私がアミになるまで

コロナ禍で引きこもる私を照らしてくれた大切な7つの光
優しさと温かさと生き方を教えてくれた信頼出来る大人たち

もともと中学生頃からジャニーズが好きだったけれど大学受験を機にジャニーズオタクから卒業して、大学に入ってからは元々好きだった映画と演劇にすっかりのめり込んだ
アイドルからは卒業するんだという謎の強い意志があった

1年生2年生の頃は映画年間100本以上見てたんじゃないだろうか
最近も見てはいるけれど今考えてもあの頃の情熱は凄まじかった
進学を機に上京したのもあって、演劇を日常的に観る環境が整ったのも大きかった。地方とは演目の数も劇場の数も桁違いで、日常に溶け込める。
大きい劇場の人気演目からまだ制作段階の小劇場のプレビュー公演まで、ミュージカルからストレートプレイ、オペラ、バレエまで、日本の公演から海外の招聘公演までとにかく目に付いたものはなんでも見ていた時期

とにかく、知らない世界に触れた2年間だった
いろんな考え方やいろんな思想、いろんな表現、いろんな俳優、いろんな音楽、いろんな時代、いろんな国、いろんな出来事
たくさんの素敵な物語とたくさんの視点
同じ演目でも同じ題材でも演じる人や演出が違えば、同じ人でも回数を重ねれば、そして時を経て私の感じ方が変われば、全く違うものが見えてくること
それが楽しくて仕方なかった

田舎出身の私がそこで生活する中で知らず知らずのうちに偏見を持っていたこと、持たれていたこと、私の中にも差別があること、それを認めること
女性だけが家事をするのは普通ではないこと、子供は守られて当たり前だということ、暴力は連鎖すること、私の中にある凝り固まった価値観、無意識のルッキズム
世界に目を向けたこと、それによって日本がどうしようもない国だと思ったこと、もうあんな田舎に帰りたくないと思ったこと


知らなければ大丈夫だったものが不思議と大丈夫ではなくなり、知れば知るほど解像度が上がって辛いものが見えてくるような感覚
視野が広がるのは嬉しい
でも知らなかった世界には戻れない
日本のバラエティが無神経に思えて見るのが辛くなったり情報番組の何気ないコメントに傷ついたり
知れば知るほど辛かった
それでも知らずに生きているよりマシだと思った

そして同時にその頃の私は混乱もしていて。
人を恋愛対象として好きになれなかったから。
そういう話をすることすら嫌で、人の恋愛の話を聞くのも嫌で、恋愛主義みたいなこの世界が憎かった。普通になりたかったのになれなかった。
(今でもまだ分からないんだけどね
でも私は人と違うんじゃないかなんでだみたいな恐れからは解放された気がする。そういうもんだって私の好きは家族愛とか友達への好きみたいなもんなんだろうなって思えてる。それでいいじゃんって)

とにかくこの頃の私はそういう悩みもあって、答えが出たような出ないような、気づきかけ、みたいな?
でも自分にしか分からないじゃん?
自分が一番分からないのに。
本当に、自分がいちばん分からなくて混乱してるのに。
勝手に診断してくれたらいいのにさ…ほんとに
何の話かわかる人はわかると思うけど、名言は避けときますね
私が明確に自認してるわけではないので

そうやって私の中でとにかくいろんな世界を見て視野を広げた2年間、同時に日本に生きることとのギャップに苦しんだ2年間
何かに怒り、何かを変えたくて、何も出来なくて、どうしようもなかった2年間
視野が広がるのと同時にピリピリしてひねくれて凝り固まったような矛盾した2年間だった

そんな中
3年生になる春、コロナですよ


丸2ヶ月くらいオンライン授業すら大学がなくて、必要最低限しか家から出なかったんじゃないかなあ

とにかく時間があったので英語の勉強をしたり、映画やドラマを観まくったり。
毎日毎日一日の半分くらい英語に触れてたので、元が低いのもあるけどTOEICの点数が200点くらい勝手に上がりました。リスニングがゆっくり聞こえてびっくりした。
劇場には行けなくなったけれど、今考えるととても充実していたと思うんですよ。
どの国の劇場もチャリティーで過去の公演のアーカイブを無料で公開してくれたり、オンライン演劇のような形で1人芝居を配信してくれたり。
ますますたくさんのものに触れました。

忙しかった大学生活が一旦ストップし、バイトもできず、友達とも会えず、時間だけは無限にあるように思えた期間
本当にいろんなことしました
英語でミュージカルのスクリプト読んでみたり、字幕がない英語の作品を見てみたり…
この期間に出来たことは一生の宝物かもと今になって思う


それでもある意味ひねくれてたんですよねえ
殻に籠って、自分を守って、でも怒ってた
友達にも自分の話を一切しない人だった
特に恋愛(というか出来なかったんですよ、本当に)

さあこんな私がいつK-POPに出会ったのか
バンタンにはまだまだ出会えないけれど

そのあと少しずつ世界が動き出して、それでもまだまだいろんなことがゆっくりで

そんな中、虹プロに出会うんですよ
今でも覚えてるんだけど、スッキリで見たリマちゃんのソロステージが衝撃でこの子がデビューしたらいいなって思ったの
みんな見てたじゃん、虹プロ。
ライト勢だったけど、リマちゃんリオちゃんニナちゃんリリカちゃんのICYのステージがすごく好きで、本家のITZYのステージをYouTubeで見たらあまりにもキラキラした私の理想の女の子たちがそこにいて。
ファンメイドのDalla Dallaの日本語字幕つきのパフォーマンス動画を見た時の衝撃を今でも覚えてるんだけど、

当時高校生だった子達が「私は他の子とは違う、あなたの基準にあてはめないで、世界には恋愛よりも面白いものがたくさん、私は私のスタイルが好き、それが私だから、私は私、大人になんてなりたくない、可愛いだけで魅力がない子と一緒にしないで、私がついてるから顔を上げていこう!」とキラキラの笑顔でLove myselfを自信たっぷりに歌っていて、こんなアイドルがいるのかと。こんなアイドルがいていいのか、私が今まで見てきたアイドルはなんだったんだ、もっと早く知りたかった、高校生の頃に出会いたかったと本気で思った。
ITZYには本当にたくさんたくさん救われた。(現在進行形で救われている)
この子達の曲を聞きながら歩くだけで背筋が伸びる。すこしだけ勇気が出る。頑張ろうと思える。今でも大好きだ
ITZYの話も山のようにしたいのだけど、私がバンタンに出会えないので割愛

ITZYと虹プロ(NiziU)を好きになって、その後秋か冬頃にエナプを知ったような気がしますね。偶然音楽番組で見かけて。えなぷはそこまでハマらなかったけどダンススキルえぐいな、と思いつつ動画見てたらそこからYouTubeでいろんなアイドルがおすすめに出てくるようになって。

私のバンタンとの出会いはここなんですよ

なんと

タルバンのお料理回まとめ動画〜👏


ぜってえ他にいない自信がある
庭園に閉じ込められたリス出の新規
ビンゴいも出の新規


めちゃくちゃ面白くて平和で優しくて

わちゃわちゃしてて
できない人もできることをやり、できる人はサポートにもまわり、誰も傷つけない方法で笑いを取り、そのぽんこつさと仲の良さに癒されてるうちにいつの間にか名前を覚えて

口をハート型にしてたくさん笑いみんなを気遣い幸せを振りまく人、愛嬌と優しさと気遣いで場を柔らかくする人、窓拭きみたいに笑う頭の回転が早くてテンション高いお兄ちゃん、クールそうに見えて世話焼きで実は一番楽しんでそうな人、ユーモアセンスも知識もあるのに動きが大きくてお料理回でぽんこつ発揮しちゃう人、世界で一番純粋なんじゃないかと思うくらいほわほわで少し突拍子なくてとにかく優しいデコ担当、お兄ちゃん達に愛されてるのが一目瞭然なこれまた純粋でまっすぐななんでも出来ちゃう末っ子

こんなに優しい世界があっていいのかみたいな気持ちでタルバン関連の動画をとにかく沢山見た

誰も否定しない優しさ、やりたいの?じゃあやりな!精神、優しい罰ゲーム、スタッフの優しさ、全力でやるゲーム、見るからに低予算なクイズ回(めちゃくちゃ好き)、それぞれの得意分野を活かす企画、得意じゃなくても全力で頑張り楽しそうなメンバーたち、とにかく褒める、めちゃくちゃ褒める

優しい世界

タルバン、恋しいね、、


何の曲を最初に聞いたんだかさっぱり覚えてないんだけど、そのあと徐々に曲も聞くようになってますます沼に沈んでいきました

有名な曲から聞き始めてどんどん深く行ったような気がします

好きな曲たちたくさんあるんだけどこの頃衝撃を受けたのはtomorrowだった覚えがあります

Life goes onやmic drop、Silver spoon、楽園、134340、magic shop、wharien52、約束、the last、00:00、Dis-ease…

怒り、悲しみ、寄り添い、克服、救い、愛
どの曲も本当に本当に素敵で
今まで聞いたどの応援歌よりも近くに感じた
手放しで頑張れと言わないあたたかさと正直さ
それでも話してみてよと問いかけてくれる
人生は続くよ、と
自分たちの話をしてくれる人達

それと同時に怒りを歌にする人達
怒る人たち
怒りを原動力にしてきた人達


こうやって文章化するとますます私がバンタンを好きになったのは当たり前だなあと感じる
泥臭く真っ当に怒りを歌にし、Speak Yourselfと訴え、Love Yourselfを大切にする人たち

荒んでいた私を待っていてくれた、大切な7人の大人たち
やっとたどり着けた優しい世界
みたいな気持ちです。今考えると。


私は誰ペンになったのでしょうか


そんなバンタンの中心、ナムさんでしょうか
幸せを大切にする生き方を教えてくれたジンくんでしょうか
怒りを武器に進んできた、フラットで人間が好きなユンギさんでしょうか
みんなを明るく照らしてくれる誰よりもプロフェッショナルなホソクさんでしょうか
優しくて笑顔が素敵で表現力の塊なジミンちゃんでしょうか
自分の世界を持ってる純粋で優しくて自由なテテでしょうか
まっすぐで可愛くてかっこよくて全部が上手で奇跡みたいなグクでしょうか


途中だけど公開しちゃえ
私はジミンペンです
のちのち続き書きます



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