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バック・トゥ・ザ・フューチャーにタイムパラドックスはあったかどうかの考察。

1985年にマーティー・マクフライとドクがタイムマシンに改造したデロリアンに乗って1985年と1955年を行き来するタイムトラベルSFであるバック・トゥ・ザ・フューチャー。通称BTTF。
パート1、パート2、パート3を通して様々な時間が交錯するこの作品には、いわゆるタイムパラドックスが存在するのか、否か。考察したい。

ドクについての考察。ドクはどこまで何を知っているのか?

先ず、この作品で最も重要な存在であるのが、タイムマシンの発明者であるドクこと、エメット・ブラウンである。
ドクは、助手であり年の離れた親友のマーティー・マクフライに1985年に完成したタイムマシンをマーティに見せ、その後燃料調達の為に騙したリビアの過激派によって射殺される。
ドクが射殺されたのちに、マーティはタイムマシンを使ってドクがタイムマシンの基礎原理を思いついた1955年にタイムトラベルする。
その後、燃料切れで動かなくなったタイムマシンを動かすために、マーティは1955年のドクを訪ねるが、その際に両親のなれそめに関り、歴史を変えてしまい、マーティは消滅の危機に陥る。そこで、マーティは歴史を修正するために四苦八苦して歴史を戻すが、その際にいくつかの出来事に関わったために、1985年が改変されるというのが、パート1の主なストーリーラインである。
この段階で、ドクは以下のことが言える。



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