体調を崩し始めたころ、世界では戦争が始まっていた。 私の体は世界と繋がっている、意識も繋がっている。 わけもわからず悲しいとき、きっとどこかにいる誰かが悲しんでいる。 背中の右側が痛い、それはきっと地球のどこかだ。 世界地図が体にも当てはまる。誰も解明してはいないが。 アイドルや好きな番組を見ているときは痛みや悲しみを忘れる。 だけどそれが消えたとき、眼の前にあるのは瓦礫の山。 爆弾が落ちてこない東京の秋晴れのほうが スクリーンに映し出した仮想現実みたいに思える。 私