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文学フリマ東京36行ってきました。

5月21日(日)、東京流通センターで開催された「文学フリマ東京36」に行ってきました。
我らも自分出版社協同組合のメンバーで販売ブースを作りました。
友人もたくさん来てくれてとても嬉しかったですが、初めてお会いする方ともお話できたり、絵本を買ってくださる方がいたりして、とても感動しました。

ちなみに「あまやどり出版」では、以下の3作品を持参しました。

『アメガミチルヨ』

沖縄の人形作家さんとコラボして1年かけてじっくり構想を練り、手作りで人形やお面を作っていただき撮影した写真絵本。もうすぐ取り壊される「朱里劇場」を舞台に、社会で生きるための役割を果たす自分と本当の自分との間で揺れ動く人の気持ちを物語にしました。

『卒業文集』

コロナで緊急事態宣言が始まった2020年、Zoomを使った勉強会が橘川幸夫さんによってスタートしました。集まったのは住む場所も経歴も年齢も種々雑多な20数名。
橘川さんが次の社会の姿だとイメージする、「参加型社会」とはどんな社会なのか? そしてそこに参加する人とはどんな人なのか? 私たちYAMI大学深呼吸学部生はその壮大な実験を2年間かけて橘川さんとともにやり遂げ、この学部を卒業しました。 
この本は、卒業生が集まって書いた卒業文集です。一人一人が学んだことは、同じ方向性を持ちながらも、一人一人全く異なります。彼らがこの2年でどう変わっていったのか、なぜ変わることができたのかを一人一人が自分の言葉で書き綴りました。
ちなみに、私も深呼吸学部の一員になったことで、人生行路が大きく変貌しました。
今の社会にどうしようもない圧迫感や苦しさを感じているあなたに読んでほしい一冊です。

『抹茶ミルク』

上記した深呼吸学部での活動に、小説を書く、というプロジェクトがありました。最初に終わりまで書き上げたのが私だったこともあり、興奮した橘川さんによって、クラファンで小説を発行する流れになり、この世に誕生したのが、私の処女作『抹茶ミルク』です。
文章は稚拙ですが、面白い実験をしています。それは、「ソーシャル編集」という編集手法です。要は、編集経験がない人たちが集まって、書き上げた文章を読んだ感想を筆者に伝える会なのです。
私は学部生たちの感想や疑問、意見を彼らから私へのメッセージとして受け取り、その返事を小説の中に入れ込みながら、一つの物語を完成させました。今でも「ああ、この章は●●さんのことを思って書いたエピソードなんだよな」と思い出すことができます。今出来上がっている小説は、私一人では決して完成することがなかったもの。人は関係性があると、もっといろんなことができる可能性がある、ということを実感させられた1冊となりました。


おかげさまで、予定より売れまして、ありがたい気持ちで一杯です。
ご購入いただいた皆様、誠にありがとうございました。

また、お話ができた皆様にも感謝です。
いろんな方が来てくださって、とても楽しい経験でした。

次回11月には、また新作を引っ提げて、文学フリマに行きたいなと思います。本を書くモチベーションが上がるネタができて、よかったよかった笑

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