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なんでもあるのが良いってわけじゃない

う私の職場は都内でも人気のある街で、何でもそろっている。
映画館もあるし、美味しいお店もあるし、素敵なカフェや
雑貨屋さんとかもある。
デパートや大きな公園も安い手ごろな居酒屋さんもある。

ある日わたしはお昼休みに街を眺めてて
「なんでもあるから便利って良いわけばっかりじゃあないんだよなぁ」って思った
上手く説明できないのだけど・・。
例えば、美味しい物をその街にしかないって思って行って
食べたらとってもおいしいと思う。
ある人にそれを説明した時に、こんな言葉にしかならなかった。

かといって、何にもないのも困る(笑
尾道に行った時に、20時になったらお店が全部しまっちゃって
「え?みんなこれから夜なのになんでお店閉めちゃうの?」って
思ったことがある。

話は戻って
わたしは何でもそろって便利な街が良いわけじゃないって言うのを
本当は自分が何が云いたかったのか頭の片隅で考えていた。

ふと、わたしはもう3年位前から、
朝とりあえずテレビスイッチいれるよね?とか
言うことを辞めた。
テレビでニュースは見ない。
ワイドショーとかも見ない。

なんでかというと
情報量が多すぎるから。

ともかく色んな情報が入ってくると
今日はこんな事故があって・・とか
今日はこんな事件があって・とか
あーそれって私は知っとかないといけないのかなという気持ちになる。

例えば・・私は愛犬が亡くなった時、全て目や耳から入る情報が
どうしても重すぎて静音の中でしかいられなくなったことがあった。
頭が真っ白で考えられないというけど
そんな感じ。大事な人とのお別れとかもそうだと思う。

もっと簡単に言うと
免許を取ったばかりの時に、全神経を運転に集中させているから
音楽を聴きながら運転なんてとんでもないっ!
って思ったことはある人も多いと思う。

人って何かショックなことや何かにとことん集中してる時の
情報量をとことん削っていると思う。

わたしは毎日なにかに集中してるわけじゃあないのだけど
ともかくその電波に乗ってくる目に見えない情報って
わたしには重たくて仕方がないと感じるようになったのだ。

それが街にも言えることで、なんでもあって揃ってるアピールは
ちょっと毒気が強いのかもしれない。

話は変わるけれども、映画 「悪人」で殺人犯の妻夫木君が
「目の前に海があるともうそこから先どこへも行けなくなるような
気がする」というセリフがあった。

海の向こうにはもっと別な世界が広がってると思う人もいれば
いや、そうじゃない、行き止りなんだよって思う人もいる。
感覚的にはそんなものに近いような気がする。

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