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今、ソウルにいます ソウルへの旅

最高気温23℃。東京よりほんの少し暖かいかもしれません。
今、そんなソウルにいます。

ソウルに来ると、不思議な解放感を感じます。
それは単に「旅先だから」なのか、それともこの国に漂う「ケンチャナヨ(大丈夫、問題ないよ)」という感じのせいなのか。

この国は、日本よりも少しだけ「おおらか」な感じがします。
だいたいのことが「ケンチャナヨ」と(問題があるときですら)済まされてしまう感じが。

でもそれは、この国の歴史を遡って考えてみると、心が生きていくための術だったのかもしれないと思ったりするのです。

今でこそ、東京と変わらない洗練され近代的な国ですが、60数年まえ、この街はまさしく「激戦地」でした。
その戦争が休戦したとき、国は跡形もないほど破壊され世界一貧しい国といわれるほどだったのです。

そして、その戦争は今も休戦中です。国は、分断されたままでもあります。

そんな歴史を考えたとき、多少「ケンチャナヨ」と無理にでも口にしながら(それは時に自分自身への慰めとして)、生きてきた少し前の世代の方々の気持ちをふと考えたりします。

そんな歴史を通り抜けながら、おおらかさの残った今のソウルは、少しだけわたしにとっては気が楽な場所であったりします。

わたしの思いこみかもしれませんが。

すぐに長い冬のやってくるこの街の、短い秋を楽しむような、ちょうどそんな季節です。

もう少し、この街に滞在してきます。

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