漂流日記2020.08.31
矢田部英正『からだのメソッド ー立居振舞いの技術』(ちくま文庫)では、「見えない身体感覚を調えることによって、眼に見えるからだの形を整えること」が目指される。たとえば「背すじ」について考えてみると、眼に見える背骨の形をまっすぐにすることよりも、背筋の「まっすぐな印象」をつくり出すことがより大事にされる。この「印象の形成」という考え方は、「その人がからだの内部にどのような感覚をもっているのか」ということと本質的にかかわっている。
西洋的な、寸法的なプロポーションの優劣とはまった