フリーランスの頼りなさを埋めるためのバイト〔読み物100〕


働いても。
働いても。
働いても。
もらえるはずのものが出ない。
もう4ヶ月になる。

フリーランスの頼りなさを埋めるためのバイトだったはずなのに、フリーランスの方のギャラで糊口をしのいでる。
矛盾。
たかがチラシ配り。
されどチラシ配り。
からだがすらりとするほど歩いて歩いて。
坂も階段もステップもあがって。
毎日毎日毎日毎日毎日。
で、遅配は許せない。


とりまとめの会社の人に、ぶっかけてやるんだって墨汁も買った。
1-16-4。
ここだっ!


っと曲がるとそこは




更地だった。




チラシは毎週送られてきた。
面接は向こうの担当さんが出向いてきてくれていた。
私は・・・・


私たちは。


騙されていたのだ。

それでも地球は回っている