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まいご

21:14
ただちょっと書きつけたい、でもあまりそのことに時間を取られたくない、何故なら今は心がじっとしていないからで、けれどもじっとしていないからといってどこかに目線が定まっているわけでもない。
何かを書く「べき」であるような、どうしても何かを言葉にしてしまいたいような、でも文字にしてみると途端にくすぶって焦げ付いてしまう。

外から来る何かに傷つけられるほど初心でもない。
でもなんてことないものが美しすぎるように見えて目の前が波打ってしまうのは、少し参っているからなのかもしれない。

毎日ポストを覗いている。
同じアパートに同じ名前の人がいて、そのひとのところに届いていたらどうしようと気を揉んでいる。
まいご、という言葉がふと浮かぶ。
そうだ、迷子。

23:35
絶対に伝わらないと感覚のどこかでは分かっているのに、自分のとても特別な一部の包みを開いて見せてしまうことがある。
そのひとを信じたいからなのか。
今ではないいつか、きっとこのことを思い出してくれると考えているのなら、何かを刻みつけた気になっているなら、それは本当におぞましいことだ。

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