カンテヒョンくん意味不明な供述をする
🐿나안귀여움(僕かわいくない)
だそうです。夜中に爆弾発言はやめろ。まあ寝てたんでこれ見たの朝なんですけど、朝から「は?」という低めの声が出てびっくりしました。
朝には既にどうする?処す?みたいな空気感がオタクの間でできていました。処すしかないな、というのがマジョリティであるのは当然でしょう。
というわけで、朝には既にこのようなタグが投下されていました。
#나안귀여움옆에귀여운사진올리기챌린지
僕かわいくないの横にかわいい写真を貼るチャレンジ、みたいな感じですね。オタクによるカンテヒョンくんへの「わからせ」の実践です。お前はかわいいんだよ、という。
しかし、カンテヒョンくんのことを思えという人もいるかもしれない。彼は成人男性であり、趣味はボクシングや格闘技やサッカーを見ること、体も鍛えている。という彼の本質を見ろと。
それはそうかもしれない。しかし、かわいいは業である。かわいいという感想は主観であり、理論ではない。ゆえに、理論で覆そうという態度はスイカに塩をかけるようなもの。
カンテヒョンくんは元からかわいらしく、それについてのコンセンサスも広く得られている。ゆえにその意見の発露も多く見られる。
そのまったくもって一般的であり、発言することに対し何ら気兼ねのなかった思想に対し、「僕かわいくない」という負荷、ストレスがかかることにより反発が生まれより強い思想が顕現してしまった。人生みたいだね(全部これ)。
無敵という言葉があるが、カンテヒョンくんはこと「かわいさ」において無敵なんだろうなと改めて思わされる事象だった。
「僕かわいくない」という、ファンへの甘い対応が砂糖と言われるならば、いわゆる塩となるような発言すらかわいいという境地に達している。
かわいいという言葉は非常に懐が広く、「かわいくない」ことを内包する。
たとえば「バッドばつ丸」というキャラクターがいる。
このキャラクターはまず自らを「バッド」とか言っている。その言葉は一般的には「かわいい」ものではないだろう。
しかし、バッドばつ丸はかわいいことがすべての指標であるサンリオという会社内で一定の支持を得て生き残っている。
余談だが私の記憶によれば、はな丸とかいう相方がいた気がしたのだが彼はどこに行ったんだろう。
それはさておき、このように「かわいいもの」が「バッド」を名乗ることはかわいいのである。先述した「スイカに塩をかけるようなもの」現象である。
この手法は前提に「見た目がかわいい」という絶対条件が必要になり、バッドばつ丸はかわいいからバッドが許されている。
また、サンリオで言えば、マイメロディという四天王的存在(ほかの三天王については諸説あるのでやめよう)は、アニメーションにおいてやや毒づくキャラクターであったが、それもやはりマイメロディさんのかわいさを阻害するものではなく、むしろ愛らしさを増すものだった。
このように、適度な塩は決してかわいさを打ち消すものではない。むしろ増幅させるものである、という結論が出る。
話は戻って今回のカンテヒョンくんについて言えば、「僕かわいくない」という言葉は、かわいいねと言われても自分に自信がないため「僕なんてかわいくないよ」という類の否定ではなく、「かわいいじゃなくてかっこいいとかセクシーとかクールとかなんだが……?」という確かな自信に裏打ちされたものであろうということがすごいと思う。すごい。かわいいへの才能がありすぎる。
もちろん本人がこれに関してどう思っているか、本音のところではわからないが、少なくともこういったオタクの無邪気な遊戯を真っ向から受け止めてくれている。
かわいいは業であるので、カンテヒョンくんは本当はクールだセクシーだと言われたくて努力しているのにそこに覆われたキュートを破ることはなかなか難しいだろう。オタクとアイドルは運命共同体となっておりますので、その殻を割るその時までどうかお付き合い下さい(笑)
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