プロ野球選手という進路

全日本大学野球選手権は明治大学の優勝で幕を閉じ、都市対抗野球の組み合わせが決まり、そして遂に「101回目の夏」が幕を開けた。

この時期はまさにアマチュア野球が佳境を迎える時期だ。

当然、会場には各球団のスカウトを筆頭にプロ野球関係者も多く訪れる。

注目選手が登場する試合には、球団の幹部の姿も珍しくない。

そこで、今回はプロ野球選手という進路について考えたい。

プロ野球選手になるために必要な要素としては、大きく4つがあると私は考えている。勿論、その要素を列挙するときりがないのだが、あえて4つにまとめた。

①根本的な能力(将来性含む)

②各球団の補強ポイントに合致しているかどうか(ポジション・年齢)

③球団とのつながり(コネ含む)

④タイミング

なかでも、今回は④タイミングに絞って話を進めたい。

タイミングの妙によって運命を大きく変えることが少なくないからだ。

プロ(ここではNPBを指す)入りするにあたっては、先ずはドラフト会議で指名される必要がある。ドラフト対象となるのは主に次の①~③のカテゴリーに分けることができる。

①高校

②大学

③社会人・独立リーグ等

しかしながら、プロ志望、かつプロの指名リストに名前が残っているであろう選手が、敢えて遠回りしようとする場合がある。例えば、高校→大学や大学→社会人という場合である。今年のドラフト戦線だと明治大学の森下暢仁(投・大分商)がその代表である。ただし、森下のように4年後も指名確実なケースは稀かもしれない。

成長のスピードや時期、環境の変化といった原因で、数年の間に選手の力関係に大きな変化が生じることは多い。

だからこそ、プロという進路を目指す選手たちは、タイミングを大切にしてほしい。

進む時期が時期尚早で、通用せずに終わる場合もある。遠回りを選択したことによって、二度とチャンスが訪れない場合もある。

如何なる結果になろうと、選手自身が納得できる選択をしてほしいと願うばかりだ。










 

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