見出し画像

3年ぶりに海外旅行をして感じたこと

2023年4月に、コロナ禍以降初めて海外旅行をしました。
コロナ禍前は1年に1〜2回は海外旅行をしていたので、全然飛べない状況に自分よりも周りから心配されました。ですが、この時の私は多分平気だろうな、と思っていました。
というか、その頃私は自分のことを旅行好きだとはあまり認識しておらず、周りからの心配も「そんなに言うほど…?」と思っていて。



コロナ禍全盛期の旅

コロナ禍の副次的影響として、人と過ごす時間が減り1人の時間が増えました。その中で「自覚していたより、私は1人の時間が必要らしい」という気づきを得たこともあり、「旅行しなくても意外と平気なのかも」とさえ思っていました。(旅行は友人とすることが多かったので。)

在宅勤務の運動不足解消としてウォーキングを始めました。ウォーキングが私の性に合っていたこともあり、ひたすら歩く楽しさを知りました。そのことも旅行をしなくても平気かも、と思った理由の1つです。
歩くと頭がスッキリするし、体力も付くし私にぴったりじゃん、楽しい!わざわざ遠くに行かなくても、近所で新しい発見もあるし通ったことない道もある、十分じゃん、と。

けれど、それでも気がつくと隙をみてはホテルステイや近場の温泉へ出かけていて。会社の出張など理由をつけては移動し、非日常を作り出している自分がいました。


2023年4月ドイツ旅行

今回の旅行の一番大きな目的は、友人に会うことでした。コロナ禍直前に日本を離れた友人とは4年ほど会っておらず、「そっちの生活が落ち着いたら遊びに行かせてね」と言って見送った以降、オンラインでたまに顔を合わせるのみで直接会うことはありませんでした。

2023年、世の中が落ち着きを見せてきた(コロナに良くも悪くも慣れてきた)雰囲気を感じます。
すると「この水際対策が軽減されたタイミングで行かないと!」「またいつ行けなくなるかわからない」「コロナ以外でも海外に行けなくなる理由なんていくらでも出てくる」と急に想いが溢れてきました。

「行けない状況なら、それはそれで行かなくても大丈夫」と思っていたのに。

そう思ったときには友人に連絡し、速攻でスケジュールを調整、チケットを手配していました。

成田から飛行機に乗り、ドイツ フランクフルト空港に降り立ったとき、五感が喜び、ようやく深く息を吸えたような気がしました。無意識に笑顔になる。あんなに「旅行しなくても平気かも」と思っていて、実際に行けない間は平気だったのに。

私の長所

私の長所の1つに"諦めのよさ"があります。
「まぁダメならしょうがない」が思考回路に道としてくっきり刻まれていて、この思考で助けられたこともたくさんあります。
1つの方法にあまり固執もしないので、こっちがダメならこっち、という様に考えることで結果的に目的を果たせた、という経験もあります。

今考えるとコロナ禍以降の"旅行"は、この「まぁダメならしょうがない」の思考回路を通っていたのだと思います。
「どんなに行きたいと思っても行けないから」「そんな旅行なんてしてる場合じゃないから」「こんな状況なんだから、まぁしょうがない」

でも、逆に言うと必死で何かを繋ぎ止めようとした経験が少ないのです。
「まぁしょうがない」と簡単に諦める。簡単に諦められないことでも、自分に「無理なものはしょうがない」言い聞かせて。
悲しくならないように「そもそもそんなに好きじゃなかったんじゃない?」と自分を騙して納得させる。

そういう思考に慣れていくうちに、自分の好きなはずのものでも自分から簡単に手放してしまう。手放せるようになってしまう。
また、そうしていることに自分で気づかなくなってしまう。「まぁしょうがない」は私にとって、良薬にも悪薬にもなる魔法の言葉です。


私の短所

私が自分のことをあまり"旅行好き"と認識していなかったのは、「世の中にはもっと頻繁に旅行をしている人がいる。私はその足元にも及ばないから、旅行好きと名乗るなんてそんなそんな…」という気持ちが強いからでした。
そう、他の人と比べちゃうんですよね。特に数字に表せるようなものだと、その傾向が強くなります。(年に何回、これまでに何ヵ国など)

でも、今回の海外旅行で「あ〜…私は海外旅行が好きだな…」と思いました。

何回旅行をしているとか、何ヵ国行ったことがあるとか、どのくらい滞在したとか。そんなこと関係なく私は旅行が好きなんだ。


旅が好き

現地でしか感じられない人々の動きや生活感、匂い、空気感。
空の高さや雲の大きさ。
食事の美味しさやコーヒーの味、耳に入ってくる言語の違い。

こういった普段とは異なる刺激を五感で感じられることこそが、私が思う"好きなこと"で、そういう体験ができるから"旅"が好きなんだ、と気づくことが出来ました。
また、これまで私が"旅行"だと思ってたこれらの行いが、日本語としては"旅"の表現の方が正しいニュアンスであることを知りました。
私は"旅"が好きなんだね。

今回の旅行で観光地をたくさん周りました。とっっっても楽しかった。(ドイツ旅行が楽しかったよ!という日記は別途書く予定。)

ですか、私は観光地を回らなくても「1日中美術館で過ごし、ふらっとパンを食べる」とか「電車でなんとなく降りた駅でプラプラしてみる(海外なので下調べは大事)」とか、そういう楽しみ方も好きなのだな、と友人と一緒に計画し、観光地を回ったことで気づくことができました。
(思えば、旅行の計画案をお互いに出し合ったときも、"たくさんの観光地に行きたい友人案"と"1つの都市にゆっくり滞在するのもいいのでは?私案"でお互いの良い部分を合体させたのでした…)

"〇〇に行くことを目的"としている"旅行"よりも、"目的に行くまでの道のり"を大事にする"旅"。
まさに私は"行く過程の道のり"と"そこで感じる感覚"が好きなのです。


ここから先は

375字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?