『負けず嫌い』って、勝つのが嫌いってこと?

負けず嫌いという言葉がある。
学校で習った文法で解釈すると以下のようになる。
負けず、つまり、負けない、となる。
まずここで、嫌いとくっつけて解釈する。
負けないことが嫌い、となる。
さらに、負けないことの別表現を探すと、
勝つこと、となる。話がややこしくなるので、この際、引き分けも勝つに入れておこう。
で、こうなる。
勝つことが嫌い。
うーむ、意味は通じるが、「負けず嫌い」を使っている状況と逆の意味になってくる。これは、我々が言葉を誤用しているのだろうか。
本当は、「負け嫌い」と言えばいいものを、誤用しているのだろうか。

いろいろ調べてみると、「負けず嫌い」は方言らしい。
「負けんとす嫌い」という方言がさらに訛り、「負けず嫌い」になったそうだ。
「負けんとす」とは、「負けてもいいや」という投げやりな気持ちだそうだ。
つまり、
「負けてもいいや嫌い」なのである。
うん、これなら、納得できる。