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贅沢とは。

『暇と退屈の倫理学』
この本をゆっくり読むための旅、という贅沢。
明日からまた独りで。
この夏3度目の、短い旅を。
ずいぶん前に読んだこの文庫を、久しぶりにぎゅうぎゅうの本棚から解放してあげよう。
 
 
先日初めて会った人から、矢継ぎ早に質問を浴びた。
「夢は何ですか?どのような暮らしをしたいですか?どこに住みたいですか?いくらお金が欲しいですか?誰に何を望みますか?」
 
ひとつひとつ答えていたら、私はそんなに欲が無いのだと気づいた。
 
「そんなんで良いのですか?本当に?」と、驚く人を前に。
 
 
私にとっての贅沢は、ささやかな事ばかり。
そしてそれら、そういうものたちは、なかなかに得難いものだと思っているのだけれど。
 
 


 

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