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マジか!人形が人間サイズで作られているなんて! 絵本『アメガミチルヨ』の舞台裏、全部見せちゃいます。

こんにちは! あまやどり出版の滝和子です。
先週発売した写真絵本『アメガミチルヨ』。予想より多くの皆さんにご購入いただいているようで、感謝の念に堪えません。本当にありがとうございます!

本を読んでくださった方々とあれこれお話させていただいておりますが、その中で私たちが思ってもみなかった「びっくり」することがあったので、今回投稿することにしました。それは、

「この絵本に出ている人形は、人間サイズの巨大なものである」

B5サイズの絵本を持ってハイチーズ。

ということが全く伝わっていなかったんですね~。よくあるフランス人形くらいのサイズだと読者の皆さん思っていたみたいでして。。。笑
上記の写真を見ていただくとわかると思うのですが、人形自体はお面になっており、大人がかぶっています(この写真では著者のナカソネヒロシさんがモデルです)。そして服装をアレンジすることで、キャラクターらしさを演出している、というわけです。
絵本を作っている私たちにとってはごく自然な話だったのですが、たしかに出来上がりを見ても、正直サイズ感はわからないかも。。。。
であれば、どうやってこの人形を作って、撮影しているのか、舞台裏を見せちゃうのも面白いかもね!という話になりました。
では早速、作り方からご紹介しましょう。はじまり、はじまり~。

【3分間お面ビルディング】1.まずはお面の素材をつくります。

沖縄タイムスや沖縄の土地に生えている植物がお面の原材料です。

新聞紙や植物を大きなお鍋で煮るところからお面づくりはスタートします。ぐつぐつよく煮込んだら、ミキサーに入れて細かい繊維状にしましょう。これがお面の素になります。

2.木工ボンドと混ぜて 原型に盛り付けていきます。

この時点ですでにかわいい♪

新聞紙で作った原型(マステで固めている)に、お面の素を張り付けます(張りぼての作り方と同じだそうです)。木工ボンドがまざっているから、ちゃんと固まります。目の穴をあけるのも忘れずに。

3.着色して完成!

色使いにはナカソネさん独自の味わいが光る!
完成! 生きてるみたい!!

仕上げの飾りつけも新聞紙と植物で制作。最初に新聞紙で作った型の上に粉々にした植物をぎゅぎゅっと押し付けて乾燥しているそうです。頭にかぶった帽子のひらひらの部分はまさにその手法! さらに角の部分はまるで本物の木みたいですが、これも木に見えるようにわざとがさついた感じに植物を張っているんですって! すごいですよね~。
ちなみに体を覆うマントですが、こちらも草木染を使っているとのこと。葉っぱを生地の上からぎゅーっと押し付けることで葉っぱの形を映しているんだそうです。ものすごく力が要りそうですが、それによって味わい深い服装になっているんですね!


首里劇場での撮影風景も見せちゃいます!

こうして完成したお面をいくつも持って、ナカソネさんとカメラマンさんで首里劇場での撮影に挑みました。
絵本のシーンを思い浮かべながら見てみると、さらに絵本が味わい深くなることでしょう。

映画館の入り口で「メンソーレ」
ロケハンのシーン。これがナカソネさんだよ。
へのじぐちが映写室にいるよ。
月の奏者の立ち姿。これから曲を弾くみたい。


というわけで、絵本『アメガミチルヨ』の舞台裏でした。
この作品、企画からお面制作・撮影・執筆・デザインとでほぼ1年かかった超大作です(自分史上最長)。
ナカソネさんが誰よりも努力されたのはもちろんですが、この絵本を作るために協力してくださった方々のお力あっての絵本となりました。実は絵本の最後には、ご協力いただいた方のクレジットも入っているんですよ。絵本をお持ちの皆さんは、チェックしてみるといいかも~。

ではでは、長文お読みいただき、誠にありがとうございました!

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