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あの田島佑哉が上級ウェブ解析士になった理由

これは「ウェブ解析士 Advent Calendar 2023」の1日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/9249

1日目ですので「一番槍」です!戦国時代なら武功をもらえますね!

普段はWeb広告運用のフリーランスとして活動しています。本当です。

今回、ウェブ解析士協会が「アドベントカレンダー」の企画をスタートしましたので、私は一番槍として『上級ウェブ解析士になった理由(きっかけ)』について書きます。

まぁ、先に結論を書きますと『社内のウェブデザイナーとガチ喧嘩をしたから』なんですけども💦

ご興味のある方は一読いただけますと幸いです。


上級ウェブ解析士を取得した時期のお仕事状況

私が「上級ウェブ解析士」を取得したのは、もう10年以上も前のことです。
Web広告代理店に入社するよりも前のことですので、Web広告運用歴よりも、ホームページのアクセス解析歴の方が長いです。本当です。

当時は社員15名ほどの「オンラインゲームの運営をする会社」に勤めていました。広報&マーケティング担当という立場でして、主な業務は広告代理店と集客プランを相談したり、ゲーム媒体(ファミ通など)とやり取りをして新作ゲームの紹介をしたり、各媒体向けにプレスリリースを書いたりすることでした。


【余談】
色々とググってみたら、ゲーム媒体のインタビュー記事(PR記事)で、真面目に受け答えをしている写真を拾いました。

広報:田島佑哉

社員数も少なかったので、上記の「広報&マーケティング」お仕事以外にも

  • ゲームユーザーからのお問合せ対応

  • ゲーム内の企画案、仕様変更案を考える

  • ゲームの紹介サイトのワイヤーフレームやテキストを書く

  • ゲームキャラクターの絵師を探す&イラスト価格の交渉

など幅広く「何でも屋」として働いていました。

ゲーム紹介サイトを作る過程でWebデザイナーとガチ喧嘩する

当時のオンラインゲームは、まだスマートフォンが普及する前で、「ブラウザゲーム」と呼ばれるパソコン画面で遊ぶゲームが主流でして、私のメインミッションは『ゲームの無料会員登録者を1人でも多く増やす』でした。

ゲームの無料会員登録者を増やすために、各種のWeb広告を実施したり、プレスリリースを毎週2回は書いたりしてまして、その受け皿となる「ゲームの紹介サイト(操作方法などの説明とか)」や「Web広告用LP」で、集客したユーザーに『ゲームの無料会員登録』を実施してもらいます。

社内にはWebデザイナーやコーダー、サーバー担当も在籍していまして、「ゲームの紹介サイト」や「Web広告用LP」は私がワイヤーフレームを書いて、自社内で作成していました。

普段はスタッフ同士の中が良く、夜は飲みに行ったり、休日は私とWebデザイナーと計3人ぐらいでナンパに繰り出したり(私もまだ20代でしたので…)していたのですが、仕事のことになると話は別でして。
私も含めて皆が自分の主張を簡単には曲げないみたいな、良く言えば『職人気質』、悪く言えば『癖の強い人』の集まりでした。

あるとき、新作ゲームの紹介サイト&広告用LPを作ることになりました。
この新作ゲームが三国志のゲームでして、メインキャラが「諸葛孔明」と。
三国志に詳しい人は分かるかもしれませんが、諸葛孔明の有名なエピソードの1つに「赤壁の戦いでの火計」というものがあります。炎を使った戦術です。

Webデザイナーは三国志に詳しく、私は1ミリも知らない状態。
新作ゲームの紹介サイト&広告用LPのファーストビューに
『諸葛孔明のイラストをメインにして、周りが炎で包まれている「赤がベース」のデザイン』
を作ってくれました。
もちろん、ファーストビューには「ゲームの無料会員登録」の誘導ボタンが用意されているのですが、このボタンが「オレンジ色」で、炎の背景と馴染んでしまって、全く目立たないんですよね💦

↓こんなイメージです。

三国志ゲームのファーストビュー(例)

で、私のミッションは「無料会員登録ユーザーを増やす」ですので、こんなやり取りが発生しました。


田島:すみません。めちゃくちゃカッコいいんですけど、これだとボタンが目立たないので、反対色の「緑」にしてもらえませんか?

Webデザイナー:は?このデザインに「緑」のボタンを入れたら気持ち悪いでしょ!田島さんは「三国志にガチャピンを入れろ」と言ってるんですよ!

田島:デザイン上「緑」だと違和感が出るのは分かるんですけど、ボタンを目立たせて「無料会員登録」を増やさないと、ゲームそのものが存続しないんですよ!

Webデザイナー:緑のボタンだと「無料会員登録」が増えるんですか?こんな気持ち悪い色のボタンはクリックしないですよ!三国志を知っていれば、絶対に「オレンジ」のボタンがいいです。三国志を勉強してください!

田島:は?こっちも会員登録者数の責任を一人で背負ってるんですよ!「三国志好き」の自己満足で仕事してる訳じゃないんですよ!

Webデザイナー:あぁ!なんだとオイ!!表に出ろ!

※このあたりで社長が止めに入る


今なら『ボタンは「オレンジ」と「緑」の2パターン用意してABテストすればいいじゃん』と思うのですが、当時はその発想が出てこず。

ただ、ボタンの色が「オレンジ」か「緑」かを、個人の感想で言い合っても決まらないなとは感じていました。

で、Webデザイナーに私の想いを受け取ってもらうためには

  • 個人の感想ではなく数字で判断できるための知識が欲しい

  • 私の出した分析数字の信頼度を上げるための「肩書」が欲しい

  • 私も勉強していることを示す

が必要だと考え、何かないかなと探したときに見つけたのが「ウェブ解析士」でした。

ちなみに、Webデザイナーに『三国志を勉強しろ』と言われて、腹が立ったのと同時に、『自分が担当するゲームのことを知らないのはプロじゃないな』と思い、「初心者でもわかる三国志」みたいな本を読んで、大まかなストーリーを覚えました。

ウェブ解析士を受けた時の話

当時の記憶を頼りに書きますので、間違っている部分もあるかもしれない旨、ご了承ください。

当時は、最初の階級(?)の名称が「初級ウェブ解析士」でした。で、直ぐに取得したかったので、日程が近い&通える開催場所を探して、埼玉県の大宮市で開催されていた講座に申し込みました。

1日目:座学
↓ (1週間後)
2日目:認定テスト ←その場で合格かどうか分かる

みたいな感じでして、正直『これ、誰でも取得できるな』と思ったレベルの内容でした。もちろん合格しました。

肩書は得たもの、”初級”というのが微妙だなと思い、どうせならと勢いで「上級ウェブ解析士」の講座を申し込みました。

当時の「上級ウェブ解析士」の講座は、事前にウェブ解析士協会のGoogleアナリティクの数値一覧を渡されて
『このサイトの課題とその改善施策を、合計5つピックアップする』
みたいな感じでした。

あとは、
『1年間のサイト経由の売り上げを2倍にするためのプランを作る』
みたいな課題もあった気が。

<例>
〇月:EFOを行う
想定効果:CVRが〇ptアップ
必要な予算:〇〇万円
具体的な施策内容:××をなんちゃらかんちゃらする

みたいな。あともう1つぐらい課題かテストがあった気が。

講師の先生に質問メールをガンガンと送って、課題のレポートを作成して無事に「上級ウェブ解析士」に合格しました。(取得するまでの期間は1か月ほどだった気が)

「上級ウェブ解析士」を取得して、Webデザイナーとの関係はどうなったか?

まず、私が直ぐに「三国志」の大まかなストーリーやエピソードを覚えて、2日後ぐらいにWebデザイナーに

『「三国志」読みましたよ!夏侯惇が自分の目玉を食べるんですよね!』

みたいに話しかけて、三国志の話で盛り上がって仲直りみたいな。

で、ボタンの色の話も、「初級ウェブ解析士」を受けると決めた時に、同時に小川卓さんの本を買って事前に読んだら、「ABテスト」について書いてあったので、

『あ、これやればいいじゃん』

という感じで、Webデザイナーにも提案して実施。

ABテストの結果は、3倍ぐらの大差で「緑ボタン」が優位になりました。
Webデザイナーもさすがに納得して「緑ボタン」にしてくれました。

このとき、Webデザイナーに対して「凄いな」と思ったのは、単純にボタンを緑に変えるだけじゃなくて、

諸葛孔明が「緑色の水晶玉(会員登録ボタン)」を持ち上げているデザイン

に変えてきたんですよね。
こうゆう職人気質のプライドというか、『与えられた条件でベストを尽くす』みないた姿勢ってカッコいいですよね。

  • 三国志の本を読む

  • 小川卓さんの本を読む

で解決しました。このきっかけは「初級ウェブ解析士」を取得しようと思ったことですが。

「上級ウェブ解析士」を取得して役に立ったこと

大手のWeb広告代理店に「30歳オーバー、Web広告運用未経験」でも入れたことですね。
入社できた理由の9割以上は、私の人間性を見抜いてくれたからだと思いますが、少なからず
『「上級ウェブ解析士」を取得しています。Googleアナリティクスを使ってアクセス解析もできます。』
もあると思います。
(あと、面接を受けた時期が2月でして「3月の繁忙期に向けて、人でも猫でも手が欲しかった説」もありえます。)

入社してから分かったのですが、当時はWeb広告運用者の中でGoogleアナリティクスを使った経験がある人は、10人に1人もいなかった感じです。

なので、当時と今では違いはあるかと思いますが、Web広告代理店に入社したかったら、Web広告運用の勉強をするよりも、

  • 自分でWordPressを使ってホームページを立ち上げる

  • Googleタグマネージャーを設置する

  • Googleアナリティクス(GA4)を使う

  • ホームページ内にブログを書いて、どれぐらいオーガニック流入が発生するのか体感する(Search Consoleの使い方も覚える)

など、Web広告運用以外の+αを覚えた方が良いと思います。

「自分でホームページを作成する」は、コストもホームページ用のドメイン代とサーバー代だけですし、月額料金も2000円ほどしかかからないかなと。
WordPressでホームページを作るときも、無料のテンプレデザイン(テーマ)を使えばOKですので。

まとめ的な何か

棚を漁ったら、当時の認定証が出て決ました。

この頃は「ウェブ解析士協会」ではなく「日本WEBデザイナーズ協会」だったんですね。

こんな感じで、当時のことを思い出しながら、自分語りをするnoteとなりましたが、2日目以降は「ウェブ解析士の役立つブログ記事」が毎日アップされることでしょう!

明日は「カラビナテクノロジー|ディレクター中村」さんの「ウェブ解析士になったメリット、デメリット」です。お楽しみに。

追記:麻雀が好きな人へ

あの田島佑哉が、「麻雀 Advent Calendar 2023」という、23年12月1日~25日までの間、麻雀に関するブログやnoteをみんなで投稿する企画を実施中です。

https://adventar.org/calendars/9388

「麻雀アドベントカレンダー」に参加できる人

麻雀が好きな人なら誰でもOKです。

投稿する内容

麻雀に関することならなんでもOKです。

投稿例

  • 好きな麻雀プロの紹介

  • 今年の「Mリーグ」の感想

  • 今年の「神域リーグ」の感想(印象に残った対局や、好きなVTuberについて)

  • 「雀魂」などの麻雀ゲームの成績公開

  • 私の今年一番の「和了」or「放銃」or「やらかし(チョンボ)」自慢

  • 今年に読んだ「麻雀本」のレビュー

  • 私の「麻雀勉強方法」

など。

投稿できる記事の種類

個人のブログ、noteやアメブロなどのブログサービス、X(Twitter)の投稿リンク
※昔に書いた麻雀ブログやポスト(ツイート)の紹介でもOKです。

参加方法

下記のページ(https://adventar.org/calendars/9388)より、参加したい日にちを選んで登録してください。(日にちは先着順です)

マーケターには「麻雀好き」が多いので、ぜひご参加いただけると嬉しいです。


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