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時空を翔ける記憶 来世がないと知ったから 弟のご縁 その2

 お寺さんの呼ばず、戒名もつけず・・・
すべてが思いがけない葬儀でした。
聞けば、生前弟とそういう風に取り決めていたのだとか。

 初めて聞く義妹の言葉に、姉も私も何も言えませんでした。それでも四十九日には姉妹で弟の家に集まり、それぞれが弟の好きだったものを持ち寄りました。

 この辺りまでは義妹も含めた四姉妹 のような形で、母を守っていける と思っていました。
けれど、次第に義妹が手も口も出さなくなり、そうなると義妹と同じように近くに住んでいる妹も、手も口も出さなくなりました。

 もとより母の年金だけでは間に合わないことがわかっており、四人で足らずを出し合おう という話でしたが、弟がいなくなると負担は大きくなってきます。そんな中、グループホームの寮長さんに行政に助けを求めることを提案されました。

 そういった手続きも、お金の管理を任された私がすることになり、徐々に義妹や妹に対して苛立つことが多くなっていきました。
そして ある日 爆発・・・

 それっきり 義妹とは何の連絡も取っていません。

1.弟の死後 自分を変えようと決めた

自分が嫌いで、鏡を見ることも 写真に撮られることも嫌っていましたが、どんどん気持ちが塞いでいき、このままではいけない と思うようになりました。

 そうなってやっと、ネットで気になっていた前世をみることができるチャネラーさんのセッションを受けることにしました。

 東欧で親に捨てられて 孤児院で育った女性
可愛げがなく、里子に出されても送り返されていた
結局 孤児院でシスターとなり、子供たちを指導していたが厳しすぎて嫌われていた

 凄いですよね~
このまんま 言われました。
それを聞いて、私は大笑いしながら 泣いていました。

 義妹や妹のことだけでなく、長男のこと 離婚した夫のことなど 知りたいことはいくらでもありましたから、すぐにシータヒーリングの講座を受けることにしました。

そして私の身内のそれぞれとのご縁をひも解いていったのですが、それはもう少し後のお話。

 

2.頼むから嫁と仲良くしてくれないか

 ある日 弟を呼び出した時、弟がとても辛そうに言いました。

頼むから 嫁と仲良くしてくれないか

 いやいや それは無理だゎ
いくら君の頼みでも、それは約束できない

 そう断りました。

それから数か月後、弟がひょっこり出てきました。

ごめん まだ 義妹とは話をしていないし、仲良くする気にはなれそうにないんだよ

いや いいんだ
もう そのことは忘れてくれ

いま思えば、あの時の弟は光の元に居たのではないかもしれない

そういうことにはまだ理解が足らなかった私は、弟と会話することがとても楽しかった と思い出しています。

けれど、私との過去生を浄化するために弟として生まれ、結果あの時代の妻だった母のことも綺麗に終わりにして そして還っていった弟は、それが宿命だったのだろう と思うのです。

 あの時代に、政略結婚だった妻との間に跡継ぎをもうけた後、本当に愛する女性と暮らした弟は、今世もその女性と結婚し幸せに暮らしました。
光の元へと還っていた として、宿命はすべて終えたけれど愛する妻が私とまだうまく付き合えていないことが心残りだったのでしょう。

 それも光の元で過ごすうちに、心残りではなくなった そういうことだったのかもしれません。

 それからの弟は、鮎の香りや 珈琲の香りでそばにいるよ と知らせて、見守っていることを伝えてくれました。
また 私が呼びかけると、いろいろなことを教えてくれました。

3.ブループリントをみたんだ

 朝湯をしたある日、弟を呼び出して聞いてみました。
ある過去生と同じメンバーが揃うことを知っていたのかな? という疑問があったからです。

私の父親が弟
そして母親が 今世の母親
長男は、腹違いの弟で、義理の妹(弟の妻)がその時代の弟の愛した女性

これほどの偶然があるのだろうか という素朴な疑問・・・

すると、

姉さんは今世が最期だと知ったから
だから 最優先にした

そんなことを言いました。

なぜ そんなことがわかったの? と聞くと、そこからは上の方々が答えてくださったのですが、ブループリントを見ることが出来る人-魂がある とのこと。

ブループリント というのは、人生における青写真、魂の設計図 とも言われていますが、

今世 こんなことをして この部分をクリヤーするよ
この人と会って、こんな風に生きるんだ
仕事はね これを〇十年やり続けるよ

そんな事を書いたもの。

誰もがそれを持っています。ただ 今の私たちはその存在を忘れているだけ。

そのブループリントを見れば、私が誰と誰を両親として選び、そこでどんな経験をしながら どんな風に魂を磨いていくのか すべてがわかる ということです。

それを 弟が見た・・・

それで 今世出会わなければ チャンスがない と知って、私の弟として生まれてきた。
ということは、私は母を選び 父を選んで心残りをすべて取り去ろうとしたということなのかしら。

誰でもほかの人のブループリントを見ることが出来るのですか?

そう聞いてみました。

いや それは難しい
見ることが出来る人-魂
見せることが出来る人-魂
というのがあるのだよ

そんな答えもいただきました。

今世 私は見せることが出来る というより 見てもらいたい と自ら ブループリントを公開 しました。

それは 夏目友人帳をお好きな方ならわかっていただけると思いますが、私の魂と 呼応する魂 があり、ピンと一枚が飛び出す そんな感覚を得た魂が、じゃあ どこで関わろうか と自分のブループリントに書きこむ 
そんな人を見つけるため。

そのひとりが弟であり、長男であったわけです。

見ることが出来る人-魂 とはどういうことか? と言いますと、それなりの魂レベルの高い人。
そうでなければ、悪戯に書き込んで余計にややこしいことになるから。
きちんと 自分の天命に添って生きて、いまここでクリヤーにしなければ次がない! とちゃんとわかる人。

そういう人が見ることの出来る人だそうです。

 あれこれと知ってみれば、ああそういうことだったのか と合点がいきます。 

4.ややこしい 皆が共に生きた時代を浄化


 過去生での事情を知ってみれば、私は弟のことも義妹のことも 母親のことも長男のことも 好きであるはずがないのです。それなのに、ブラコンと自分で言うほど弟を大好きだったのは、ブループリントを見て最優先に考えてくれた ということが魂レベルでわかっていたから かもしれません。

私を産んだ母親は、夫が別の女性を愛し共に暮らすようになったことで自己憐憫に陥り、育児放棄をして泣き暮らしました。
その夫(弟)は、愛する妻と息子(長男)と共に幸せを絵に描いたような暮らしをしています。

 どれだけその時代の腹違いの弟が私に助言をしてくれようとも、それを素直に受け入れるほどの器ではありませんでした。

だから・・・

今世も我が子でありながら、長男を育てることがとても難しかった・・・
弟のところへ遊びに行くと、義妹ともとても仲良しで、

長男くんは、とてもいい子だよ
お義姉さんがおかしいんじゃないの?

そんなことも 漏れ伝わってきました。

過去生でのご縁を知って、そうか そうだったのか とここでも合点がいくわけです。

 弟がブループリントをみて、私とのご縁を最優先にしてくれたおかげで、弟も 母も 私も 長男も、そして義妹も その時代のわだかまりはすべて浄化し、光の元へと還すことが出来ました。






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