見出し画像

あほ毛って切れた毛?新規の毛?

 ここ最近久しぶりに友達と会ったり、遠出したり、自分なりに新しい制作方法を試してみたりしたんだけど、脳内が整理されていなくて文章にしようとするとまとまらない。また落ち着いたころ書き残したいな~と思う。最近インプットばかりしているけど展示もそろそろ近づいているし、今日からは気合を入れてアウトプットのモードに切り替えたい

最近思ったこと箇条書きしていきます。

・またインプットの話になるけど、韓国のスクロールマンガの「恋愛革命」がここにきてキャラクターの見方が変わるような展開になっていて面白い。もう五年近く連載していると思うんだけど、最近回収されている伏線も後付けではなさそう。というか後付けだったとしてもつなげ方がうまい・・。
 作者さん連載当時22,3歳だし、こんな長期連載になることは想定していなかったと思うから、後付けじゃないんだとしたらお話を作る前にキャラクターの人生をしっかり設計してから書いているんだろうな。どんなものを作るにも下準備が大事だなとよく思う。今年は丁寧にアウトプットしていきたいと毎年思っている気がする。

・久しぶりに中学の友達と会った。その子はめちゃくちゃかわいいのに人の容姿をほめる。しかもそれに嫌味が無い。根がいいやつなんだとおもう。思春期の、人に対して辛辣になりがちなときからそうだった。その子にもらった言葉でうれしい言葉もたくさんある。機嫌が悪くなったらすぐ態度に出すから一緒にいて大変なこともあったけど、楽しい時もそのまま出すし、一緒にいて楽しかった。私も言葉に嘘臭さが無い人になりたい。地元のサイゼで五時間くらい話していたけど何を話していたかほとんど覚えていないのでこれぞ地元の友達ってかんじ。作家じゃなかったら地元にずっといて毎日こんな生活をしていたい。10代に戻ったようで懐かしかった。

・最近爪が良く割れる。マニキュア塗りたくても夜更かししていて塗るの忘れるし、朝は時間なくてアクセサリー付けられないし、今年の秋は魔女みたいな恰好するぞと思っていたのにほぼスウェットとジーパンで過ごしている。悲しい。可愛くいるにはかわいくいたいという意識が必要なんだと思う。自分の容姿も保ちながらしっかり働いている人って本当にすごい。寝るぎりぎりまでゲームしたり絵をかいたりぬいぐるみをつくったりしていたいので、この欲求と外見を磨く欲求って両立するのすごく難しいんだよな。意識が外に向かない。でもそうもいっていられないので頑張りたい。

・絵を描いている友達と展示を見に行った。趣味が似ているのでお互いおんなじ作家さんの絵で「これはやばい」「天才」「思いつかなかった」「絵描きたくなる」「ここのこのモチーフがかわいい」とほめまくったあと「こんなの描けたら楽しいだろうな…」「絵うまくなりたい…」と落ち込むというループをしていた。
 絵がうまくなりたい、とよく思うけど、正確にはうまくなりたいというより自分の頭にあるかわいいと思うもの、ときめくものを100%解放したような作品を作りたいとずっと思っているんだと思う。だからそれが出来ている(ようにみえる)人を見るとうらやましくてワクワクして悔しくなる。自分の好きなものを形にするのが本当に難しい。
 でも私からしたらその友達が作るものは完璧なのでその子がそう思う事すら不思議なんだけど、私から見て満足できそうな作品を作っている子が私と同じ次元で悩んでいるのを間近で見るとまだ続けてもいいんだなと思える。


日記と全然関係ない絶景と謎のポーズのわたし




すごい綺麗な塗りの空


舌を出してる顔に見えるなにか


今描いてる絵、部屋の絵をかくのがすき。




以下読んだ本の感想です~秋だからか読書がめちゃくちゃはかどる

「一神教と国家」内田 樹・中田 考
大学のとき一般教養の授業でイスラム教を選択したことがあって、すごく興味深かったけど深く掘れなかったから改めて勉強したいなあと思って読んでみた。デリケートな話題だし言及できるだけの知識がないから感想は書かないけどおもしろかった。書いている人の見解がどう偏っているのかもわからないからたくさん読んで勉強していきたい…。今から大学通い直して教授に直接質問などしたい~と超思った。

「推し、燃ゆ」宇佐見りん
面白い・・・私の年になってくると若い子の感性に触れたいと常々思っているし、触れることはできないので21歳の女性が何を考えているのか、(年齢や性別でくくられるのは嫌だろうけど)気になって読み始めた。読んでみたら作者が若いとかそんなの関係なくおもしろかった。自分も二次元にしろ三次元にしろ推しがいたことがあるのでその人の生きざまを「考察」して、一挙手一投足に意味を見出したくなるあの気持ち、超わかる…信仰に近い気持ちなのかもしれない。日本人は一神教はなじみがないのに、アイドルやキャラクターを信じることには抵抗ないよね。結局何かを信仰しているとほっとするし、自分とは違う完璧で特別な人がどこかにいると思いたいから理想を投影しているのかもしんないな。

「時をかけるゆとり」朝井リョウ
大学生の時一度読んだんだけど、二作目を読んでいたら一作目を踏まえて読んだ方がいい内容があるようだったのでこちらから読み直した。エッセイって湿っぽくなりがちな気がするけどからっとしてるし明るくって元気になるのですき。作者も好きだと言ってたけどさくらももこのエッセイに似たものを感じる。節々から感じるエリート、かつリア充(もう死語?)感を忘れさせる庶民感覚と自虐ネタで、劣等感を感じずに楽しく読めた。

「風と共にゆとりぬ」朝井リョウ
 おもしろかった。前作よりも時が経っているからか作家として、社会人として、人として生きていくには・・みたいな踏み込んだ内容もあって作、者と同じように個人事業主で請求書の整理と日々の不安定な生活になんとなく焦ったりしている身としては強く共感した。
 こんな超人も私と同じようなことを思うんだ・・・友達欲しいとか思うんだ・・・・とほっとしたけど、作家になるきっかけの話をよんで当然ながら私とは全然違う人なんだなと思い知らされた。好きが原動力になっていてそれに迷いがない、言い訳もしないし、ちゃんと社会に求められることもこなせるし、好きなことを追及して打ち込むこともできる、頭の中と行動が一致しているような感じで、人間関係も風通しよさそうに感じる。面白かったな。私のような小さいことでうじうじする人間にはまぶしいけど元気になるので定期的にエッセイを出してほしいと思った。

「あるいは酒でいっぱいの海」筒井康隆
 筒井康隆作品、昔読んだはずなのに全く覚えていないし、何を読んだかも覚えていないのでせっかくだし読んでみようと思ってなんとなくこれにした。ショートショート集で、作者本人はあまり気に入っていないようだったけど面白かった。何の前情報もなく読んだらショートショートだったので、次は長編を読みたい。というか、ショートショート読むといつも思うけどふとした時頭の隅に物語のシーンが出てくることがある。無意識に何かでマネしてしまわないか不安だ…

「魔法のカクテル」ミヒャエルエンデ
 バイトの休憩時間よく図書館に行くのでちょいちょい読んでいたんだけど、ようやく最後まで読めてうれしい。大晦日の日、仕事のノルマをこなせていない魔術師がそれを監視している猫の目を盗んでノルマをこなそうとする話。
 ノルマっていうのが絶滅危惧種を何種類増やすとか、災害を何個起こすとか、川や森林をいくつ破壊するだとかそういう内容で…設定からもう最高なんだけどなにより話のつくりが面白い。
 目次が時間になっていて、夕方の17時から0時までの時間、分刻みになっている。その時間の章を読むとき次の章に行くまでの経過時間がどのくらいなのか、時計を見ながら読んだりした。文字だけの情報でここまで遊べるの純粋にすごい。
 願い事をお願いするときに反対のことを言わなきゃいけないとか、心から願わないとかなわないとか…一つのアイデアだけでも面白いし固執してこすってしまいそうなものを一冊の本の中に何百個もいれている。天才というのもあるけどそれ以上にいろんなことへの教養や素養がある人なんだろうな。

「ずっと独身でいるつもり?」雨宮まみ
 漫画版が映画化されるらしく予告編がなぜかインスタグラムの広告に流れてきたのできになって、漫画を読んでみたら今度は原作が気になって読んでみた。私も作者と同じようにネガティブな気持ちの上手い垂れ流し方が分からないタイプなので、垂れ流して嫌われたり、他の人に心労掛けるくらいなら一人でとことん悩もうというスタンスがすごいわかる。自立していてしっかりしていると思われがちだけど自分では必死なだけで余裕もなく、抜けていて本当は人に頼ったりしたいんだよな。文章の締めくくりがいつも垂れ流しではなくとりあえずポジティブな方向を向いている感じがしてそんな気を遣わなくていいのに…と思った。

「流浪の月」風良ゆう
 面白かった~どういうジャンルなのか分からないけどこういう小説久しぶりに読んだなあと思った。文に魅力を感じるのが分かる。冒頭の何気ない日常のシーンが明らかに伏線になっていくんだろうなあと思いながら、何が起きてたっけ…と展開を予想しながら読むのが楽しかった。主人公の強さがよかった。

「エンデのメモ帳」ミヒャエル・エンデ
 ミヒャエルエンデはチケットの裏紙や、チラシの裏に文章を書いて、缶の中に保管していたらしい。そのメモに書いてある文章を集めた本なんだけど、どんな風な筆跡でどんなメモにこれを書いていたんだろう~ときになった。メモの写真が見たい…。
 作家が何を考えているのか考えるのが好きなのでアイデア未満のメモ書きをたくさん見れてうれしかった。
 ムカデの話と芸術家になるにはという話、兄弟の話が良かった。インタビュー記事も載っていて「何でファンタジーを書いていのか」という質問に対してかきたいものを自由に書いているだけだと言い切っていて、こういう風にあってほしいなあと思うミヒャエルエンデのイメージそのまま、むしろそれを上回る安心できる答えだった。わたしも応援してくれている人を裏切らない人間でありたいなあ。
 あとやっぱファンタジーを書くにはユダヤ教について勉強した方が良いんだろうなと思った。私は日本人なのでせめて自国の宗教については詳しくなっておきたいな。

「残像に口紅を」筒井康隆
 男尊女卑的な表現が多くて読んでいてしんどかった、でも面白い~。面白いだけに悲し~・・

以下シャーロックホームズ短編

「白銀号事件」コナンドイル
そもそもの話だけどシャーロックホームズって主観がワトソンだからホームズが交渉しているシーンや推理していて何かに気付くシーンがなく、最後のネタばらしで犯人特定の経緯を知れるのでかっこよく見える。今回は馬を盗んだ男との交渉のシーンが無くてそれがスマートでよかった。

「黄色い顔」コナンドイル
いいはなしだなー。全部のウソがこんなに優しかったらいいのに。最後の二人のやり取りもよかった

「株式仲買店員」コナンドイル
最後ホームズが言っていた言葉って嫌味なのか本心なのかどっちなんだろう。ホームズの家庭環境や家族構成が気になった。ここら辺って後々明らかになるの・・?


 相変わらずエッセイが多めな気がする。ストーリーものたくさん読みたいと思っているけど宗教やオカルトの本を読みたいのでまた半々くらいになりそう。読みたいものがたくさんあるし昔読んでいたものを読み直すこともしたい。マンガももっと読みたいけどドラマも見たい、娯楽が多すぎて時間が足りない。でも、何度も読み返したり見返すのはすきだけど時間がもったいないのでとりあえず見たことないものから見ていこうと思う。おんなじ物ばかり反復しているとどんどん新しいものへの許容が無くなっていきそうで怖い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?