はじめてK-popライブに行った話

コロナ禍でなぜか(なぜか、というのは誤解なく届いてほしいが多くの人がバンタンにハマったと聞いているので、という意味で他意はないですよ)スーパージュニア(スジュというらしい)というグループにはまった友人がいる。

実は彼女とは20年の付き合いだが住む場所が離れたこともありそんなに連絡している仲ではなくなってしまっていた。
だがバンタンがインスタを開設したことをきっかけに、毎度私より先に♡を押していることに気づき、「…まさかアミなんか?」と思い何度目かの♡のあと思い切ってLINEしたのである。
「久しぶり。…ところで誰ペン?アミだよね…?」

「久しぶり。…すまん アミではない」

嘘をつけ。全然早い段階で♡してるじゃん!

「スーパージュニアにはまってる」

私と韓国の出会いはバンタンだったのでもちろんスーパージュニアも存じ上げなかった。その日から怒涛のスジュ布教がはじまる。でも私も元来オタク気質。送られてきたYouTubeは見る。面白いに決まってる。バンタンどころの騒ぎじゃないバラエティ色。そしてなにより歌が上手い。

そんなある日
「3月のライブチケットとっておいたよ♡ゆえ、暇だよね?♡」

…そう、私は今暇なのだ。

こうしてバンタンより先にスーパージュニアのライブを見に行くこととなった。
しかしライブを見に行くとなれば生半可な気持ちでは参加できない。(オタクの礼儀)
プレイリストをもらい、とにかく曲を頭に入れ、メンバーを頭に入れ(毎度イェソンという方が行方不明になったが、最終的に私の推しは彼にしようと思っている。探しすぎて気になりすぎて結果いつも探している。桜木町でも探しそうだ。)最後のダメ押しでディズニープラスで放映中のこちらを履修した。

結果としてこのドキュメンタリーがすごくよくてメンバーの名前も個性も完璧に頭に入った。

私はアミなのでアミ脳でいきているしこれを読んでくれている人も大方アミだと思うからアミに向けて言うけれどこのドキュメンタリーは本当に見た方がいい。

これはK-popの歴史であり、ある意味バンタンと我々の未来にかなり近いものがあるとおもうから。

ドキュメンタリーの後半全員が順番に兵役を終え初めて揃ったライブにて「待ってくれていたお姫様方に敬礼!」とやってくれるシーンだけでも見てほしい。
兵役というデリケートな問題に思想も政治的問題も個人的な意見すら口に出せるほどの人では私はないけれど、単純にメンバーが席を空けることをあんなに不安がって(ドキュメンタリー内で話しています)戻ってきたあのステージでこういうシーンがあったということに胸が熱くなった。

スーパージュニアは17年目のアイドルで、メンバーの脱退、数々の事故、ご家族の他界、喧嘩、もちろん兵役、それによるメンタルの崩壊…とにかくいろんなことをファンである「エルフ」と乗り越えている。

「エルフ」とは ever lasting friends
一生友達。もう思いっきり最初から線引きされている。清々しい。
こちらもこんなにはっきり線引きされると潔く友達スタンスを保てる。(知らんけど)

そしてこのドキュメンタリーを見た時の感想は、みんなにもみて感じて欲しいので省くがライブに行ったことで本当にいろんなことを学ばせてもらった。

まずライブにいく準備として(ユンペンよ!ここ大切だぞ!)
【45Lのゴミ袋を持たれよ】
全ての荷物をゴミ袋にまとめ席の下に入れる。そうすると雨だった場合も後ろの人が興奮して水を倒してもばっちりだ。
久しくライブになどいっていなかったので非常に勉強になった。

ライブはベルーナドームで行われた。
ベルーナドームは野球観戦をするドームであるからドームの外周に(会場内)いろんな屋台がでている。

私はまたここて゛驚くこととなる。
「…え?エルフのみなさんライブ前にめちゃくちゃ食事するじゃん…😇」

想像してみてください。
我々はこれからバンタンのライブを見ます。アリーナでもスタンドでも目の前にはステージ。光り輝く照明。ステージの裏にはメンバー。機材もセットも見えてる。

【ラーメンたべれます?😇】

いやむり!
絶対無理!
全員30分前着席 祈りのポーズで硬直
これですよね?きっとそう。
これがスジュとエルフの皆さんの関係か…とその強固な絆をまざまざと見せつけられた一幕だったのである。

そして開幕。
その日気温は8度。
ほんとにめっちゃくちゃ寒かった…
どれくらいってメンバーも「寒い寒い」と口に出して寒さで歌がうまくできないときもあるほどだった。
その「さむいですぅーー!」とエルフに何度も素直にいうスジュすらなんか羨ましいと思ってしまった。
メンバーが半袖ででてきたときなんて客席から悲鳴のようなものがあがり四方八方から「…なんか着て!!」と聞こえたほど。

友達の寒さは心配である。

ライブの中身としては、みんな30代後半が大半なので体力配分も考えこまめなVCR、客席も座ったり立ったりを繰り返す感じで「ぁあこんな感じになるのかな〜」とおもったり。(でもめちゃくちゃ楽しかったよ!)
今回は我々にもお馴染みのヒチョルさんがいらっしゃらなかったのでメンバーが8人でバンタンと絵面が非常に似ていて、アリーナ席からステージをみて「おぉ…こんな感じで見えるのか…吐きそう」などと思ったりしていた(エルフの皆さん時々集中してなくて申し訳ありませんでした)

そして公演も終盤。
ベルーナドームはその立地の特性上早めに出ないと帰宅できない方々がいるようで終わりに近くなると一定のエルフの方々が帰り始めた。
(これまた自分に置き換えると野宿覚悟でも離席できないような気がした)
すると全てをわかっているメンバーがステージ右に寄ってきて「またねー!今日ありがとねー!気をつけて帰ってー!寒いから半身浴してー!またあしたねー!」と帰る人々に手を振り、エルフのみなさんもにこやかに片手をあげて帰っていくのである。

【いや。こんなことある?😇】

き、ず、な!!

絆がすぎる。
ほんとに驚いた。なにこれ珍百景だった。
17年経てばこうなれるのか?
むしろなりたいよ。
なんだよこれ。

なんて理想的な距離感。

そしてこれである。

ママ待ってるかわいい

じゃねぇのよ
軽率に街をふらふらあるいてるのよずっと!!

ねぇみんな
私たち7年後こうなれてると思う?
なれてたらいいよね?
なんかすごくよくない?

私はすっごく羨ましかったなぁ。

かくして私の初K-popライブ参戦は幕を閉じた。
何も伝わってないかもしれないが何をいいたかったかというと、やっぱり年月を経たアイドルとファンの関係はそれはそれで素晴らしかったし、もちろん公演も本当に楽しませてもらったし、なんというか…

【息長い推し方には距離感が大事!】

なんかそんなことを思いました。

エルフの皆さんに届くことはないと思うけどエルフの皆さん、色々学ばせていただきましたありがとう!あなた方の推し 素敵ですね!!


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