見出し画像

ACIDMANの行方不明曲について考える会


生まれては消えてゆく
それは生命としての運命であり自然の摂理

だがしかし消えては困るものがある
それはACIDMANの楽曲


私の好きなロックバンド・ACIDMANについてしばしばファン仲間の間で話題なることがありまして、それは
『突然セトリから消えた行方不明曲が多い』
ということ。

まぁアルバム曲とかシングルのカップリング曲だと全然ライブで演奏してないレア曲というのはどのアーティストでもあると思うんですけど、ACIDMANに関してそれ以上に深刻(?)なのが、
"シングル曲でかつてライブ定番曲として数年間ライブを盛り上げたセトリ一軍曲たちがある日突然パタリと行方不明になる"
という現象があるのだ。

もちろん新曲が出たらセトリの入れ替わりがあって当然ではあるんですが、かつての定番曲の頻度が減ったとか久しぶりに聞けたとかではなく、本当に神隠しにあったレベルで消えてる曲があるんです。

人気絶頂のアイドルが突然引退するくらい潔くセトリから消えてるんですよ。
マジで山口百恵くらい潔く表舞台から消えてる。

何を言ってるのか分からないと思うんですが、まずは行方不明曲の代表でもある楽曲、
【CARVE WITH THE SENSE】の
セトリ回数を実例としてご覧いただこう。


◎CARVE WITH THE SENSE


CARVE WITH THE SENSEは2009年リリースのACIDMANの17枚目のシングルで、尖ったギターサウンドで会場をヒリつかせながらもボルテージを上げるそれはそれはカッコいい曲であり、2009年リリースされたアルバム A beautiful greedツアー以降もフェスやイベントでブチ上げ曲としてACIDMANのライブを牽引してくれていました。


そんな名曲のセトリ回数変遷がコチラ↓

2009年 37回
2010年 15回
2011年 20回
2012年 18回
2013年 0回
2014年 0回
2015年 0回
2016年 0回
2017年 0回
2018年 0回
2019年 12回
2020年 0回
2021年 0回
2022年 0回
2023年 0回


お分かりいただけだだろうか。
これが"行方不明曲"と呼ばれる所以を。


2009年はアルバムツアーもあり年間通してガンガンライブで演奏されており、2010〜2012年はフェスやイベントの定番曲として定着してたCARVE WITH THE SENSEがどういうわけか2013年以降突如として姿を消しています。
捜索願出すレベルで行方不明になってる。

ソースはいつもお世話になってるLive Fansで、正確な数字でないところもあるかと思いますが、恐らくゼロの年は間違いなくゼロであると思われます。もし0回の年に「いやライブで聞いたよ」という目撃情報をお持ちの方はご連絡ください。

2019年に12回という奇跡のセトリ復帰を果たしてますが、これはANTHOLOGY 2 というファン投票型セトリツアーで見事ファン投票上位30入りしたためです。
一時的に蘇生しましたが、このツアー以降はまた失踪しています。

ハァーーーーーなんでCARVE WITH THE SENSEいなくなるん????
もしまた聞ける日が来たらライブ中に変な声漏れ出てしまう。

こんなにカッコいいシングル曲、昔ほど頻度高くやらなくても定期的にライブで姿を見たいのになんでやってくれないんですかね?つらすぎる。
あのギラギラギターを浴びたい、、、

そして怖いことにこんな曲が他にもあるんですよ。
Under the rain って言うんですけど。


◎ Under the rain


2009年 34回
2010年 10回
2011年 21回
2012年 0回
2013年 0回
2014年 0回
2015年 0回
2016年 0回
2017年 0回
2018年 0回
2019年 12回
2020年 0回
2021年 0回
2022年 0回
2023年 0回


Under the rainもCARVE WITH THE SENSE(長いので以下カーセン)と同じく2009年リリースの18枚目のシングルなので、カーセンと共に2009〜2011年のACIDMANのライブを牽引してくれてました。
しかしカーセンより1年早く2012年から消えてます。以降ゼロ。
こんな一発屋芸人のレギュラー本数みたいな消え方あります?
多分ゆってぃと同じスピード感で消えてる。



そしてカーセンと全く同じく2019年に一時的に復活しているのは、こちらも同じくANTHOLOGY 2 ツアーで見事投票でベスト30入りしたためであり、そして同じく以降ゼロ。

この投票にファンの切実さが伺える。
この投票枠でしかこの2曲に会える可能性がないと思われてるし、事実としてアンソロ2をきっかけに復活することなく2曲とも再び失踪してる。

Under the rain、元気ですか?
ご飯はちゃんと食べてますか?お母さん心配です。



◎MEMORIES


2017年リリースのアルバム『Λ(ラムダ)』収録曲のMEMORIES。

イントロの力強く熱いドラムからもう泣きそうになるし、その後の開けたギターサウンドで泣きそうになるし、サビのメロディのエモさに泣きそうになるし、Cメロでも大サビでも泣きそうになる。
もう本当に名曲です。何回聞いても胸がギュッてなる。大好き。


そんなMEMORIESのセトリ一覧がコチラ

2018年 31回
2019年 33回
2020年 4回
2021年 2回
2022年 0回
2023年 0回

MEMORIESはシングル曲ではないんですが、2018年、2019年はかなり活躍の年となりました。
個人的に1番アツいのは、2019年のANTHOLOGY 2 ツアーでなんと投票第3位という大変名誉な結果になったことです!!!

このツアーは前述の通りファン投票の上位30曲がセトリ入りするため、それこそCARVE WITH THE SENSEとかUnder the rainとか、長年やってない曲が票を集めがちと思いきや、1年前にリリースされたホヤホヤの曲が第3位という結果に涙を禁じ得ません。

こんなに短い期間でそれほどまでファンの心を掴んで熱い指示を得たMEMORIES、カッコよすぎる…

ワンマン問わずフェスやイベントでも定番曲となり、多くのACIDMANの観客の涙腺をブッ壊した楽曲として2018年、2019年大活躍しました。

そんなファンに愛された涙腺デストロイヤーことMEMORIESは定番曲として定着するのかと思いきや、そうでもないのがACIDMANの恐ろしいところ…

2020年が4回とパタッと減ってますが、コロナ禍でそもそもACIDMANのライブがガッッッポシ減ったので仕方ない数字となってます。
むしろあの2020年で4回は大健闘した数字になってます。

本題は2021年の2回と、それ以降のゼロ。

ただ2021年はMEMORIESは減るだろうと言われてました。
それが2021年リリースの最新アルバム『INNOCENCE』の収録曲 innocence が割とMEMORIESと雰囲気が似てる曲でその座を奪われると予想されてたからです。

innocenceもイントロが力強いドラムから始まり、テンポ感や壮大に開ける曲の雰囲気がMEMORIESと似てるため、"MEMORIES枠"が奪われるのではないかとファンの間でささやかれていました。
まぁそれで実際にMEMORIES枠がinnocenceに差し変わったのなら仕方ないところなんですが、問題はinnocenceもいうほどセトリ入りしてないということ。

ようはMEMORIESも消えたしinnocenceも消えたという状況が生まれてます。
いやinnocenceまで消えてしまうのは話が違う!!!
(※そんな約束はしてません)

innocenceそんなにライブでやらないならせめてMEMORIESだけでも返してもらっていいですか!?!?MEMORIESどこ!?!!?!

遠くへ消えていく
僕らを超えてしまう

MEMORIES/ACIDMAN

オ、オイ!!本当に遠くへ消えていくな!!


◎新世界


ファンの中で1番復活を求む声が多いと思われるのがこちら、新世界。
2012年12月リリースの22枚目のシングルであり、2013年には同タイトルである9枚目のアルバム『新世界』がリリースされています。

ギター・ドラム・ベースが揃ったガツンと力強いイントロから始まり、何といってもサビにウォーウウォーウウォーウウォー というACIDMANでは珍しいシンガロングがあるのが最大の見どころの激アチチの曲です。

あと間奏でも大木さんがステージ手前に来てギターで煽りがちなので、観客たちはオイッオイッと叫びながら拳を突き上げるムーブが起きます。

もうね、ライブで聞く新世界はマジで最高なんですよ。5億パー盛り上がる。

フルアルバムの表題曲でもありシングルとしてもリリースされている、名実ともにACIDMANの代表曲といっても過言ではない新世界ですが、その新世界のセトリ変遷をご覧いただきたい。

2012年 3回
2013年 34回
2014年 9回
2015年 28回
2016年 0回
2017年 2回
2018年 21回
2019年 10回
2020年 0回
2021年 0回
2022年 0回
2023年 0回


新世界はゼロの年と復活の年とムラのあるセトリ回数になってますが、2019年まではフェス・イベントでは定番曲のひとつでした。
それが2020年を機にこの4年パタリと姿を消してる。

ただ新世界に関しては、コロナ禍が大きく影響してると推測されます。

新世界といえばやっぱりサビのシンガロング。
声出しできなかったコロナ禍では非常にやりづらい曲のため封印されてる説があり、その間はファンとしても止むを得ないと納得していました。
コロナ禍でなければ恐らく新世界が定番曲として定着していた世界線があったと思います。

新世界に関してはこの4年間の行方不明の説明が付くというわけです。

じゃあ声出し・フルキャパシティのライブが戻ってきたので新世界もそろそろ蘇るんじゃないの?と思うじゃないですか。

問題はそこなんですよ。
声出しフルキャパのライブが戻ってきても新世界が戻って来てないんですよ!!!!!
これがこれこそが今私の周りのACIDMANファン界隈で問題になってます。

2022年のSAIで声出し解禁され、ついに新世界が来るぞと思いきや、来ず。
2023年最初のライブである3.11いわきで復活なるかと思ったけど、来ず。
re:Loopツアーでも来ず。This is ACIDMANこそは来るぞと思いきや来ず。

ていうかThis is ACIDMANで新世界が選抜漏れしとるのはなんでや!!!新世界は紛れもなく"This is ACIDMAN"に相応しい曲やろが!!!!!!

2023年こそ新世界が蘇るのではないかとこの1年期待していましたが、蘇ることなくどうやらこのまま今年も0回で2023年納めそう………

新世界が聞きたい……
今これを書きながら4年前の新世界を思い出で泣きそうになってる……

新世界が行方不明になって丸4年が経ち


ついにフォロワーの七尾さんが迷子猫のような貼り紙(貼りツイート)(?)をしました。

2019年9月29日20時過ぎごろ、岐阜県中津川付近で目を離した隙にいなくなってしまいました……

私も微力ながら力になろうと

チラシを作りました。


我々は一体いつになったら新世界でウォウウォウできるのか……
新世界や、お前は一体どこへ行ったの……そろそろ帰っておいで………

どんな些細なことでも構いません。情報お待ちしています。
また見つけた方は風の中で立つ全ての孤独と儚さを抱いて声を掲げてあげてください。
よろしくお願いします。


ちょっと新世界で長文語りをしてしまったため、本当はもうちょっと行方不明曲を紹介したかったのですが一旦ここまでにします。
まぁこのようにACIDMANには突如としてセトリから消える曲が存在するという話でした。

しかしもちろん消えずに定期的に聞ける曲もたくさんあるわけです。

例えばアルケミストとか


2012年 8回
2013年 26回
2014年 17回
2015年 2回
2016年 3回
2017年 2回
2018年 2回
2019年 4回
2020年 0回
2021年 1回
2022年 3回
2023年 3回

アルケミストは2012年リリースのシングルで、2013年のピークを過ぎても毎年途切れることなく(まぁ2020年の0回は仕方ない)どこかしらで演奏されてます。
マジで理想すぎる。

定番曲というほど高確率で聞けるわけではないけど、アルケミストは消えずに必ずいてくれる、そういう安心感がある。でも聞けると嬉しい。
これよ、こういうのでいいのよ!!!!

ACIDMANのシングル曲の中でも生き残ってる曲と行方不明曲たち、一体何が違うのか考えたところひとつの仮説に行きつきました。


ACIDMAN5年生存率
〜5年目を生き残れるかがカギ〜


CARVE WITH THE SENSEは5年目、
Under the rainは4年目、
MEMORIESも5年目でゼロになってます。
(新世界はコロナ禍で行方不明になったため何ともいえないので割愛します)

つまり
5年目を生き残れなかった楽曲はそのままお蔵入りになる可能性が高いのではなかろうか…?
5年目を迎えれずゼロになってしまったらその後の生存率は限りなく低い…
これをACIDMAN5年生存率と名付けました。(勝手に)

5年目を迎えれるかどうかが楽曲の生存率を左右するカギになってくるのでないだろうかという仮説を立てたのですが、ここで一つの懸念が出てきました。

来年2024年が、Rebirthの5年目を迎えるということ。

◎Rebirth


2020年9月リリースの配信限定シングルで、シングルでいうと一応ACIDMANの最新シングルに当たります。
そしてアニメ『あひるの空』のオープニングテーマというACIDMAN初のアニメタイアップ楽曲でもあります!

Rebirthがリリースされた2020年9月とは、世間はコロナ禍真っ只中でACIDMANのライブもスコンと無くなり、落ち着かない日々を過ごしていた中でアニメオープニングとしてACIDMANの楽曲が夕方の地上波で毎週聞けるというのは大変救いだったわけです…

あひるの空のオープニングにふさわしい爽やかで疾走感溢れるRebirthはここ数年のACIDMANのライブを盛り上げてくれる存在で、ワンマンでもフェスでもしっかり定番曲として定着しました。

2020年 5回
2021年 16年
2022年 23回
2023年 13回

2021年、2022年はほぼ100%やってます。
2023年は60%ぐらいの確率でしょうか。
それでもre:LoopツアーとThis is ACIDMANのセトリにレギュラー入りするなど、安定感バツグンの存在を今年も発揮してくれたRebirth、このまま生き残ってほしいところなのですが、ACIDMAN5年生存率によると、来年2024年が最もRebirthの真価が問われる時でしょうか…

まぁこの"ACIDMAN5年生存率"は私の憶測の域を超えないただの都市伝説であり、信じるか信じないかはあなた次第です…

ただもし来年Rebirthがパタリとセトリから消えたら、その時は覚悟をしておいた方がいいのかもしれない……………

お願い、死なないでRebirth!!
あんたが今ここで倒れたら、CARVE WITH THE SENSEやUnder the rainとの約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、ACIDMANのオキニになれるんだから…!!!





ところで話は変わるんですが、Under the rainのことを『多分ゆってぃと同じくらいのスピード感で消えてる。』と述べましたが、あまりにもテキトーに物を言いすぎたと思い、一応ゆってぃのテレビ出演本数も調べてみました。

◎ゆってぃ

2008年 8本
2009年 84本
2010年 67本
2011年 19本
2012年 11本
2013年 7本
2014年 13本
2015年 7本
2016年 8本
2017年 10本
2018年 10本
2019年 13本
2020年 6本
2021年 16本
2022年 25本
2023年 36本

ごめん、ゆってぃ頑張ってたわ。

(ちなみにどのセトリよりもゆってぃの出演テレビ本数調べるのが1ッッッ番大変だった)

参照:ORICON NEWS

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?