ひとり旅⭐︎1 行き先はどこにしよう
29歳の時に、旅に出ました。
「そうだ、海外に行こう」
突然、私の知らない、そとの世界を見てみたい!
と思ったのです。
わずかな時間の冒険の旅へ。
※2015年だったから…もう6年も前の旅になります。
日記や記憶をたどりながら、のんびりと書いていこうと思います。
⭐︎ 1 〜 行き先を決めるまで 〜 ⭐︎
28、9歳の頃の私、とても焦っていました。
子どもの頃から「31」の数字をさりげな〜く意識していたところがあり
「あれ、もうすぐその年齢に近づくじゃん」
と気づいたとたんに
「私、なんにもしていないんじゃない⁉︎
なんかやらなきゃ、やらなきゃ…」
という焦る気持ちが自分に押し寄せてきました。
それからというもの、いろいろと足掻いてました。
大人の職場体験が出来る旅を提供している面白い会社を見つけ、
休日には体験をしに出かけたりしました。
これ、すっごく楽しかった。
体験の中で、そのお仕事についてイキイキお話をされる方の姿に
「こんなに笑顔でお仕事のこと話せるってすごいな」と刺激をもらい、
楽しい気持ちでいつも家に帰ってました。
それなのに、
私の焦りが消えることはなく…、逆にもっともっと欲しがりました。
すると次第に、
寝ている時、真っ暗闇に落ちていくような感覚
それは子どもの頃テレビで見た、
パンを粗末にあつかった女の子が底無し沼にずんずんと落ちていく物語の、
そんな感覚かもしれないと思ったら、怖くてたまらなくなりました。
どうしよう…もうここにいたくない…いられない…
中学生の時ぶりのモノクロの世界が再びやってきてしまったようでした。
それがしばらく続いたある日、
海外に行きたい、海外に行きたい…
という気持ちがふつふつと湧いてきました。
「そっか、ここにいるのが怖いなら…
そうか… そうだ、海外に行こう! 」
こう思ったら、ちょこっと心がほっとして楽になりました。
知らぬ間に、暗い闇が薄れていっていました。
いつもの私だったら、きっと躊躇っていたはずで。
でも、ここにいること方のが怖かった。
だから、海外に行くことしか頭になかったし、迷いなんてこの時はなかったんです。
そう思ったら、次々に行きたい場所が浮かんできました。
・ロンドンかニューヨークで舞台が見たい
・小手鞠るいさんの小説に出てきたバリ島もいいな
・オーストラリア、ニュージーランド、クロアチア…
・(坂本)真綾さんが旅した、ポルトガルのリスボンも行ってみたい
・ショートステイホームもいいかな
最終的にニューヨークか、バリ島で行き先を決めようと思っていたら
急に“ カナダ プリンスエドワード島 ” が目に飛び込んできました。
「あっ!私、ここがいい。ここに行きたい。」
何週間も迷っていた行き先だったのに
考えもしなかった場所になるとは‼︎
こうして私の初海外ひとり旅の行き先は、
“ カナダ プリンスエドワード島 ” に決まりました。
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