春風駘蕩。

春の景色ののどかなさま。春風がそよそよと気持ちよく吹くさま。また、温和でのんびりとした人柄のたとえ。▽「駘蕩」は春ののどかなさま。のびのびしたさま。

さてさて、3月も終わり、4月の新しい季節になりましたね。新入生も新社会人も高い胸の高鳴りや高揚感と、得も言われぬ不安や憂いに満ちた心境だと思います。まあそういう心の喧騒といいますか、そういうのに向き合って新たな一歩を進んでいく、それがすごく大切なんですね。32歳になるともうそういう感情には中々なりませんが乗り越えてきて今があると自負しています。

極論じみた結論を一つアドバイスとして言わせてもらうと。

まあなんとかなる。

これにつきます。
「ドキドキワクワクする。」こんな言い表し方ありますね。でもこれ紐解いていくと、多分本気で不安がある人はこんな事言わないんですね。余裕があるからこそのドキドキワクワク。
みんな新しい環境にドキドキワクワクしてると思います。
ドキドキ(不安要素)2割、ワクワク(安心要素)8割ぐらいなもんで、誤差1割ぐらいかなと思います。
だからそんな重圧に押しつぶされる事なく楽しく人生歩んで欲しいもんです。
まあなんとかなる。生きてりゃ丸儲けです。

職業・床屋。将又、美容師とちょっと分かりやすく紹介することもありますが、まあ一つのサロンオーナーとして毎日髪の毛ちょりちょりしてる僕から新社会人に向けての小話を一つ。死ぬほど上から目線で申し訳ない。

基本的に上下関係とか舐め腐ってる僕が結構刺さった話。
ある先人の方のありがたい話だったんですけど

20代は、自分の事を考える。
30代は、組織の事を考える。
40代は、地域の事を考える。

何年前だろうか、たまたま居合わせたコンテストの審査員長のセミナー的な語りで、中々な刺さり方した。
まあ当時まだまだ若造の僕からすると「ほぅ。いい事言うじゃん」ぐらいにしか、感じてなかった。そんな頭を今となったら引っ叩いてやりたいぐらいですよ。過去の自分は恥ずかしいばかりです。

現時点の僕は32歳ですが、サロンのオーナーやってます。
10年前からすると立場が変わったんですね。
立場が変わると感じる事や考える事も変わる。
なのでこの言葉のまだ半分しか分かり得て無いですが、今となればかなりわかる。なんなら分かりすぎる。

あくまで、僕の価値観で僕の捉え方の一つとして話を聞いてもらいたいんですが。

20代。それはまあ駆け出しですね。なんなら一年目何かはまだまだ半分学生気分です。まあえらいもんで僕は学生気分は5年は抜けなかった中々の落ちこぼれで、過去に戻ったら頭引っ叩いてやりたいぐらいです。たんこぶ2個目。

僕らの業界って職人気質なんです。分かりやすく言うと体育会系。
それが技術職だと思うし、パワハラなんて当たり前。まあ昨今はだいぶ緩和されて良い方向に向かって行ってると信じてますが。

自分の能力や立ち回りで評価が変わるんです。早く技術覚えたらそれだけ先輩たちの期待も評価も上がる。
自分の自信にもなる。だから20代は我儘に、人の事なんて気にしないでなりふり構わず自分を磨く、自分に投資しまくる。やりたいようにやりまくる。

そう言う人をいっぱい見てきました。今となれば立派なスタイリストで指名とって売り上げに貢献してます。
極論に聞こえるかもしれないけどそれが本質であることは間違いなくて、どれだけエゴイストになれるか。
ブルーロックの世界観です。


でも大きい落とし穴と言えるものがあります。
「人間関係をしっかり築いていけるか。」
築けていない人をいっぱい見てきました。
今となれば誰もついてこないお山の大将状態で孤軍奮闘。
まあその辺のバランスの話はまた今度。

要約すると、

「20代は自分の事をしかやらなくていい」

極論な気もするけど、多分これに尽きるんだろうなあ。

一つ一つの目の前の自分のやるべき仕事、使命を全うする。見聞を広げる、そこに全力を注ぐ。それが何年か後の自分の礎となって30代になった時に助けてくれます。

どこまで我を貫き通せるか、若気の至りなんて言葉ありますけど、若気の至りまくっちゃったっていいんです、その時にしかない、情熱と若さがあるので。

調子に乗って、失敗して、出る杭打たれて、調子乗って、喧嘩して、サボって。
やるべき事をやっていれば20代はそんなんでいいと思ってます。

色々な事を経験して、その度に気付いてください。

その気付きがあなたの武器になる。


長々と説法を説いちゃいましたけど、
僕が感じてきた、思いをとつとつと書いてみました。

僕もたかだか13年ぐらいしかやってないぺーぺーなので、まだまた30代、40代の考えはまだまだ定まってないけど、この仕事の凄いところは一生学びがあるところ。

学びを終わらせてた時点で終わりです。

30代については5年後ぐらいに語れるようになってればいいなと思います。


とにかく、新入生、新社会人。
入学、入社おめでとう。

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