。わかったこととしては

・半物半霊であり、複数次元を行き来することができる(成神していないときは装者の魂に収納されており、成神時に物質的な能力と鎧が顕現する。またいずれにおいても霊的な能力が装者に付与される)。

鎧がどこからともなく現れ消える理由。1930年の臨床実験によって明らかになった。

・本来アマツヨロイの行使は装者と鎧となった神の二者間コミュニケーションによって実現されるものであるが、物質文明の発展による霊魂、神などスピリチュアルなものとの乖離、不信、ないしは妄信などが二者間コミュニケーションを困難にしている(高天原のOSを介して二者間コミュニケーションを代行するシステムの誕生につながる)

なおこのOSは国津神の系譜にあるサルタヒコが仲介、オペレートすることによって正常な運営がなされる。

・アマツヨロイは本来的に実際の戦闘行為を想定すると明確に非合理的な意匠が多くみられることから何らかの祭礼など戦闘目的ではない目的で作られた可能性がある。

戦闘を主目的と考えると明らかに機動力に欠けるデザインであり、携えた武器にしても実際の戦闘を考えると装飾過多だったり物理的殺傷能力を著しく損なう意匠であることが根拠。

・アマツヨロイのもつエネルギーは強い陽性であり、人心のケガレ(氣枯れ)により生じるマガツモノを中和し人間を正常な状態に戻すことができるが、陽性のエネルギーがあまりにも強く本来的に陰の属性の多い女性が鎧をまとうと反発や身体への影響が散見される。

1920年代のスサノオ事変においては女性装者がスサノオの鎧をまとい暴走、甚大な被害が出たという記録あり。さらに女性装者の多くに後天的な不妊症がみられたという論文が1978年に打ち出されている。しかし不妊症のデータに関しては鎧をまとったこととの相関がみられるかは現在となっては不鮮明との声もある上、男女平等を標榜し結婚や出産に重きが置かれることが減った現代社会では女性活躍の機会を奪う根拠になりかねずジェンダーイコーリティの侵害であるという声も内部から噴出しておりこのデータの扱いには困難を極める。なおここでいう性別はセックス、つまり体の性であり、心の性と鎧をまとったことによるバックファイアの相関については目下研究中である。

なおアマツヨロイに関する正式な記録は裏古事記における神武東征が最古であり、それ以前の記録に関しては正式なものは確認されていないものの、真偽不明の古史古伝のなかには手掛かりとなりそうな記述も見られるという。

神武東征以前の正式な情報に関しては口伝での継承の過程で情報が曲折ないしは消滅したという説とアマツヨロイを悪用せんとした夷敵による改ざん、もしくは逆に夷敵に情報が知られぬように意図的に記録を消したという説などがあり、全容は日本建国から2680年近くたった現在でも明らかにできていない。

おことわり:この内容は天照騎アマテライザーの世界においての話、フィクションであり、実際の神話などとは乖離する内容が多々含まれています。

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