人生初、親知らずの抜歯🦷

最近のお天気はずっと曇り。なんだかアンニュイな気持ちを抱えながらも、いよいよ今日という人生初の親知らずを抜歯する日が来てしまいました。

あいにく、今日のお天気は今朝から雨☔️
ぽつぽつと降ったり、ざぁーーーー、と勢いよく降り滴る雨の音を聴くのはとても好きなのに、靴、靴下、足などが容易にずぶ濡れになって行く外出はあまり好きじゃない。

少しでも雨の日の外出が楽しくなったら良いのにな、という思いから買った淡いピンク色の長靴を履いて、いざ、歯医者さんへ。

案の定、長靴なので靴下も足も濡れずに無事歯医者さんにつくことが出来ました。

中々良い感じ。ピンクの長靴のおかげで、今後雨の日の外出は少しハッピーな気持ちでいられそう。

歯医者さんに到達し、受付で抜歯などに関する説明を受ける。
「緊張する?」など訊かれる。
「ちょっと怖い。」と少し笑いを含みながら返す。
何事においても経験した事のない未知の世界は、とにかく知らない事だらけで「恐怖心は無いのか?」と訊かれて「無い。」と答えれば嘘になる。

やってしまおう!と決心すれば後戻りは出来ないのでやる度胸はあるが、心境と行動とはまた別物の様である。

レントゲンを撮り、再確認の様子。
診療用の椅子に横たわる前にも、「心の準備は出来た?」と主治医に訊かれる。
「出来た。」と答える。

今回の抜歯は左側の上下にある2本の親知らずになる。本来は処置しなくても良いと歯肉に埋まったままの状態だったので放置されていたのだけれど、近日左下の親知らずが顔を出し始めていて、特に痛みを感じる日があり、診察に行ったら抜歯しようという事になった。生えてくる前にもなんだか少し歯痒い様な、歯が生えて来る時の鈍いズキズキの様なものを感じていたので、いずれ抜いてしまわないといけない運命だったのだろう。

左上の親知らずは生えていないけれど、それも一緒に抜く事になっている。上下一緒に抜歯するらしい。
右側は下にのみ(それとも上のみだったかしら?ちょっと忘れてしまいました。)生えているらしく、その子も未だ歯肉の中に。
しかしレントゲンによるといずれも横向きに生えていて、顎の神経に末端が近いので後遺症の恐れもあるなど言われた先週の診療。
「後遺症...???後遺症ってどんなのですか?」と訊いてみる。
「痺れが抜いた場所から広範囲か局部に残ったりする。」など言われる。
なんだそれ、恐怖でしかないんですけど。
更に追い討ちをかける。
「どれくらいで治るんですか...???」
「直ぐに治る人も入れば、数ヶ月で治る人もいるし、1年、2年...まぁ人による。後遺症が残る確率としては10%くらいだね。」
むむむ...。10%かぁ...。など考えていると、「しかし現状は抜いた方がいいし、遅かれ早かれ抜かないといけない。」という断固とした診断を主治医は下し、その日受付係のお姉さんにも説得をされ、結局「早くていつ抜歯を受けられるんですか?」と即日次の予約を決め、今に至る。

先週の話では1時間から1時間半くらいは時間がかかるであろうから、と言われて「長いなぁ...。」と思っていたのだけれど、いよいよ抜歯前に麻酔の注射を数カ所され(これが今のところ一番痛かった...。)痛み止めと抗生剤を飲み、抜歯が始まる。

見慣れた緑色の布を顔に被せられ、何やらごにょごにょと主治医が私の親知らずに手をかける。
何かをしている音だけは聴こえてきて、当然痛みを何も感じない。何か処置をされているのは感じる。
「痛かったら言ってね。」
と主治医に抜歯前に言われたので身構えていたのだけれど、余計な心配だった。

下の親知らずは本当に訳の分からないうちに抜歯されていた。上の親知らずは抜かれた瞬間何か歯肉の中の方がスッと軽くなった感じがした。
「抜かれた?」と思ったと同時くらいに主治医から「抜歯終わったよ。」との声。

1時間半はかかると思われていた親知らずの抜歯は、あっけらかんと20分程で済んだ。
「何処も削ってもいないし、切断しなくて済んだよ。」と言われた。
少しだけほっとする。
抜歯後の注意点と処置について説明を受ける。
主治医からも、受付のお姉さんからも受ける。入念に受ける。

どうやら熱いものや刺激の強いものは食べてはいけないらしい。口もすすがずに、必要な際は頭を左右ふるだけに留めてねと言われた。水は飲んでもいいらしい。

1時間は止血の為だろうか、「ガーゼ噛んでおいてね。」と言われ、「もし1時間経っても止血されてなかった場合は予備のガーゼを使ってね。」と抗生剤と痛み止めが処方された薬袋と一緒に2枚のガーゼも入れられ渡される。

「抜歯した親知らずいる?」と助手を務めていたお姉さんに訊かれたので、「いる。」と答える。「結構完整された状態よ。」とも言われた。
思っていたよりも大きい。
しかし助手のお姉さんは私の下の親知らずが抜けた瞬間に「小さい!」と言っていたのを私は聞いていた。
きっと私が子供メインの撮影スタジオで何百、何千人の赤ちゃんと接しながら撮影を介し色んな子達を目の当たりにしてきた様に、このお姉さんは何百、何千、何万本もの歯を見てきたのだろうな、などという思考が頭をよぎる。

「右側の親知らずは今回の処置が回復してからでいいよ。」と言われる。
心は落ち着いていた気でいたけど、抜歯後説明を受けていた間は足がどうにもずっと小刻みに震えていた。
そういう訳かは分からないけど、全てが済んでから歯医者さんを出て少し歩いたところで呼び止められた。どうやら抜歯後の歯を持ち帰るのを忘れていたみたい。
「少し座って待っててね。」と言われる。歯を渡される。
「大きい方が下の歯で、小さい方が上の歯だよ。」と説明を受ける。
以前倒れた時に歯を打って、後矯正にかかった時に抜歯した事もあったのだけれど、それとはまた別の感じでこんなのが生えてたのか、と感慨深い。

思ったよりも根太く、しっかり歯の形してる!
こんなのが横に生えてたなんて!!
しかも長年歯肉の中に...!!!

一体どうやって抜歯したんだろう...???
それがちょっと頭をよぎる。
左下に見えていた親知らずはほんと歯のほんの一部分だけだったんだな...。

帰ってきてからすぐさま写真を撮る。
写真を撮りたくて持ち帰った訳でもあるけど、なんか小さい頃から乳幼児の歯を歯医者で抜いてもらった際とか抜けた際の歯って取っておいてある。
乳幼児の頃の歯と比べると、かなり大きい。

度々「親知らず抜いた!」っていう話は聞いていたし、聞く度に自分はそういう数日腫れるとか、痛いとかっていう経験は嫌だな、と思ってきたのに、とうとう私の人生における一つのイベントごとに「親知らずを抜く」というミッションが発生してしまったわけでした。

腫れるのか、否か。
痛むのか、否か。
訊けば本当に個々人の体質らしい。
医者の腕もあるとは聞くけど、どうなんでしょう?
氷袋もしっかりもらって冷やしている。
仮に腫れたとしても、今のマスクが欠かせないご時世なら、外出はあまり困らなさそう。

あと、右側も残ってるんだよね。
暫くはお口を労ってあげる優しい食事が続きそうです。

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