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完全なる趣味の話,怪獣酒場に行った

2023年7月20日

 昨日も今日もネタ合わせだった.お昼に集まって,夜に解散.カラオケにて.今日は,途中で同期のダックワーズの二人がカラオケの隣の部屋に来たので,話した.その後,ネタ合わせ中,隣の部屋からダックワーズの絶叫が聞こえてくるので,集中出来なくなった.


 そして,ネタ合わせの後,あおいちゃんのおもてさんとキャプテンバイソンの西田さんと怪獣酒場に行った.ライブ終わりに先輩とどこかへ行くことはあるけれど,改めて約束してどこかへ行くことは初めてだった.すごく楽しみだった.

 怪獣酒場は,ウルトラマンシリーズの怪獣・星人が働いている酒場だ.僕はウルトラマンに登場する怪獣・星人が好きで,怪獣図鑑を持っているぐらいなのに,一度も行ったことがなかった.

 僕は特に,ウルトラセブンの第五話「消された時間」に登場する宇宙蝦人間「ビラ星人」が好きである.

 せんべいみたいな頭に細長い首が伸びていて,首の下にはエビのような脚と尾がついているのみの至極弱そうな体型.うちわの柄に足がもしゃもしゃくっついている感じ.肉弾戦は不向きだろう.一方,時間停止光線というとんでもなく強い能力を持つ.すごい.あと,全宇宙の侵略を狙っている.すごいぞ宇宙蝦人間.ただ,戦闘シーンでは,尾を丸め,セブンに体当たりしていて,こいつもっと戦い方あるだろうにと思う.うちゅうえびにんげん.ポップ!

 あとウルトラセブンに登場する,宇宙船の燃料が欲しくて地球人を人質に取ったアイロス星人や,地球を植民地にしようと来たのに地球の気圧に耐えられないベガ星人も好き.もっとやりようがあっただろうに.人間味があっていい.


 怪獣酒場は,JR新橋駅の改札を出てすぐにある.少し早めについてしまい,お店の前でそわそわしながら待っていた.待っている間,どんどん人がお店の中に入っていくから,席があるか不安になった.これ以上入らないで.でも,おもてさんが予約してくれていたことを思い出した.良かった.

 お店の外観を一通り写真で取り終えた頃,おもてさんが来た.西田さんから謎の緊急事態で遅れると連絡が来たことので,先におもてさんとだけでお店へ入る.


 地球防衛軍もしくはウルトラマンに変身できる方は入店お断りだった.それを証明する上で,ウルトラマンに登場する悲しき怪獣ジャミラの顔を模した真実の口に手を入れた.がううと鳴った.これで証明されたようだ.

 レジ横にはエレキングの角やガマクジラの真珠,ブラック指令の手袋と水晶玉が袋に入れられ,天井からぶら下がっており,料理の材料のように扱われていた.ここでブラック指令か.心惹かれる.

 入って案内されると,ウルトラマンシリーズの怪獣・星人の映像が流れていたり,名場面の写真が壁に掛けられていたり,怪獣・星人のガレージキットが壁にずらりと並んでいたりと,もう楽しい.壁は岩山を掘った雰囲気で,レッドキングのお腹の模様があったりした.また,NO RUNNINGという注意看板にケムール人が描かれていた.ケムール人はウルトラQで初登場し,パトカーに追われて走る様が有名である.良い.良すぎる.

 おもてさんと,しばらくウルトラマンシリーズ談義に花を咲かせていた.お酒も料理も,怪獣・星人が作っており,おもてさんはタイラントのハイボール,僕はガッツ星人のカクテルを飲んでいた.壁にあるガレージキットの中に,帰ってきたウルトラマンに登場するメシエ星雲人という,すごくすごくマイナーな宇宙人がいた.よくわかっているなぁと思う.大興奮だった.良かったね,メシエ星雲人.

 お酒も料理も一品頼むと,オリジナルのコースターがもらえる.お酒も料理も二品ずつ頼んだので,四枚.おもてさんは,ゴモラとゼットン,僕はレッドキングとピグモンだった.僕は奇しくも,「怪獣無法地帯」という回に登場する怪獣二匹だ.おもてさんはバリバリに強い怪獣二匹だ.


 二杯目を頼もうかというタイミングで,西田さんが駆け込んできた.西田さんも僕らもお酒と料理を頼んだ.西田さんの遅刻理由は,仕事が延びたからそうだ.全然,謎の緊急事態ではなかった.

 その後はもうずっとウルトラマンシリーズの話が続いた.幸福の時間.僕は昭和のウルトラマンが,おもてさんは平成のウルトラマンが特に好きだった.

 途中、西田さんが描いたオリジナルの怪獣のイラストを見せてもらった.小学生の頃,同じような事をしていたのを思い出すが,そんなレベルでなく,西田さんのイラストはめちゃくちゃ上手い.いいなぁ.前回会ったとき,透明怪獣ネロンガのイラストを描いていると言っていたので,描き終えたのか聞くと,「まだだけど,時間かかりそうだから透明にしようかな」と言う.「透明怪獣だけにですか,うぃっふう!」と返した.

 おもてさんは,平成ウルトラマン三部作と呼ばれるウルトラマンティガ・ダイナ・ガイアのフィギュアを持ってきていた.どうやら中にライトが入っており,カラータイマーが光る.格好いい.このフィギュア達と一緒に写真を撮って欲しいとおもてさんは言う.「その気持ちめちゃくちゃ分かります」と言って,写真を撮った.


 三者三様に怪獣酒場を楽しんだ.あっという間だった.嬉しい.何より約束して,先輩と一緒にご飯を食べることが出来たことが嬉しい.

 三人とも写真をたくさん撮って,帰り,東京駅まで歩いて行った.

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